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さいたま教育文化研究所の事務局日誌へようこそ!

2019年4月9日 「いつでも どこでも講師を派遣」
 「いつでも どこでも講師を派遣」

 研究所の主な活動の一つに学習会への講師派遣があります。「いつでも  どこでも 何人でも」を基本に。昨年度も42回を数えます。
   テーマは憲法、新学習指導要領、「特別の教科 道徳」、外国語活動、 学校統廃合、貧困、いじめ、発達障害、教職員の働き方等と多様です。
 学習会や講演・講義の形態や分野も行政や大学、弁護士会、中学校 ・高校の学年集会、保育所、学童保育、母親大会、地域の教育懇談会、 組合、退職者の会など多岐にわたっています。大学での講義も「子ども の貧困」から「教師・教育論」に広がっています。
 中学校や高校の進路や人権に関する学習会は、毎年恒例化しており、 学ぶことや働くことの意義について「初めて知った」「深く考えさせら れた」などの感想が多数寄せられています。ジェンダーやLGBTをテ ーマにした高校生向けの講演や教職員の研修も際だっています。
 埼教組大里支部の特別支援教育学習会は、6年目を終え今年度も催され ます。「発達障害」の現れ、学校の体制、指導事例などを学び、個別の 事例相談を行っています。年3回の埼教組労安講座、幼保小特別支援教育 学習交流会も6年目を迎えます。
 今後とも研究所を活用して下さい。いつでもご相談に応じます。

(事務局長 山内芳衛)


2019年3月29日 映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」
 映画「記者たち 衝撃と畏怖の真実」

 イラク戦争の大義名分となった大量破壊兵器。その 存在に疑問を持ち、真実を追い続けた記者たちの奮闘 を描いた実話ドラマ。
 2002年ブッシュ大統領はフセイン政権を倒壊させる ため「大量破壊兵器の保持」を理由にイラク侵攻に踏 み切ることを宣言。
 大手新聞やアメリカ中の記者たちが大統領の発言を 信じて報道を続ける。でもナイト・リッダー社ワシン トン支局の記者たちは、政府や世論の反発に抗い、情 報源をたどっていく。
 「他のメディアが全て政府の広報になるなら、我々 は子どもを戦場に送る親たちの味方だ」の言葉が胸に 響く。実に見応えがある。
シネマズシャンテ日比谷で上映中

(事務局長 山内芳衛)


2019年3月12日 映画「グリーンブック」
 映画「グリーンブック」

グリーンブックとは、ビクター・ヒューゴ・グリーン という郵便局員が人種隔離政策の最中,黒人の旅行者 のために書いたガイドブックです。飲食店、ホテル、 民宿、ガソリンソタンド、娯楽施設、ガレージなど 黒人専用の施設が載っていました。
食事や飲み物の提供は勿論、トイレ、給油、自動車 修理も拒まれ警察官の尋問・逮捕、白人による暴力 が当然視された時代です。そんな1960年代、人 種差別が激しい米国南部を舞台に実話をもとに描か れています。
天才黒人ピアニスト(シャーリー)は、粗野なイタ リア系運転手兼用心棒(トニー)を雇い、黒人専用 ガイドブック『 グリーンブック』を頼りに、あえて 差別の色濃い南部のコンサート・ツアーへ繰り出す。 生まれも性格も全く異なる2人は衝突を繰り返しな がらも、旅の終わりに待ち受ける奇跡は?

希望のもてる映画です。今年度アカデミー作品賞を 受賞。3/1~上映中です。

(事務局長 山内芳衛)


2019年2月7日 ぜひ観てほしい「あの日のオルガン」
 ぜひ観てほしい「あの日のオルガン」

日本初の保育園疎開という知られざる※実話を映画化。
53人の園児といくつもの困難をたくましく、前向き に乗り越え全員の命を守った、11人の保母たちの奮闘 と村人との交流を描いています。誰もが自分のことで精 一杯だった時代に、彼女らを突き動かしたものは・・・
戸田恵梨香、大原櫻子のW主演平松恵美子監督・脚本。
「怒った 泣いた 笑った そしてみんなで生きた」 惹句通りの作品。子役の演技が光ります。
20代の保母に託した親の信頼の厚さに圧倒されます。
※品川区の戸越保育園が埼玉県平野村(現蓮田市)に。
2/22~MOVIX三郷・新宿ピカデリーなどで上映

(事務局長 山内芳衛)


2019年2月1日 「88号をお楽しみに」
 「88号をお楽しみに」

今号から目次ページを復活させ「私の1枚」欄を設けました。
「ひろば」には「九条俳句訴訟」で勝訴判決を勝ち取った原告さんの 再登場です。1月31日、ようやくさいたま市の細田教育長は三橋公 民館で原告に直接謝罪し、2月号の公民館だよりに掲載されました。
 「さいたまここに人あり」は、地域に暮らす外国人を支援し、子ど もたちの学ぶ場を創るなど、様々な活動を展開している石井ナナヱさ ん(ふじみの国際交流センター)への取材です。
 特集「生き生きと働き続けるために」では、3人の特徴的な労働安 全衛生活動を中心とした実践が報告されています。ぜひ職場でできる ことから声を上げ、取り組むことを願っています。
 2つの教育実践「文学の授業~教材をどう読むか」(立川美津子さ ん)「『特別の教科』家庭科 生活を見つめる 言葉を鍛える 物を創 る」(伏島礼子さん)は、教材研究や指導の工夫等、大いに学べます。 今現場に求められていることではないでしょうか。
 「論考」で、前号に引き続いて小池由美子さんが「高校改訂学習指 導要領」について論じています。
 「地域から」は、今春日部市でおきている学童保育問題の現状、そ れに対する市民運動と課題を学童指導員の小川裕子さんに報告して頂 きました。全国どこでも起こりうる問題であり注視していきたいと思 います。じっくりご覧下さい。

(事務局長 山内芳衛)


2019年1月16日 「九条俳句掲載へ」
 「九条俳句掲載へ」

九条俳句の不掲載問題で、最高裁は12月21日、原告とさいたま市 双方の上告を退け「不掲載は違法である」ことが決定しました。市も これを受け25日、俳句の公民館だよりへの掲載を決断し、教育長が 作者の女性に謝罪する意向を示しました。
研究所は裁判の傍聴や集会に積極的に参加し、季刊誌を通して全国に 発信してきました。この問題が第一に学習権・表現の自由をめぐる重 要な問題であること、第二に「行政の中立性・公平性」を根拠に、全 国の社会教育施設や集会施設でも市民の民主的な学習や活動を制限す るという「忖度」の文化に抗い「憲法を生かす」ことになると考えて のことです。
具体的には「ほっとタイム」で原告Sさんの思いをインタビュー (14年秋号)「さいたまここに人あり」では裁判で意見陳述をした 佐藤一子さんに「公民館の自由」「社会教育の主体的な学び」につい て(17年夏号)久保田和志弁護士には「裁判の目的」「東京高裁判 決の評価」を論じて頂きました(18年夏号)
毎回公判の場で提供される論点、資料、意見陳述は素晴らしく目から うろこの思いでした。公判後の集いでも「表現の自由を守る」各地の 取り組みがリアルに報告され共有し連帯感が強くなりました。こてか らも忖度の文化に抗い憲法に保障された権利と自由を行使したいもの です。またこの問題を詳しく著した「九条俳句総称と公民館の自由」 (エイデル研究所)もぜひお読み下さい。

(事務局長 山内芳衛)


2018年12月4日 「共犯者たち/いろとりどりの親子」
 「共犯者たち/いろとりどりの親子」

今回は必見のドキュメンタリー映画を紹介します。
  前者は『主犯は大統領 共犯者は権力におもねった公共放送の首 脳陣』の鋭い惹句が本質を物語っています。韓国のイ・ミョンバク とパク・クネ政権の約9年間にわたる言論弾圧の実態を告発する内 容です。
 両政権は自分たちに都合の悪い放送局の幹部を更迭し,200人 もの記者を解雇し政権を維持してきました。チェ・スンホ監督自身、 2012年にMBC(文化放送)を不当解雇されています。
なぜ韓国の人々は、長期保守政権を終わらせることができたのか。 日本のマスメディアが報じなかった隣国の闘いがリアルに伝わって きます。(ポレポレ東中野で上映中)

 後者の映画を詩人の谷川俊太郎さんは次の様に評されています。
 「違う」ことが恐怖と憎悪を生み、「同じ」ことが共感と愛を生む、 そう思いこまされている私たちに、この映画は違う次元の可能性を 見せてくれる。
映画では自閉症、ダウン症、低身長症、LGBTなど、“違い”を抱 えた子どもを持つ6つの親子が直面する困難、戸惑い、その経験か ら得られる喜び、そして愛情が描かれています。それぞれの親子は “違い”をどう愛するか、経験を通して学んでいき、次第にその“違 い”を欠陥ではなく光として祝福する方法を見出していきます。
 両作品とも年内上映予定なので冬休みにぜひご覧下さい。
(新宿武蔵野館などで上映中)

(事務局長 山内芳衛)


2018年11月15日 「目の前の子どもを真ん中に」
 「目の前の子どもを真ん中に」

「じっくりと子どもと向き合う時間がほしい」「辛いのは 『やらされる』こと。そして教職員の専門性を『つぶされ る』こと」教職員の切実な声です。
ある研究集会では「私たちは、学習指導要領があるから教 育をしているのではない。目の前に子どもがいるから教育 活動をすすめているのだ」との若い教師の発言も。
11月11日、朝霞高校で教育のつどい2018埼玉が催され ました。27分科会、99本のレポートが提出され、全県 から323名が参加。「子どもを真ん中に語る・つながる」 のテーマにふさわしい論議がありました。
それに先だって7日の分科会運営委員会で、2018教育のつ どいの報告がありました。「これからの教育の展望」とい う若い参加者の提起は、見事に子ども観,教育観を顕してい ます。
①学力テスト結果やスタンダードにあてはめた子ども像で なく、目の前の子どもの声を聴くことが何よりも大切。子 どもの声を聴き、見抜く教師の力量が求められている。
②教科・教材には学びのおもしろさや魅力が詰まっている。 生活と結びついた実感や問いを育てることが子どもの学ぶ 意欲を引き出す。
③学校の多忙化や窮屈さが子どもや学校に反映している。 が、その“生きづらさ”や愚痴を語り合ってつなげることが できる。教師がいきいきと実践を語り合い、学びの場をつ くることがもとめられる。
ごく当たり前のことのようですが、けっして失ってはいけ ない視点ではないでしょうか。
(事務局長 山内芳衛)


2018年11月1日 「組合があってこそ」
 「組合があってこそ」

「組合は救急車だ」「あると面倒だが、ないと困るんだよな」   前者は、校長からセクハラ発言を受けた女性教師の訴えを組 合が抗議し、謝罪させた後の言葉です。後者は組合と対立しが ちの職員の弁です。「勤務時間無視の残業や権利侵害が横行し、 皆イエスマンだ」とも。どちらも組合に対するうれしい評価で す。
 「賃金未払い」「契約無視の長時間労働」「ノルマとして自腹 で商品を買わす」等、「ブラックバイト」が深刻化する中で、 被害に泣き寝入りせず、声を上げ組合「高校生ユニオン」をつ くった、小此木友梨子さんを「高校生でも闘えるよ」と背中を おしたのは、一人でも入れる首都圏ユニオンの仲間でした。
 その首都圏ユニオンが取り上げ問題としてクローズアップさ れたのが、大手自販機事業・ジャパンビバレッジの支店長です。 「クイズに全問正解しないと有給休暇は与えない」とし「不正 回答は永久追放。まずは降格」などと言及していました。
 労働者には、一定の条件を満たせば労働基準法で有給で休暇 を取得する権利があり、使用者はこの権利を拒否することはで きません。(勿論「時期変更権」を有しますが)
 前出の小此木さんら5人は雇用者(店長)との団体交渉で賃 金未払いの解決や着替えの時間を労働時間に含ませる、休憩や 有給休暇を取らせるなど法律を守らせる改善が示されました。
 「権利は行使する者にのみ与えられる」組合があってこその 働きやすい職場づくりです。何でも組合や研究所ご相談下さい。

(事務局長 山内芳衛)


2018年11月1日 「華氏119」
 「華氏119」

巨大な権力にもアポなしで突撃取材を敢行し、アメリカの銃社会や医療問題を 告発してきたマイケル・ムーア監督の最新作。
119は、2016年トランプ大統領の当選が確定した日。マイケルは大統領 選挙の最中にも「トランプ当選」の警告を発し続け、どんなスキャンダルにも大 統領の座を降りない仕組みをつくる、彼を「悪の天才」と称してきた。
トランプを当選させたアメリカ社会にメスを入れた作品。今の日本にも通じ、 震撼する。(シネマズシャンテ日比谷などで上映中)

(事務局長 山内芳衛)


2018年10月9日 「生誕110年 東山魁夷展」
 「生誕110年 東山魁夷展」

何と言っても記念碑的大作、唐招提寺御影堂障壁画に圧倒される。
襖絵と壁画全68面を再現展示。お堂を巡るように目前でじっく り見られるのがうれしい。御影堂の修理に伴い今後数年間は現地で も見られないので必見。
人生のどん底の中で描いた「残照」シンプルに一本の道を描いた 「道」をはじめ古都京都の連作「京洛四季」など親しみやすい日本 の風景画に魅了される。北欧の清く幻想的な風景や心象風景が反映 された絵画も心に残る。
10/24~12/3新国立美術館(乃木坂駅)火曜日休館

(事務局長 山内芳衛)


2018年9月20日 「中学校道徳教科書採択から」
 「中学校道徳教科書採択から」

来年度から使用される、中学校道徳教科書の採択結果が分かりました。
 県内では学研みらい11 東京書籍6 日本文教出版5 廣済堂あか つき2(伊奈学園中を含む)学校図書1という結果です。(研究所調査)
研究所は2012年9月から月1回、教科書・採択問題について交流 打ち合わせ会を催しています。そうした中、「子どもたちにより良い教 科書」の願いに応え、各地で学習会が積み重ねられ、教員の意向、市民 の声を反映させる取り組みを進めてきました。
 具体的には、教育委員会への申し入れ、展示会や教育委員会へ傍聴参 加、公正な審議と透明性の確保(議事録公開)などです。
今回の取り組みの成果は、第1に展示会の参加者を増やし、傍聴枠を 拡大させたことです。さいたま市では「学校現場の要望を反映し、採択 理由が多くの市民に分かる討議を求める」請願署名5415筆を提出し ました。また当日、教育委員傍聴枠を45人から60人に増やさせまし た。
 第2に展示会を前に教員に、選ぶ視点を提示したリーフレットや資料 を提供できたことです。
 第3に幾つかの教育委員会で、内容や評価に関わり本質的な議論が見 られたことです。
県南のある市では、教育長自らが「題材名の前に指導項目(徳目)を 記すことは子どもが自ら考え議論することになるのか」と疑問をなげか け「自己評価は一体誰のためのものか。教師の都合であってはならない」 と発言。
 今後も教科書の批判分析と自主的な実践を紹介していきたい。

(事務局長 山内芳衛)


2018年7月24日 「ヒトラーを欺いた黄色い星」
 「ヒトラーを欺いた黄色い星」

1943年ナチス宣伝相ゲッペルスは「ベルリンからユダヤ人を一掃」と宣言。
だが、実際には約7000人のユダヤ人が各地に潜伏、そのうち1500人が終戦ま で生き延びた。この驚がくの実話を生還者の証言を交えながら映画化。ある者 はドイツ兵に偽装し仲間を救うために身分証偽造を、またヒトラー青少年団に なりすまし反ナチスビラ作りを行った。
極限状態の中で彼らがどのように住居や食料を得、ゲシュタボや密告者の監 視の目をすりぬけたのか、スリリングな展開が胸をうつ。
7/28よりヒューマントラストシネマ有楽町で上映


(事務局長 山内芳衛)


2018年7月17日 季刊誌86号(夏号)がもうすぐ出来上がります。
 季刊誌86号(夏号)がもうすぐ出来上がります。

 今号の特集は「お疲れ様 新たに教職員になったみなさんへ」です。思い描いていた学校とは違う現実や超多忙な日々に緊張の毎日を送ったことでしょう。
 様々な方々からのメッセージが元気と希望を育んでくれるはずです。それはまた先輩の私たちにもあてはまります。体と心を休めて読んで頂きたいです。
 今学校現場では「スタンダード」「ゼロトレランス」が席巻し、本来の教育を歪めています。「ひろば」で太田政男さん(前大東文化大学学長)が教師の「主体的な学び」の原理原則について、馬場久志(埼玉大学)が書評で「ゼロトレランスで学校はどうなる」を紹介し、その問題点を指摘しています。ご一緒に考えたいものです。
 「さいたまここに人あり」は狭山市で子ども食堂や学習支援を行う「ひまわり俱楽部代表の井島美由紀さんです。子どもと貧困を向き合い地域で共同したボランティア活動を展開しておられます。
 5月18日の東京高裁での「九条条俳句訴訟」判決の内容とその評価、今後の課題について久保田和志弁護士が論じています。
 地域からは、学びと交流の場「埼玉リレーカフェ」の活動とそこから学んだことを吉田雅人さんが報告しています。「学校現場の要望を反映し、採択理由が多くの市民に分かる討議」を求めて署名活動し、現在5415筆を集約しています。わたしたちもこの夏の採択のための教育委員会傍聴などに取り組みたいです。


(事務局長 山内芳衛)


2018年6月5日 万引き家族(是枝裕和監督)
 万引き家族(是枝裕和監督)

東京下町を舞台に、初江(樹木希林)の年金では足りない生活費を家族ぐるみ万引きで稼ぐ一家を通して人と人のつながりを描く。
 社会の底辺に暮らす一家だが、いつも笑いが絶えない。ある冬の日、近所の団地の廊下で震える幼い女の子を治(リリーフランキー)が連れ帰り、信代(安藤サクラ)が娘として育てることに。が、ある事件をきっかけに仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが明らかになっていく。子役や脇役がとてもリアルで心に残る。
 カンヌ映画祭最高賞を受賞したのに「安倍首相はなぜ『沈黙』と仏フィガロ紙に皮肉られている。6/8~全国上映。


(事務局長 山内芳衛)


2018年5月14日 中学校道徳教科書の問題点
 中学校道徳教科書の問題点

 6月中旬から中学校の採択に向けた教科書展示会が始まります。
中には「嫌韓本」や「ヘイト本」を出版する会社も。その内容は、小学校同様、次のような問題点があります。
①ひとつの教材文で一つのテーマ(指導項目)に結論づけること自体が問題、②指導項目(かつての徳目)が冒頭に標記され、「自ら考え議論する」授業にならない、③教材が子どもの意欲を喚起しない、④特徴的なのが生徒による自己評価です。

以下、朝日新聞3月28日付の記事を転載します。
8社中5社が巻末などに数値や記号で「自己評価」する欄を設けた。広済堂あかつきは、学習指導要領が求める「節度、節制」や「国を愛する態度」といった22項目について、5段階で自己評価する内容。日本教科書も「身につけたい22の心」を4レベルで自己評価する一覧表を載せた.教育出版は22項目と教材名を並べて「心かがやき度」を星1~3個で示す手法。東京書籍と日本文教出版は項目別ではないが、A~Dや丸をつけて生徒が振り返る欄を作った。
小学校で「型にはめ、個性を抑える」指導に陥り、「外から与えられた枠組みで自己評価させることは生徒の考え方を縛ることになる」との厳しい指摘もあります。
今回は6/9~18、埼玉会館で教科書申請本と検定本の同時展示会もあります。
ぜひ展示会に参加し、確かな目で教科書を批判的に分析してほしいです。


(事務局長 山内芳衛)


2018年5月8日 妻は薔薇のように(家族はつらいよⅢ)
 妻は薔薇のように(家族はつらいよⅢ)

3月22日に試写会へ参加。言わずと知れた山田洋次監督作品。熟年離婚、無縁社会に続く 今回は「主婦への賛歌」がテーマ。
長男幸之助(西村まさ彦)の妻史絵(夏川結衣)がコツコツ貯めていたへそくりが盗まれて しまう。「俺が稼いだ金をピンハネするなんて」と落ち込む妻を責める夫に、我慢の限界に達し家出。残された家族は慣れない家事に悪戦苦闘、子どもも不安に。
抱腹絶倒の中に女性の生きがい、家族愛をしみじみ考えさせる。橋爪功、吉行和子ら芸達者な演 技が光る。ぜひご覧下さい。
5月26日~全国ロードショー


(事務局長 山内芳衛)


2018年3月28日 ペンタゴンペーパーズ/最高機密文書
 ペンタゴンペーパーズ/最高機密文書

 フェークニュースが席巻する今、スピルバーグ監督が「今だからこそ作らねば」と社会使命に燃えて制作。
 1971年、ベトナム戦争に関する“政府に不都合な真実”が記された文書を手に入れたジャーナリストたちが、いかにしてニクソン政権の圧力に屈せず、「報道の自由」を守り抜いたかを実話をもとに描いています。
 確かな表現力と発信力を持つメリル・ストリーブ(社長)どんな役もこなすトム・ハンクス(編集長)の演技が素晴らしい。日本のマスコミ関係者にぜひみせたいです。3月30日~全国上映


(事務局長 山内芳衛)


2018年3月13日 福島を忘れない 埼玉からの発信
 福島を忘れない 埼玉からの発信

3月31日(土)14時から教育会館でドキュメンタリー映画「種まきうさぎ」と長島楓さんのトークが催されます。
2011年、東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故の現状を知ってもらおうと、福島の高校生朗読グループ『たねまきうさぎ』が作られました。
このグループは、全国各地の高校生や若者たちと交流し、マーシャル諸島などの世界の核被害と向き合う人々とも出会いながら学んでいきます。福島原発事故により、深刻な放射能汚染に見舞われた福島で先行き不透明な毎日を送る中、朗読グループを作った長島楓さんの思いも語られます。「彼らの様々な出会いの軌跡と成長を通して福島への思いを深めたい」そんな願いが、つどいには込められています。

このつどいは『福島を忘れない 埼玉からの発信』をテーマに、埼教組OBを中心に結成された、福島出身の埼玉教職員の会の主催です。会はこれまでも「日フィル弦楽コンサート」(2014年)「朗読『茶色い朝』と元漁師志賀勝明さんの講演」(2016年)「被災地福島をめぐるバスの旅」(2017年)を企画し、その収益金を地元の甲状腺ガン検診を無料で取り組んでいる福島の病院や原発訴訟原告団におくっています。

 東日本大震災や福島原発事故の風化が叫ばれる中、このつどいを通して被災者に寄りそい、一人ひとりができることを考え合いたいです。ぜひご参加下さい。

(事務局長 山内芳衛)


2018年2月2日 読み応え満点、85号(冬号)
 読み応え満点、85号(冬号)

 85号(冬号)はお手元に届きましたか。
 「ひろば」では大学生の中嶋康平さんが、卒業論文を通して感じ,考えた「学校で働くこと」の一文を寄せています。
 「さいたまここに人あり」は地域にねざし、たくさんのつながりの中でダイナミックかつユニークな市民運動を展開してきている、埼教組OB山田智之さん(オール越谷市民アクション)の登場です。
 2つの教育実践は、学ぶべきものが豊富でとても有意義です。
 竹下里志さん(入間向陽高)は子どもを中心にした学校・職場づくりの中で、支え合う学年集団の協同性と信頼関係の大切さを指摘しています。それは小中学校の実践にもあてはまるものといえます。
 倉川博さん(所沢西高)は7年間の被災地支援の取り組み,いわき海星高校との交流を通して、学び成長する生徒たちをリアルに報告しています。生徒の成長と交流の広がりに大いに希望を感じます。
 「教育文化情報」では、山口和孝さん(研究所所長)が学習指導要領に関わって、日本の大学のあり方や学校教育と企業の関係について論じています。また、昨今話題となっている義務教育の「無償制」をめぐる問題について髙橋哲さん(埼玉大学に)が論じて下さっています。
 地域での居場所であり、学びの場「HIBIKICAFE」(飯島裕美さん)の活動、石垣島・宮古島を訪れた沖縄平和ツアー(小川千秋さん)の報告もおすすめです。
 手にとってお読みいただき、感想等をお寄せ下さい。


(事務局長 山内芳衛)


2018年1月26日 はじめてのおもてなし
 はじめてのおもてなし

 いちばん身近なのにバラバラな、ハートマン家の人々。ひとりぼっちの難民の青年デイアロの受け入れ、ありえない出会いをきっかけに人生を見つめ直し、生きる喜びを取り戻していく心温まる物語。外国人との文化や習慣の違いによるハプニングの連続に驚き、笑い、 泣けると口コミで話題となり大ヒット、2016年度ドイツ映画興行収入NO.1を記録。映画を通していまの難民の受け入れをめぐるドイツ社会や国民の状況を垣間見た思いがします。
 また,映画の中で難民の青年が体験を生徒に語る中で出てくる「ボコ ハラム」の意味が「本は罪」[教育は罪」ということを初めて知りました。シネスイッチ銀座で上映中です。

(事務局長 山内芳衛)


2018年1月9日 「空気読めよ」という空気
 「空気読めよ」という空気

 「空気読めよ」という空気が強制され、「ちょっと違うんじゃないの」ということが「空気を読めない人」とされ、気がついたら一色の空気になっていきかねない。
 俳優の松尾貴史さんの言葉です。1月7日、総がかり行動実行委員会と全国市民アクション主催の「安倍9条改憲NO!3000万署名」新春のつどいのトークで。
 彼はまた「秘密保護法、集団的自衛権行使容認、安保法制、共謀罪と、その場で乱暴に決められても、すぐには何も起きないからみんなが安心してしまう。こうしたことに慣れていくことが恐ろしい」と警鐘を鳴らしました。
 政治的な発言を契機に一方的にバッシングされたり、ドラマやCMから排斥されたりする中、彼の心を忖度し、ハラハラ聴いていた自分を恥じ入りながら、参加者と共に共感と賞賛の拍手をおくったのは言うまでもありません。
 もう一つ紹介したいのが、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の漫才です。テレビ番組で政治や時事ニュースを扱うお笑いが少ない中、原発、沖縄、日米関係などを盛り込んだ風刺の効いた速い掛け合い漫才です。
 沖縄公演で基地問題を取り上げた際、拍手が止まらなくなったことも。その反面、「漫才に政治観を出すな」という批判が集中し、芸人仲間からの「なにあれ?演説?」といわれたこともあるとか。
 12月のフジTV「ザ・マンザイ」での漫才がユーチューブで見られます。最後の日本の問題は「国民の意識の低さ」が衝撃的です。

(事務局長 山内芳衛)


2017年11月30日 お薦めの映画
 お薦めの映画

 年末、ナチスの迫害や虐待を告発し、その抑圧に抗う人々を描いた映画が続いて上映されます。
 多くのミュージシャンに敬愛されたジャズギタリスト「ジャンゴ」、300人のユダヤ人を自らが経営する動物園に匿い命を繋いだポーランド女性、アントニーナの「ユダヤ人を救った動物園」、ヒトラーの降伏命令を拒んだノルウェー国王ホーコン7世の「ヒトラーに屈しなかった国王」です。
 また、ユダヤ人大量虐殺、ホロコーストの事実認否を争った裁判を描く「否定と肯定」も見応え満点。
いずれも実話に基づいています。ぜひご覧下さい。
(事務局長 山内芳衛)


2017年11月30日 市民による手づくり平和博物館
 市民による手づくり平和博物館

 日本は世界で一番「平和博物館」が多い国だそうです。最近訪れた白河アウシュビッツ平和博物館で知りました。古民家を再生した、市民による手づくりのとても小さな博物館です。が、遺品の数々や当時を物語る写真や資料等、ポーランドのそれに匹敵するほどの充実した内容です。日本を巡回した「アウシュビッツ展」をなんとか博物館に常設展示したいと願う市民の思いが強く伝わります。
 「アウシュビッツ」「アンネ・フランク」「レスキュアーズ」の3つの常設展示と貨車の中では生還した子らの絵が掲示されていました。その絵は目の前で虐殺された家族の場面や懐かしい故郷を想起したもので、粗末な色鉛筆やペンで描かれています。どんな思いで描いたのか胸が塞がれました。
 「レスキュアーズ」とは危機的状況から他者を救出、救済する者のことで、ここでは杉原千畝、コルチャック、コルベ神父などの人道的行為と共に、ナチスに迫害されるユダヤ人を命がけで守った市井の人々の勇気ある行動を紹介しています。是非一度お出かけ下さい。
(事務局長 山内芳衛)


2017年11月7日 84号(秋号)をお楽しみに
 84号(秋号)をお楽しみに

「さいたまの教育と文化」84号(秋号)はお手元に届きましたか。
 表紙を飾るのはお母さんたちがつくり、運営する「花の森ようちえん」(秩父市)の子どもらです。「ひろば」の「のびっ子ツアー」の輝く笑顔と同じく元気がもらえます。
「さいたまここに人あり」は、「しらさぎ会」(埼玉県原爆被害者の会)を立ち上げ、被爆証言を通じて核兵器全廃を世界に訴えてきた堀田シズヱさんの登場です。自らの歩みをふりかえり平和への思いを伺うことが出来ました。
 「教育実践」は、若手教員の願いと子どもに寄りそった実践が報告されています。管理強化が進む中、思いを大切にし、大いに励ましたいです。
「教育文化情報」では、今学校現場を席巻しつつある「スタンダード」の問題点について馬場久志先生が論じています。また教育のつどい2017in岡山集会から初めて設けられた「特別の教科 道徳」分科会の様子と感想を除村美和さんに寄せて頂きました。
「地域から」では川口自主夜間中学の活動の様子と課題(金子和夫さん)、さいたま市における小学校道徳教科書採択の問題点(芳賀和夫さん)を掲載しています。
「労安法で学校を変える」(杉本正男さん)では安全配慮義務を負う管理職に求められる職場環境改善の取り組み(ラインケア)について紹介しています。
多忙な日々とは思いますが、ぜひお読みいただき職員室で話題にして下さい。また、感想等をお寄せいただけると幸いです。
(事務局長 山内芳衛)


2017年11月5日 熊谷守一 生きるよろこび展
 熊谷守一 生きるよろこび展

明るい色と単純化されたかたちを特徴とする作風で知られ、晩年は花や虫、鳥など身近なものを生き生きと描いています。まどろむ猫の絵など一度は目にしたことがあるでしょう。

何の苦もなく描かれたように見えて、実は暗闇や逆光などの条件下でどう見えるのかを探り、スケッチをもとに同じ図柄を複数の作品に用いる等、高度な工夫は際だっています。

貧困や家族の死と向き合い、ひたむきに生き、描き続けた熊谷守一の没後40周年を記念しています。お楽しみに。 12/1~3/21国立近代美術館
(事務局長 山内芳衛)

2017年10月21日 季刊誌84号(10/30)編集後記から
 季刊誌84号(10/30)編集後記から

「自分の被爆の影響ではないかー『申し訳ない』と悩んだ」2000年、5歳のひ孫の熱が下がらず、白血病と診断され、1年以上入院した時のことを堀田さんはこう語られました。そして「被爆者、私たちで最後に」の思いで命ある限り被爆証言を語っていきたいと。

「あなたはどこの首相ですか」今年の8月9日、長崎で被爆者の代表が安倍首相につきつけた言葉です。7月7日、国連で122ケ国が賛同して核兵器禁止条約が成立しましたが、唯一の戦争被爆国である日本は会議にも参加せず、いまだに批准しようともしていません。世界に恥じ入るばかりの姿勢です。

「学校は、先生方はもっと私たちをよんで」堀田さんの切なる願いです。被爆者、原発事故被災者、沖縄県民の声を直に聴き思いをくみとる、そして声を少しでもあげる」ことが求められています。その機会は身近にあるのではないでしょうか。
(事務局長 山内芳衛)

2017年10月3日 「希望の党」を観てみませんか
 「希望の党」を観てみませんか

 小池新党の画像ではありません。ある新聞のコラムで思い出しました。2005年に総務省と「明るい選挙推進協会」が製作した動画です。いまでもユーチューブで見られます。(総務省「希望の党」で入力)

 「誰が政治家になっても同じ」と何度も選挙を棄権する父親に意見する娘。ある時の総選挙でも彼は棄権します。ところがその選挙で国民の熱狂的な支持を受けた「希望の党」政権が誕生します。政府は「無関心層からの選挙権剥奪」「えん罪防止より犯罪撲滅を優先」する強権政治を行い、もの言えぬ空気が国中を覆います。やがて戦争に突入、出征する娘に向かって父親は「選挙に行くよ」「戦争反対に1票を」と叫ぶのですが、時すでに遅し、「政治に無関心では危ない」という内容です。

 コラムの筆者は「これほど切実に響く時代がくるとは製作者も予想外だったにちがいない」と書いていますが、全く同感です。

 今、教育現場では「貧困の連鎖」「教育の経済格差」「教職員の長時間過密労働」など克服すべき課題が山積しています。「戦争する人づくり」も推進されようとしています。どれも政治を変えることなくして解決しません。

 さあ、総選挙です。職場で、地域で、話題にし、どんなに忙しくとも、家族、知人、近所の人を誘い合って投票しましょう。 (事務局長 山内芳衛)

2017年10月3日 ドリーム NASAを支えた女性たち
 ドリーム NASAを支えた女性たち

 1962年に米国初の宇宙有人飛行の成功を影で支えた、NASAの3人の黒人系女性の知られざる物語。
 キャサリンは数学の天才、メアリーは勘のいい技術者,ドロシーは人々を上手くまとめる才能がある。優秀な3人だが、女性ゆえに、肌の色ゆえに差別され評価されない。それでも3人は知性とユーモアで立ち向かい、たゆまぬ努力と真摯な態度で周囲に実力を認めさせ、やがてNASAの歴史的偉業に決定的な役割を果たす。明るく、しなやかな闘志に大拍手。
(事務局長 山内芳衛)

2017年9月21日 史上最大の運慶展が、この秋東京で
 史上最大の運慶展が、この秋東京で

 日本で最も著名な仏師、運慶―卓越した造形力で、まるで生きているかのような写実性にあふれる像はみる者を圧倒し魅了します。東大寺の金剛力士像、興福寺の四天王像、天燈鬼・龍燈鬼立像など誰もが一度は見聞きしたことがあることでしょう。

その運慶の初期から晩年までの作品31体のうち22体、父康慶ら慶派の仏師の仏像を含め全74体を展示、見所満載です。運慶と縁の深い興福寺中金堂が300年ぶりに再建されるのを記念しています。
9/26~11/26東京国立博物館
(事務局長 山内芳衛)

2017年6月29日 83号(夏号)をお楽しみに
 83号(夏号)をお楽しみに

「さいたまの教育と文化」83号(夏号)をお届けします。
今号の特集は「新たに教職員になられたみなさんへ」です。
多忙さと思いがけない現実に不安と緊張の日々を送ったであろう新採用者のみなさんを温かく勇気づけてくれるメッセージが満載です。それはまた、今を生きる教職員にとっても大切なものと確信しています。職場やお近くの新採用の方へお贈り下さい。
「さいたま ここに人あり」は「九条俳句訴訟」の先頭にたってご活躍の佐藤一子さんの登場です。裁判で問われている「表現の自由」「学習権の保障」をはじめ社会教育や公民館の役割についてお話を伺うことが出来ました。じっくりとお読み下さい。
教育実践は、「生徒とともに笑い、泣き、励まし合った」工業高校での豊かな実践(川口芳彦さん)を紹介しています。そして「トトロのふるさと基金」から「26歳になった」トトロの森の今を報告して頂きました。(安藤聡彦さん 横山伸夫さん)
また鴨田讓弁護士が「給付型奨学金」制度の内容と問題点を、小林善亮弁護士が「政治的中立性」と教育の自由について論文をお寄せ下さっています。手にとってお読み頂き、感想等をお寄せ下さい。
(事務局長 山内芳衛)

2017年6月3日 八重子のハミング(佐々部清監督)
 八重子のハミング(佐々部清監督)

「怒りに限界があっても優しさには限界がない」
 4度のガン手術をのりこえつつ、若年姓アルツハイマーの妻八重子を介護した4000日の記録を映画化。
 自身の死の影を見据えつつ、次第に童女となっていく妻との生活。闘病、介護、夫婦愛など、著者、陽(南)信孝さんが詠んだ31文字のラブレター(短歌)とともに12年の日々が綴られます。
 山口県萩市を舞台に升毅、高橋洋子が熱演。(都内他で順次で上映)
(事務局長 山内芳衛)

2017年5月23日 「道徳」教科書を批判的に
 「道徳」教科書を批判的に

初めての小学校道徳教科書の検定が終わり、8社24点66冊が出そろいました。6月中旬からは県内各地で教科書展示会が予定されています。

「道徳の教科書の検定でパン屋『郷土愛不足』で和菓子屋に3/24朝日新聞デジタルは「本来『考え、議論する』を掲げたはずなのに文部科学省が検定過程でつけた意見からは国が積極的に関与しようとする姿勢が浮き彫りになった」と指摘しています。

研究所は、子どもたちによりよい教育・教科書を保障するために組合や各地の「教科書ネット」などと連絡を取り合い、次の取り組みを提案しています。

①6/19から予定されている教科書展示会に参加し、教員の意向を反映させる。そのための対応を校長に求める
②地域の諸団体に学習会や展示会への参加をよびかける。
③子どものための教科書採択となるよう、教育委員会の傍聴を組織し、議事録を公開させる。
④不当な政治介入を許さないよう首長や議会の動きをつかむ。
⑤特定の価値をおしつける教科書の批判分析を行う。
⑥多くの保護者・市民が展示会に参加できるよう学校だよりや広報などに案内を載せさせる。また、TBS報道特集「戦前回帰?教育を考える」のDVDを普及しています。

ぜひお声かけ下さい。(事務局長 山内芳衛)

2017年3月30日 映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」
 映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」

「人間の誇りを踏みにじることは許せない」
名匠ケンローチ監督が英国を舞台に貧困の中で生きる、弱者同士が寄り添う姿を描いている。
心臓病で失業中の大工ダニエルの優しさ、職もえられず、2人の子連れの若い母親ケイテイが、フードバンクで食べ物を貰って涙する姿が胸に迫ります。

貧困に抗う人々の苦悩、子どもへのしわよせ、就活や生活支援手当の窓口である行政の非情な対応は、日本のそれと通じるものがあります。是非ご覧になって下さい。
ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館で上映中

(事務局長山内芳衛)

2017年3月2日 「映画でほっとタイム」
 「映画でほっとタイム」

「母 小林多喜二の母の物語」(山田火砂子監督)おおらかな心で、多喜二の「理想」を見守り、人を信じ、愛し、懸命に生き抜いたセキの、波乱に富んだ一生を描いた作品。
「若者を二度と多喜二のような目にあわせない」「母から子を奪う戦争の愚かさを知ってほしい」84歳の監督の深い願いが、セキの最愛の息子への思いと重なり、胸に迫ります。
主演の寺島しのぶが「今の自分がやらなければならない役」との決意で熱演し、小林多喜二(塩谷瞬)その父親(渡辺いっけい)の演技が光ります。ケイズシネマ新宿で上映中。

彼らが本気で編むときは、(荻上直子脚本・監督)「セクシャルマイノリティ」という難しいテーマを子どもの目線からとらえた、優しさがあふれる作品。母親からネグレクトされた少女トモ(柿崎りんか)は、叔父のマキオ(桐谷健太)に預けられるが、彼の恋人のリンコはトランスジュンダーでした。周りの人々の差別と偏見の中で、3人の奇妙な共同生活する様とトモの成長を描いています。
女性として人生を歩もうとする主人公リンコを生田斗真が素敵に熱演。何を「編む」のか観るものに問う、観れば誰かと話したくなること請け合いです。浦和美園シネマ、新宿ピカデリーなどで上映中。

(事務局長山内芳衛)

2017年2月7日 「母 小林多喜二の母の物語」
 「母 小林多喜二の母の物語」

「母 小林多喜二の母の物語」(三浦綾子原作 山田火砂子監督)
  おおらかな心で、多喜二の「理想」を見守り、人を信じ、愛し、懸命に生き抜いたセキの、波乱に富んだ一生を描く。いまむらいずみ主演の劇「母」(前進座)に匹敵の内容です。

「若者を二度と多喜二のような目にあわせない」「母から子を奪う戦争の愚かさを知ってほしい」84歳の監督の深い願いが、セキの最愛の息子への思いと重なり、胸に迫ります。

主演の寺島しのぶが「今の自分がやらなければならない役」との決意で熱演。
2/25~ケイズシナマ新宿で上映。

(事務局長山内芳衛)

2017年1月27日 「映画「沈黙」観ました。(長かった~)」
 「映画「沈黙」観ました。(長かった~)」

難しいテーマをよく映像化したなという感想です。転び吉利支丹のキチジロー役の窪塚洋介&村のリーダ-役の塚本晋也の演技がよかったです。(ユナイテッドシネマ浦和ほか)

このあと、「ショコラ」と「島々清い」を観る予定です。
 前者は「最強の二人」に登場したオマール・シーが主役の実話。黒人のため売れっ子になっても差別に苦しみ、それを支える白人の相棒芸人を描いた作品です。(シネスイッチ銀座)
 後者は新藤兼人監督の孫、風さんが慶良間諸島を舞台に作った映画。主演の子役、伊東蒼とバイオリニスト安藤サクラが好演。(テアトル新宿)

それと「未来を花束にして」を試写会で観ました。必見の映画です。イギリスの婦人参政権運動を普通の一女性からみた視点で描いた作品。主演のキャリー・マリガンと活動家役のヘレナ・ボナム・カーターが存在感のある演技をしています。 よかったらみて下さい。
(事務局長山内芳衛)

2017年1月13日 「充実の全国教育研究交流集会」
 「充実の全国教育研究交流集会」

▽「うけとめて認めてくれる大人がいた」「分からないことを分からないと言えた」「だからこそ今の私がある」アスポートで学び、自立し介護職についている女性がビデオの中で語ります。

▽1月7、8日の全国教育研究交流集会は、全体会141名、分科会201名の参加があり、充実した内容でした。

▽全体会では埼玉から発信した「子どもの貧困にどう向き合うか」も「九条俳句訴訟」原告の報告も驚きと感動、共感をもって受けとめられました。

▽分科会でも埼玉から15本のレポートが出され「『特別の教科 道徳』と教科書問題」「教職員の働き方」「教育課程づくり」「障害児教育」「統廃合と小中一貫教育」など、日頃、研究所がかかわっている各委員会や学習会、交流打ち合わせ会の成果を全国に広めることができました。

▽今後も「いつでも どこでも 研究所」「まずは研究所に相談」の本領を発揮したいです。
(事務局長山内芳衛)

2017年1月10日 「二つの裁判」
 「二つの裁判」

 今、二つの裁判が新たな段階をむかえています。
「九条俳句訴訟」と「故 四條昇さんの公務災害認定訴訟」です。研究所も毎回裁判を傍聴し署名活動をしています。

「表現の自由」「学習権」侵害を主張してきた「俳句訴訟」は、社会教育法制や公民館のあり方を明らかにし、いよいよ次回(1/20)から証人尋問がはじまります。社会教育学の研究者、佐藤一子(かつこ)さん、三橋俳句会の役員さん、「公民館だより」に俳句コーナーを設けた当時の館長さんが証言台に立ちます。日本全国はじめ韓国、アメリカなどの海外の学者、市民からも大いに関心が寄せられています。安倍政権の暴走を許さないためにも傍聴や集いに参加を。

昨年7月、さいたま地裁は、四條昇さんのアスベスト曝露による公務災害を認める判決を下しました。「勤務校である戸田市立喜沢小に石綿があった」「勤務期間中、長時間・日常的に石綿に曝露していた」「心膜中皮種の発症の原因は石綿曝露以外にない」という原告の主張を全面的に認めた内容です。
12月7日、原告である地方公務員災害補償基金埼玉支部の控訴により、舞台は東京高裁で題意会の公判が開かれています。そこでは「石綿の存否は問わず」という方向性が明らかになりました。この裁判は今後も増加が予想されるアスベスト被害の教職員や当時の子どもたちの救済にも道を拓重要な意義を持っています。是非署名にご協力下さい。
(事務局長山内芳衛)

2016年12月2日 共に学び、希望を語る
 共に学び、希望を語る

 1月7日、8日に埼玉大学で、全国教育研究交流集会が開かれます。テーマは「すべての子ども・若者に学ぶ喜びと生きる希望を」、今回で25回目です。

 1日目の全体会は、第一部「子どもの貧困とどう向き合うか〜埼玉からの発信」、活動報告と当事者や支援者の若者の発言があります。

 第二部シンポジウム「いま、学び、表現することの意味を考える」は、忖度の文化が横行する中、「9条俳句」訴訟や学校現場からの報告を予定しています。

 2日目は「若い教師のつどい」を含む、10のテーマで分科会が設定されており、熱心な討議が期待されます。

 グローバル競争を勝ち抜くために政治行政の総がかりで「人材育成」が進められています。このような施策は、子どもや教育に係わる人たちに上意下達という形で現れ、いたる所で「べき」論で押し通される危険性をはらんでいます。新学習指導要領の行き着く先は、まさにこれではないでしょうか。

 わたしたちは、子どもの現実と願いに立った教育に確信をもって歩みたいと願っています。

集会では各地の取り組みを交流し、何より子どもたちの姿に学び教育の希望を語り合いたいものです。ぜひ誘い合ってご参加下さい。お問い合わせは研究所まで。
(事務局長 山内芳衛)

2016年10月13日 確かな目で選ぶ
 確かな目で選ぶ

 「授業とアルバイトで選挙にもいけなかった」「家族に連れられ、家族がすすめる候補者に」「安心して学びたい。だから給付型奨学金制度を政策にしている人を」

 今夏の参院選を初めて経験した大学生と定時制高校生の発言です。三者三様ですが、今の学生の生活実態を垣間見ることができます。また、棄権した多くの若者は、「分からない」「(選んでも)責任がとれない」「(どうせ)変わらない」と回答しています。

 8月15日に解散したシールズは「民主主義に観客席はない」という名言を残し、映画監督の大林宣彦さんは「分からないままで学ぼうとしていない」と警鐘を鳴らすペンを執りました。2つの言葉は若者だけでなく私たちへのメッセージです。果たして学校の教職員はどうだったのでしょう。

 参院選のさなか、自民党がホームページで「教育の政治的中立性調査」をうたい、『密告のすすめ』を呼びかけました。「戦場に送るな」「安保法廃止」は“偏向”教育とし、「いつ、どこで、だれが、何を、どのようにおこなったか」記入するよう求めています。

 これに対し、「戦場に送るな!なんて当然」「自民党にとり、子どもを戦場に送ってくれる先生が『政治的中立』なんだ」などツイッターで批判が集中しました。忖度の文化が横行する中、まともな反応に勇気づけられます。
(山内)

2016年8月29日 実話をもとにした映画が好評
 実話をもとにした映画が好評

皆さん。映画などご覧頂いていますか。  台風一過すれば、いいよ「美術の秋」到来です。   「トランボ」「ニュースの真相」「奇跡の教室」「栄光のランナー」  と立て続けに実話をもとにした映画が好評です。よくできており、 それぞれが違った感動を覚えました。

 昨日観た「リトルボーイ」の推薦記事です。  リトルボーイ 小さなボクと戦争   「チビスケ」と虐められる8才の少年ペッパー。彼は戦場に向かった 大好きな父親を呼び戻そうと、教会の司祭が与えた6つの「神様との 約束」を遂げようと奮闘する。そのひとつには強制収容所から戻った 日系人ハシモトと仲良くするというのがあったのだが・・・。  彼を見守る母親の愛情、周りの大人の優しさが伝わり、主人公の成 長と共に町の空気が一変するのが面白い。ヒューマントラスト有楽町、 ユーロスペース渋谷で上映中。 (山内)

2016年7月11日 「さいたまの教育と文化」80号編集後記
 「さいたまの教育と文化」80号編集後記

▽「賃金未払い」「契約無視の長時間労働」「ノルマとして自腹で商品を買わす」等、「ブラックバイト」が深刻化する中で、被害に泣き寝入りせず、声を上げ、組合をつくった高校生、小木友梨子さん。

▽全国初の高校生ユニオンです。「高校生でも自分で闘えるよ」と背中をおしたのは一人でも入れる首都圏青年ユニオン。5人の仲間と雇用者(店長)との団体交渉で賃金未払いの解決や着替えの時間を労働時間に含ませる、休憩や有給休暇をとらせるなど法律を守らせる改善が示された、と東京新聞(4/23)の取材に応えています。

▽「おかしい」と気づいて声を上げる、権利を知り、行使する、一人で悩まず組合や周りの人に相談する大切なことを教えてくれています。

▽シールズやテーンズソウル、ママの会など若者が「安保法制廃止」の声を上げている中、私たちも黙ってはいられません。(山内)

2016年4月15日 「さいたまの教育と文化」79号(春号)
 「さいたまの教育と文化」79号(春号)

 春たけなわの候、ますますご活躍の事と存じます。

「さいたまの教育と文化」79号(春号)をお届けします。

「ひろば」では、和光高校生の紀田慎求さんが沖縄ピース ツアアーに参加を通して学んだことや沖縄への思いを寄せて います。

「ここに人あり」の神田香織さんは、「はだしのゲン」「チ ェリノブイリの祈り」などの作品との出会いと平和への思い、 そして「知ることと表現すること」の大切さをおおいに語っ て頂いています。

 特集は「夜間定時制高校と『給食』」です。高校生の実 と「給食」の意義について行政の立場から、現場から報告 して頂きました。

 説田三佐子さんは主権者教育の一環としての「社会人講座」の実践と生徒のリアルな反応を紹介しています。

 今回も読み応え満点の内容です。多忙な日々とは思いま すが、手にとってお読みいただき、感想等をお寄せ下さる と幸いです。(山内芳衛)


2016年3月4日 福島を忘れない
 福島を忘れない

東日本大震災・福島原発事故から6年目を迎え、その風化が懸念されます。また「年間1ミリシーベルトは科学的根拠がない」の丸川環境相発言など、国の被災者軽視があからさまです。

原発事故が収束していないのに、国と東電は昨年6月以降、住宅支援や賠償、被災者への慰謝料の打ち切りを発表し、その一方で川内原発を皮切りに原発の再稼働に躍起になっています。

3月31日「福島を忘れない 埼玉からの発信」と題して「朗読と講演のつどい」が教育会館で催されます。朗読は「茶色の朝」、元漁師の志賀勝明さんが「福島は今、どうなっているか〜原発は 海は 人々のくらしは」をテーマに話します。彼は原発建設に反対したため漁師から仲間外れにされながら、原発反対の立場を貫き、現在は全国からの見学者を被災地に案内しています。福島出身の埼玉県教職員の会と埼退教北足立南支部の共催です。

もう一つはドキュメンタリー映画「種まきうさぎ」(森康行監督 ナレーション大竹しのぶ)の紹介です。「フクシマと向き合う青春」が副題です。2011年、大震災と原発事故の現状を知ってもらおうと、福島の高校生の朗読グループ「種まきうさぎ」が作られました。生徒らは、全国各地の高校生や若者たちと交流し、マーシャル諸島など、世界の核被害と向き合う人々とも出会いながら学んでいきます。この作品には秩父ユネスコで活動する県内の高校生も登場します。今後県内でも上映が企画されています。お力添えをお願いします。
(山内芳衛)

2016年2月12日 あべこべの主張
 あべこべの主張

「現実に合わない九条二項をこのままにしては立憲主義の空洞化」(稲田政調会長)
「学者7割が自衛隊違憲と判断。その状況をなくすべき」(安倍首相)
まるであべこべです。「軍隊不保持」を規定した条文の質疑応答です。(4日衆議院予算委員会)

これには、東京新聞が主張で「ご都合主義の改憲論だ」(東京新聞)と指摘、「ならば『9割が違憲』安保法撤回を』(元内閣官房長官 柳沢協二氏)と主張しています。

3日には、九州電力が川内原発の免震重要棟の新設計画を撤回した問題で、原子力規制委員会が「納得できない、準備不足」と再考を求めたとの記事が載りました。また、原発から出る「核のごみ」を廃棄する最終処分場の受け入れ先が見つからない中、経済産業省は海底下に処分場を造り、廃棄することを真剣に検討し始めています。 福島原発事故の収束の目途がたたず、避難民の困難な生活も顧みず、次々と国内の原発を再稼働し、海外への輸出を目論む安倍政権に怒りを覚えるには私だけでしょうか。

3月6日には、オール埼玉総行動が、31日には「福島の今、どうなっているかー原発は、海は、人々のくらしは」と題して志賀勝明さん(元漁師)の講演会があります。

声を上げることは厳しいと感じておられることでしょうが、事実を知らせる事ができます。それを基に職場や学級の話題してみて下さい。そして署名や集会、講演会に誘ってみませんか。シールズやママの会のように身近な人にできることから。(山内)

2016年1月14日 安心して学ばせたい!
 安心して学ばせたい!
「お金がないと学校にいけない」深刻な実態が広がっています。

相談にきたある学生は、家庭の事情からアルバイトで必死に蓄えた70万余のお金が入学金と前期授業料に消え、生活が不安と訴えます。

ようやく就職できても大学4年間での奨学金500万円が借金という「マイナスからのスタート」で病気もできないと嘆く社会人も。

「高い学費」「教育への公費支出の少なさ=私費負担の高額化」国による給付型奨学金制度がないことが、本来平等に保障されるべき学習権を奪っています。

1/3付けの東京新聞は、「奨学金返還訴訟が激増」と報じました。

機構が発足した2002年度の56件から2014年度6193件の百倍超えに。しかも、3ヶ月以上の滞納者の個人情報を全国銀行個人情報センターに「ブラックリスト」として登録、(2014年度17279人)滞納を解消しても5年間は登録が消えず、住宅や自動車のローン審査が通りづらくなる恐れがあるとしています。

この「奨学金」の実態は「利息付きの教育ローン」であり、銀行や債権回収会社に利益をもたらす金融事業である「貧困ビジネス」になっています。

「返済できず、自己破産」「請求が年金頼りの親に」「返還につけ込んだ風俗ネットの求人も」と東京新聞が「悲しき奨学金」という連載コーナーで告発しています。

実態をより多くの人に伝え、希望を持って安心して学べるよう世論を高め、給付型奨学金制度をつくっていかねばなりません。

(事務局長 山内 芳衛)

2015年12月18日 ぜひ観てほしい 「母と暮せば」
  ぜひ観てほしい 「母と暮せば」
11月27日によみうりホールでの試写会に参加した。NHKプレミアム放送の特集番組を視聴した後なので山田洋次監督の思いにもふれることができた。ぜひ劇場に足を運んでほしい映画である。

劇作家の井上ひさしが「父と暮せば」の姉妹編として「木の上の軍隊」とともに構想を描き、その遺志を継いだ作品。原爆投下から3年後の長崎を舞台になくなった息子(二宮和也)、母親(吉永小百合)との交流、婚約者(黒木華)への思いを丁寧に紡ぎ、被爆者へのレクイエムと平和への願いがひしひしと伝わってくる。

監督がこだわった原爆投下の一瞬のシーン、「時代を生きる」演技指導と、それに応える若き俳優の二宮和也、黒木華の演技が素晴らしい。もとより大好きな脇役の加藤健一、辻萬長の存在も光る。またロケ地の黒崎教会にも旅したくなった。

(事務局長 山内 芳衛)

2015年12月11日 「声に出して読みたい」
  「声に出して読みたい」
 「知らないままでではいられない」「是非声に出して読んでみたい」強くそう思いました。「代執行訴訟の翁長知事の陳述書全文」です。

知事に立候補した経緯と公約を皮切りに沖縄の歴史と将来像、米軍基地、安保条約、仲井間知事の埋め立て承認に対する疑問と取り消しの経緯、そして政府、国民、県民、世界の人々、アメリカに対しての主張の7項目から陳述書は構成されています。

元々、本土と沖縄米軍基地の割合は9対1だったものが、本土での基地反対運動が激しくなると沖縄に移し拡大強化してきた事実。日本国憲法の適用もなく、基本的人権も充分に保障されていなかった沖縄の人々に対抗するすべがなかったこと。「沖縄は基地で食べている」という基地経済への誤解を事実に基づいて反論し、今や基地は沖縄経済発展の妻帯の阻害要因と断じています。

 これは「基地の収入は沖縄経済のわずか5%」「基地をなくした地域での経済効果、たとえば那覇3倍、金城地区14倍、北谷北前地区108倍」という調査結果にも裏づけされています。(琉球新聞報道)また知事は「普天間基地が辺野古に移って嘉手納以南が返還されても米軍基地は0.7%しか減らない。なぜならその大部分が県内移設だから」と指摘しています。

 読んでいくうちに沖縄県民の、翁長知事の思いがひしひしと伝わってきます。ぜひ時間をとってお読み下さい。全文掲載の「琉球新報」のコピーがあります。声をかけて下さい。
(事務局長 山内 芳衛)

2015年11月14日 「歴史から学ぶ真実」
  「歴史から学ぶ真実」
 自民党は太平洋戦争前後の日本歴史や東京裁判の検証に強い意欲を示しています。真実に目を背け、侵略戦争を美化し、国民や子どもたちへの「愛国心」の高揚がねらいです。

 そのような中、是非見てほしい映画を紹介します。
「顔のないヒトラ−たち」戦時中にナチスが犯した罪をドイツ人自らが裁き、戦争責任に向き合う契機となった1963年〜65年のアウシュヴィッツ裁判までの道のりを事実に基づき描いた作品です。
それまで西ドイツの人々はアウシュヴィッツで何がおきていたかを知らなかった事実、虐殺に加担した犯罪者たちが戦後「普通の善き市民」として長年にわたり暮らしていたという事実に驚きました。2万人もの西ドイツ市民が裁判を傍聴し、葛藤の末、今日のドイツ国民の歴史認識を形づくりました。

「ヒトラー暗殺、13分の誤算」1939年11月8日、単独で暗殺を行おうとした平凡な家具職人ゲオルク・エルザーと彼を生かし続け、真実を封印したドイツ国家の思惑を描いています。
女性に好かれ、音楽や自由を愛する彼が、なぜ揺るぎない信念で実行したのか。戦争に向けて危険な思想が国を覆いそれが「国民の総意」になっていく状況は、あまりにも今の日本と似ています。 長年「反逆者」とされ、昨年ようやくメルケル首相によって公に顕彰されました。(日比谷シネマズシャンテで上映中)
(事務局長 山内 芳衛)

2015年11月11日 「子ども・若者の貧困に向き合う」
  「子ども・若者の貧困に向き合う」
南部教育フォーラムは11月7日、「子ども・若者の貧困と向き合う〜現場からの報告」をテーマに教育会館で催され、50名が参加しました。

貧困は子どもにとって不充分な衣食住、学習環境の不足、低学力、低い自己評価、孤立や不信感となっています。

白鳥さんは無料学習教室での子どもの成長の様子をいくつも紹介しながら「なんと言っても受けとめてくれる大人がいる」「大人と一緒に発見したり、甘えたり、励まされたりする」ことで、学ぶ意欲、学校へいく意欲がわく」ことを日々実感していると述べられました。

同じ教室の沖田夏樹さんは、子ども期の「遊び」がいかに成長、発達に大切かを実例に基づいて報告、今の子どもは「学び」「遊び」「頼る」ことが奪われているとも。地域で同様の教室を開いている方々からも「子どもの潜在能力を引き出し学ぶことが、生きる希望になる」と。

最後に白鳥さんは1990年代からの貧困と格差拡大の原因として①非正規雇用という「働き方」の問題②授業料などの教育費の個人負担の貫徹③あらゆる場における競争主義と自己責任論を上げ、格差が不安、ストレスを与え孤立化させていると鋭く指摘し「貧困をなくすのは政治の仕事」と強調しました。

2015年10月23日 「誰の子どもも殺させぬ」
  「誰の子どもも殺させぬ」
「誰の子どもも殺させぬ」この言葉が「MOTTAINAI」と同じように世界共通になりますようにー「ママの会」のツイッターの一文です。

「戦争法」に反対する人々の発言は凛々しく瑞々しい。それは胸にせまります。まるで空虚な言葉を並べ立てた「戦後70年安倍談話」の対極にあるかのようです。この闘いを通して私たちは「立憲主義」「民主主義」をあらためて学び、「あきらめずに声を上げる大人を見て子どもたちはその思いをうけつぐ」ことを実感しました。

この世論が「戦争賛美」「自民党の憲法『改正』を是とする」教科書の採択を押しとどめてきています。一方県教委は教職員の意向も聞かず、充分な討議もなく県立伊奈学園中の教科書を採択しています。「道徳の教科化」問題と合わせ、現場から声を上げ、県民レベルでの学習や取り組みが求められています。研究所は学習会の講師派遣に大いに応えていきます。
(事務局長 山内 芳衛)

2015年9月5日 「教科書採択を終えて」
  「教科書採択を終えて」
 今夏、中学校教科書の採択では「戦争をする国・人づくり」をめざす安倍政権の下「育鵬社」「自由社などの「危険な教科書」の採択が危惧されました。が、県内の23採択区全てでそれらをクリアできました。

 これは、多様な事前の学習会、教科書展示会への参加と感想や意見の記入、当日の教育委員会傍聴など、旺盛な取り組みの成果です。また「戦争法案」反対の世論の高まりと大きく関わっています。研究所は3年前から毎月、活動を交流し学習会に講師を派遣、2000部の教科書パンフを普及してきました。

 一方、県教育委員会は県立伊奈学園中学校の歴史、公民とも「育鵬社」版の教科書を採択しました。しかも、現場や教職員の声も聞かず、委員会での論議もなく採択したものです。「採択のやり直しを求める」4件の意見書が提出されましたが、報告も審議もされませんでした。

 また、市町村教育委員会によっては、次の様な問題点が指摘されます。
第1に教科書を採択する協議の場面が秘密会として、傍聴させなかったことです。
第2に学校研究結果(教員の意向)や展示会での感想、意見がどう反映された報告がありません。
第3に教育委員会に対して各科目、どの教科書をどの観点で推薦(原則として順序づけて)したかの報告もありません。これではなぜその教科書を推薦し採択したのか全く分かりません。

 今後、議事録の公開と教職員、市民の意向を反映した教科書採択を求めていきましょう。
(事務局長 山内 芳衛)

2015年4月16日 「連休は美術館めぐりを」
  「連休は美術館めぐりを」
 連休に美術館めぐりを計画してはいかがですか。
まず、片岡珠子生誕110年の展覧会が国立近美術館で5/17まで、各時代を彩った作品が勢揃い。やはり魅了される富士山はもとより、独特な描写の人物画もいいです。

 サントリー美術館では伊藤若冲&与謝蕪村展が5/10まで。こちらは同い年の生誕300年、味わい深い蕪村の俳画とバリエーション豊かな筆致の若冲の作品はいつまでも見飽きません。特に若冲の「象と鯨図屏風」は大迫力。発見後すぐの展覧会(滋賀県ミホミュージアム)での出会い以来です。

 4/18から山種美術館で「上村松園と華麗なる女性画家たち」展、根津美術館で尾形光琳展が催されます。前者は山種が所蔵する「蛍」「夕べ」「砧」など代表作が、後者は「燕子花図」と紅白梅図屏風」が同時に見られます。すごく得した気分になれます。前者は6/21、後者は5/17までです。至福の時をえてリフレッシュを。どうぞお見逃しなく。
〈山内〉

2015年4月8日 「パレードへようこそ」「陽だまりハウスでマラソンを」
をお薦めします。 」
  「パレードへようこそ」「陽だまりハウスでマラソンを」をお薦めします。
 前者は「何度も笑って何度も泣いた」「驚くべき感動の実話」という惹句にふさわしい作品でした。1984年英国のサッチャー政権下、炭鉱労働者のストを支援したLGSM(レズビアンズ&ゲイズ、サポートマイナーズ)と労働者の連帯と交流を描いたもの。「ゲイが炭坑夫を救う」と当時表された展開が驚きで意義深い。まさに「一本の映画が世界を変える」かもしれない、いやこの事例がLGBTをめぐる環境、認識を変えたのだと強く思いました。因みに原題は「プライド」

 後者はもうご覧になったかも知れませんが、「見る者を元気にする」という惹句の作品。 「生き方と走り方は同じ。胸をはって、でも方の力は抜いて」の言葉に魅了されます。それにしてもドイツの老人施設は豊かで、「老い」について深く考えさせられました。原題は「バックオントラック』(軌道を修正する)( 山内 )

2015年4月2日 「75号(春号)をお楽しみに」
 「75号(春号)をお楽しみに」
「平和とは 一杯の飯と 初日の出」
 東京新聞1/1付「平和の俳句」に載った18才青年の作品です。「ここに人あり」はその選者のお一人 金子兜太さんの登場です。平和への思いをしっかり受けとめたいです。

「教科書が変われば日本が変わる」

教育再生会議の掲げるスローガンです。彼らは今年の中学校の教科書採択で「育鵬社」の「歴史」「公民の10%採択をねらっています。今号の特集では教科書採択をめぐる情勢と課題を藤田昌士先生に、教育委員会制度改定にあたり、その問題点と可能性を関原正裕さんに論じて頂きました。職場での学習に役立てほしいです。教員の意向や市民の声を採択に反映させる各地の取り組みを紹介しています。県教委への要望書も活用し、よりよい教科書を採択したいものです。

教育実践、朗読劇「はだしのゲン」は文化祭でのとりくみですが、子どもたちの反応や成長がリアルです。

 福島原発の放射能汚染や廃炉への目処も立たないまま、原発の再稼働、海外輸出が企てられています。シリーズでは被災者への『手しごと』支援活動を取り上げています。

 被災者に寄り添い、被災者同士の繋がりを育む実践が心に残ります。(山内)

2015年3月10日 「花見もいいけど映画も」
 「花見もいいけど映画も」
今話題の青春映画2本見てきました。

「くちびるに歌を」は、新垣結衣が難しい役所をよく演じていました。中学生の子役と同級生の先生役、木村文乃が好演。作品もアンジェラ・アキの歌のイメージを良くとらえていました。主演の新垣結衣の「逃げるな。私は逃げない」が素敵でした。

「幕が上がる」は、平田オリザの作品なので注目していました。高校演劇の仕様やコンクールがリアルで楽しい。私の好きな弘前中央高校の脚本・演出家、畑澤聖悟と高校の演劇部が「もし野球部のマネージャーがイタコだったら」の一場面を演じていました。モモクロの5人は各々、持ち味を出していましたが、画面がアップになると20才の表情が直に現れていました。何といって臨時顧問で女優を目指す黒木華が光っています。彼女の演技が珠玉です。

この後見たいのは「博士と彼女のセオリー」「妻への家路」(チャン・イーモー監督コン・リー主演)「パリよ永遠に」です。「パリよ永遠に」戦時下の「パリ爆破計画」をめぐるドイツ防衛軍司令官とスウエーデン総領事の攻防をめぐる1日の闘いを描いた作品 です。花見もいいけど、映画も。(山内)

2015年3月7日 「リーフをもとに学習を」
 「リーフをもとに学習を」
「ちょっと やばくない」「まさか 戦争なんて・・・」と書かれたリーフレットが手元にあります。分かりやすい内容でイラストも印象に残ります。埼玉憲法会議と秘密保護法の撤廃を求める埼玉の会がつくったものです。

 「戦争をしない」といいながら戦争をするための準備を着々と・・・では、

①戦争する司令部をつくりました(国家安全保障会議)②不都合なことは秘密にします(特定秘密保護法)③他国の戦争に参加することを宣言(集団的自衛権の行使を認める「閣議決定」)④アメリカとの戦争のやり方を相談しています(日米「ガイドライン」の改定)⑤戦争ができるように法律を変えます(自衛隊法や武力攻撃事態対処法、周辺事態安全確保法などの法律の変更)

 若もの・子どもたちを戦場に送るな!では、安倍政権が進めようとしている施策を次のように的確に指摘しています。

①「自衛隊の装備も、部隊編成も海外展開向けに」2015年度予算で水陸両用強襲車や無人偵察機、オスプレイの導入で米軍の海兵隊なみに。②「沖縄で新基地建設の作業を強行」滑走路と軍港、弾薬庫などが一体となった巨大な軍事要塞で米軍の行う戦争の一大出撃拠点に。③「改憲をねらう安倍政権」2016年の参議院選挙でも2/3以上の議席を占め、国会での改憲を発議し、2017年には国民投票をねらっています。

「こんなはずでは・・」と嘆く前に職場、地域でリーフをもとに学習し広めませんか。研究所にご連絡下さい。(山内)

2015年2月27日 「ワイツゼッカーに学ぶ」
 「ワイツゼッカーに学ぶ」
戦後70年、安倍首相は新談話の発表にあたり、「村山談話」の核心である「植民地支配と侵略」「痛切な反省」等の文言の削除を企てています。
 この安倍首相の真逆にあるのが、1月31日に逝去したヒャルト・フォン・ワイツゼッカー元大統領です。1985年、彼はドイツ戦後40年にあたり、連邦議会で次のように演説しました。「荒れ野の40年」と題されるものです。
 「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」「われわれすべてが過去をひきうけなければならない」戦争とホロコーストのドイツの責任を直視するよう、国民に求めました。
 侵略戦争を美化し、「南京事件」や日本軍「慰安婦」などの事実を歪曲し、なかったかのようにしようと目論む安倍首相や日本会議の議員にこそ読ませたい。
 ワイツゼッカー氏はまた戦争を知らない若い人に次のようにメッセージを送っています。「敵意や憎悪に駆り立てられることのないように」「たがいに敵対するのでなく、たがいに手をとりあって生きていくことを学んでいただきたい」と。
排斥やヘイトスピーチ、ネット右翼に関わる若者にも学んでほしいのだが。
 彼の追悼式でガウク大統領は「その時点でさえ、知りたくない と思う人たちのいる中で国民が知りたくないことを語った」とその意義を評価しました。
 わたしたち日本国民も真摯に受けとめなければならないメッセージです。また今年は中学校の教科書採択の年です。子どもたちに真実に基づくよりよい教科書を選びたいものです。
                          (事務局長 山内 芳衛)

2015年1月9日 「74(冬)号をお楽しみに」
 「74(冬)号をお楽しみに」
季刊誌74号がまもなくお手元に届きます。
グラビアは「高校最後のボランティア」3・11以降、毎年続けてきた所沢西高校の被災地支援活動です。12月7日のつどいでも報告され参加者を大いに勇気づけました。
そのつどいでの分科会概要を特集で取りあげています。「憲法を守ろう」「戦争をする国・人づくりを許さない」という思いが強く伝わってきます。
「ここに人あり」は歌手のクミコさんの登場です。これまで「いのち」の尊さを歌にこめ、被爆者や被災者によりそい活動してこられました。その彼女が私たち教育に関わる者に「子どもたちが『生きること』を励まして」との熱い思いを語っています。
さいたま市や入間市などで教育現場の声を無視して一斉に実施されている「小中一貫教育」のねらいと問題点を論じて頂きました。ぜひ学習に役立て下さい。
昨年は秩父事件130周年でした。秩父事件については映画や漫画で見聞しても詳しくは知らないという方も多いと思います。改めてその意義や事件を通して今を考えてみるよい機会ではないでしょうか。
長時間過密労働で「過労死」寸前の教育現場、まるで「ブラック企業化」とも言われています。「労安法で学校を変える」(杉本正男さん)では、長時間労働が精神疾患の要因に、また人間らしい生き方・働き方を奪っていることを指摘し、その対策を提示しています。
職場で学び語り合えたらと願っています。
ご意見ご感想をお寄せ下さい。(山内)

2014年12月16日 「かけがえのない言葉」
 「権利は行使する者にのみ与えられる」
 11月28日に81才で逝去した、元埼教組委員長の榎本昇一さんの言葉です。卓抜した理論と揺るがない信念で労働運動を牽引し、常に未来への展望を語る生き方は誰をも魅了しました。1974年の埼教組弾圧事件、1980年代の労働戦線再編など様々なたたかいの先頭にたって埼教組を強化し、その歴史を刻んでこられ、どんな質問に懇切丁寧に答えてくれる、まさに「歩く生き字引」でした。「もっと勉強しないとね」いつも笑顔で諭されました。彼から学んだ「知らないではすませない」「生きることは学び続けること」を生きる信条にしたいです。
 奇しくも同日に俳優の菅原文太さんが同じ81さいで亡くなられた。11月9日、秩父市での秩父事件130周年記念集会で講演し「今の日本人は大人しくり、声を上げていこうという姿勢が弱くなっている。秩父事件で権力と闘った人たちが大好き」と語られました。また11月1日沖縄県知事選1万人うまんちゅ大集会の応援演説でも次のように発言しています。「国のすべきことは2つ。国民を飢えさせないこと。安全な食べ物を食べさせること。最も大事なことは絶対に戦争をしないこと」3.11以降、反原発や平和運動に身を投じてこられたことを報道するマスコミはそう多くはなかったです。
秘密保護法が施行され、自民党が憲法「改定」を国会で取り上げることを明言した今、二人の言葉をもう一度胸に刻みたい。
(山内)

2014年11月07日 「忙中閑あり」
 「忙中閑あり」
自分へのご褒美に「レッドファミリー」(新宿武蔵野館)と「国宝展」「北斎展」を観てきました。

韓国が描く「北朝鮮」の工作員はおかしくもあり、、温かさが感じられました。政治的には辛辣ですが、本当は親しい同胞という、作り手の思いが感じられました。

国宝展(東京国立博物館)は、「教科書で観たあの名品が東博に集結」の謳い文句が良い。注目すべきは、法隆寺の玉虫厨子、長谷川等伯の「松に秋草図」土偶2体(縄文のビーナス、合掌土偶)、普賢菩薩像、三千院の勢至菩薩座像です。後期の展示では、志賀島の金印(11/18〜30)土偶全5体(11/21〜12/7)が期間限 定なのでお見のがしなく。(12/7まで) 私もまた出かけるつもりです。

上野の森美術館の「北斎展」(11/9で終了)も凄く良かったです。ボストン美術館の版画は2回目ですが、ベロ藍、黄色、紫が見事に残っており、感動的。朝一で並び、開館も30分早めてくれ、富嶽三十六景など、じっくりゆったり観られました。

今後観たい映画は「0.5ミリ」(安藤桃子監督安藤サクラ主演 有楽町スバル座)です。

(山内)

2014年09月04日 「貧困を背負って生きる」
 「貧困を背負って生きる」
「学校にいってないやない。学校にいる場合じゃないんや」「謝ればいままでのことは全て許されるのか?やられたことは謝っても消えないのに」

9月28日に参加した「反貧困ネットワークセミナー」で視たDVD貧困を背負って生きる子どもたち「仁の物語」「智の物語」の中の言葉です。胸に突き刺さり抜けない棘のような・・・。ユーチューブですぐ視られ、すでに10万再生をこえています。また教職員や福祉関係の職員の研修、大学生の学習に活用されています。

制作者の幸重忠孝さんは現在、滋賀県教委育委員会のスクールソーシャルワーカーです。今年1月から施行された「子どもの貧困対策法」について学校の教職員はどれだけ知っているだろうかと問いかけ、学級担任の中には子どもの貧困の深刻さを実感してない方、学校の生徒指導の課題と貧困の関連に気づいていない方も多いと感じるとも。

そこで視ようとしないと見えない「子どもの貧困」を理解してもらうため、脚本化し公開したそうです。映像はなく、穏やかに流れる音楽、ソフトな語り口に「子どもの居場所」「地域ボランティア」「教職員ができること」等を投げかけています。特に「智の物語」では貧困を背負うことで不登校や学校でいじめを受けた体験を紹介し、ありがちな教師の誤った対応について考えさせられます。是非視て下さい。

                (事務局長 山内 芳衛)

仁の物語(前編)
仁の物語(後編)
智の物語(前編)
智の物語(後編)

2014年09月04日 研究所コーナー「教育の原点とは」
 研究所コーナー「教育の原点とは」
「うれしい、前の自分とちょっとちがう自分になった気分、世界が広がった感じがする」
小学校から学習についていけず、様々な事情から中学校まで不登校だった中学3年生の、初めて分数の問題がやっと解けた時の言葉です。貧困の連鎖を断ちきるため、県が主宰する無料学習教室(アスポート教育支援事業)でのことです。
彼は、ここまで学習を続けられたのは、教室で「わからない」といえたから、心配して声をかけてくれる大人がいたから、同じ仲間がそばにいるからとも、話してくれました。
今、子どもたちは、学習量がふえ、欲求不満になっています。「何のために勉強するかわからない」「(テストは)できるけど意味がわからない」という子どもの声も聞かれます。
「学力テスト」結果=「学力」といった、過った考えが教育現場をおおっており、競争をあおれば格差をひろげ勉強嫌いをふやすのは当然の結末です。
私には、彼の体験は教育の原点のように思えます。「テスト学力」でなく、「わかりたい」という願いに応え「わかった」喜びをあじわわせたい。そのため「まちがい」や「失敗」「無駄」や「遊び」を大切にする。待つこと、関わり合う、学び合う場面をつくる。学ぶ意味や喜びが感じられ、自信や自己肯定感を育む授業、子どもや保護者の願いに耳を傾け、要求を実現する、そんな学校であってほしい。
                (事務局長 山内 芳衛)

2014年08月05日 「道徳の教科化」の問題点
 「道徳の教科化」
これは第一次安倍政権でも「教育再生」の重点でした。しかし、その評価をめぐって、また教科書の作成、検定をどうするか等、異論が続出し日の目を見ませんでした。その時の担当大臣も下村文部科学大臣でした。
2012年の総選挙での自民党の選挙公約は「わが国を愛する心と規範意識を兼ね備えた教育」を謳い、大津いじめ自殺事件などを口実に2013年2月26日教育再生実行会議では、今までの教科とは別枠になった「道徳」を正規の教科のひとつすることを決めました。
「教科」にすることによって、現場の教師の意識を変え、保護者の関心を高め、子どもらの認識をかえようという、思惑が見え隠れします。今度の「道徳の教科化」は安倍政権にとり悲願であり、「戦争をする国・人づくり」の根幹をなすものです。

「道徳教科化」のねらい
藤田昌士さん(元立教大学教授)は次のように述べておられます。
第1に「授業時数の確保」の名の下に「道徳」授業実施への強制力を強めること。第2には、道徳教科書使用の義務づけによって「道徳」授業の内容・指導方法を規制すること。第3には「特別の教科 道徳」(仮称)を要(かなめ)として、学校の教育活動全体の「道徳教育」化(徳目のお説教とおしつけ)をさらに推し進めること。そして以上のようなねらいを重ね合わせながら、つまるところは、いじめ問題にこと寄せて、政府のいう「愛国心を要とする国家主義的な道徳教育のいっそうの徹底をはかろうとするものである(「クレスコ」8月号全日本教職員組合発行より引用)

上からの「道徳教育」の問題点
いじめ自殺事件などが起こる度に「心の教育」「命を大切にする教育」が叫ばれてきています。それ自体は大切なことですが、様々な取り組みが、本当に子どもたちの心にひびいているのだろうか、子どもたちによりそった解決策になっているかは疑問です。
「道徳教育」を推進してきた学校が、かえって「荒れた学校」になったという事例を耳にします。高学年になるにつれ、「建て前と本音」を使い分けたり、「道徳教育」について興味が持てなくなったり、教師による価値観の一方的押しつけを拒んだりする傾向があるという調査結果もあります。それを「評価」で縛るのでしょうか。

題材は身近に 議論は自由に
一方で自分の考えを言えたり、他の人と意見を交流する中で自分を成長させたりできることで「道徳」に充実感を覚えたという回答も少なくありません。
「道徳の教科化」はすでにある内容(徳目)が決まっていて、それについての議論を許さず、上から愛国心や規範意識を教え込むようなものです。それは戦前の「修身」をなんらかわらない、「物言わぬ教師・子ども」づくりそのものです。
文学教材や友だちの作文、学級での出来事、社会の出来事などの中から題材を教材化し、多様な子どもたちの意識に向き合い、話しかけあい、考え合っていくなかで「市民的道徳」育んできた実践こそ光ります。
                (事務局長 山内 芳衛)

2014年07月29日 真実を伝え 声をあげる
  梅雨空に 「憲法守れ」の 女性デモ
 さいたま市三橋公民館が公民館だよりに掲載を拒んだ俳句です。新聞報道によると、「9条守れ」の句が「憲法を見直す動きが活発化している中、公民館の考えであると誤解される」というのが理由です。その後、俳句を選んだ団体や多くの市民の抗議や掲載要求に一切応じていません。学校でも「9条大好き」「NO原発」などのTシャツ着用を問題視する管理職も現れています。あなたの職場はどうでしょうか。
一方、7月1日に閣議決定がされてから、「憲法9条守れ」の署名や集団的自衛権行使のシール投票に参加する高校生、大学生、若者が増えています。「学校で『憲法』習ったばかりです」と我先に署名する高校生の一団に励まされます。 「先生の紹介できました」「本当のことが分かってよかった」「もっともっと知らせたい」草加の「日本軍『慰安婦』証言集会」のパネル展では、感想や考えをノートにびっしりと書きこむ姿が見られました。「商売女よね」「政府や軍が関与した証拠もない」「条約で金銭的にも解決しているはず」と語る中年の女性グループとは対照的に。 「教え子を戦場に送ることになるのでしょうか」「父は自衛隊員です。父や家族の将来がとても不安」等とゼミ担当の教授に語る大学生。いずれも普段は政治に無関心だったので教授はとても驚いたそうです。若者の一面を見た思いがします。 若者は真実をもとめ、真摯に現実に向き合おうとしています。もちろん、ネット右翼やヘイトスピーチに左右されることも少なくありません。
私たちは今こそ真実を伝え、いろんな機会に声をあげるときです。教室で、職場で、地域でも。教え子を戦場に送らないために。
         (事務局長 山内 芳衛)

2014年07月19日 事務局日誌が復活しました!
 CGIで運営されていた事務局日誌は、いろいろな都合上元のようには復活できませんでしたので、取りあえずメール式で復活することにしました。
次の4つを記入の上メール下さい。①日付②タイトル③内容④記入者名です。
しばらくこれで運営してみます。(武田)

2014年04月08日 14時10分05秒 今年度もぜひ、研究所の活用を
 研究所はこの4月で22年目をむかえました。今年度も教育現場の教職員を励まし、役立つ活動を展開していきたいと願っています。どうぞよろしくお願いします。ぜひともご活用下さい。
 今回は昨年度の主な活動内容を紹介します。
 まず、研究委員会です。各教科、障害児教育、入試中等、不登校、労働安全衛生など13の研究委員会が、毎月又は隔月催され、教育現場で役立つ実践の研究を行っています。昨年度は「道徳教育」公開研究委員会を4回(のべ19回)開き、今後実践編をパンフレットにまとめる予定です。公開研究委員会には、委員のほか、どなたでも参加できます。
 次に教育相談活動です。県庁内の1室および研究所で、11人のスタッフが年間144件314回(4月〜2月)の相談活動を展開しています。相談内容は不登校・ひきこもり、発達障害に関するものが多いです。一人で悩んだり、抱え込んだりせず電話して下さい。(相談室048(825)2041)
 学習会などの講師派遣は70回をこえます。憲法、学力、原発、貧困、いじめ、発達障害などをテーマに行政や大学、中 学校・高校の学年集会、学年PTA、職員研修、弁護士会、学童保育所などです。いつでもどこでも何人でも講師を派遣します。
 季刊誌『さいたまの教育と文化』を年4回発行しています。夏号は新採用者全員に配布し、喜ばれています。昨年は特集として「発達障害の子どもと生きる学級・学校づくり」「子どもの貧困問題〜大人、社会がどう寄りそうか」「道徳教育にどうとりくむか」を取りあげました。
 最後に教員免許更新講習相談です。研究所のホームページを通し、年間20件弱の相談が寄せられ、具体的な講座の取り方やパソコンの実務などをアドバイスしています。(山内)

2014年03月25日 13時27分29秒 ちばてつやさんの想い
 埼玉教育新聞3/27原稿 
 3月23日に新宿・平和のための戦争展で漫画家のちばてつやさんの講演を聴きました。
 彼は、同時期の漫画家によびかけ「漫画でみる引き揚げプロジュクト」を立ち上げ、「平和のために絵を通して戦争の追体験を」と活動しています。 高井研一郎、古屋三敏、森田拳次、北見けんいち、赤塚不二夫(個人)ら多くの著名な漫画家が賛同し、絵を寄せています。会場に展示されたどの絵もソフトで優しく、写真とは違った感じで終戦後や引き上げの様子が伝わってきます。
 「戦争は思い出したくない。明るく夢がもてる楽しいものを描きたい」そう願い続けてきた、ちばさんは当時流行った「戦記物漫画」の主人公のヒーロー化、格好よさに恐れを感じ「紫電改のタカ」を描いたこと「きけわだつみの声」の本を読み、「人間って何だろう」「なぜ戦争は起きるのか」「なぜなくならないのだろう」という想いがいつのまにか出て、それが作品に表れているのではと、ふり返っていました。
 「いま伝えたいこと」は、3・11大震災、大津波の惨状が大空襲で焼け出された状況と重なり鳥肌が立ったこと、原発事故が収束もしていないのに「安心・安全」を宣伝し、輸出なんてひどい。子どもたちの20,30年後が心配だし、大人として責任を感ずる、政府は、戦争中の疎開のように子どもたちを避難させるべきだ、と強調して話を終えられました。 
 彼の想いを受けとめると共に今後の活動に期待したいです。(山内)

2014年03月11日 09時34分31秒 いつでもどこでも派遣
 研究所の主な活動の一つに学習会への講師派遣があります。「いつでも どこでも 何人でも」を基本に。今年度も2月末までに68回を数えます。 テーマは憲法、安倍政権の「教育再生」、学力、原発、貧困、いじめ、発達障害等と多様です。学習会や講演・講義の形態や分野も行政や大学、弁護士会、中学校・高校の学年集会、学年PTA、保育所、学童保育、母親大会、消費者大会、組合、退職者の会など多岐にわたっています。
 今日の情勢から憲法問題への関心がとても高く、次いで「教育再生」攻撃と教科書問題、発達障害に関わるものが多いのが特徴です。大学での講義も「子どもの貧困」から「教師・教育論」に、また原発問題では、太陽光発電などの再利用エネルギーの活用について具体的な取り組みを学びたいとの要望も寄せられています。
 中学校や高校の進路学習会は、毎年恒例化しており、学ぶことや働くことの意義について「初めて知った」「深く考えさせられた」などの感想が多数寄せられています。
 東部にある小学校の6学年PTAでは「いじめ」問題で初めて親子に話す機会(「親子ふれあいタイム」)をえました。6年生全員から感想が寄せられ、自分がいじめられたことにふれながら「いじめられる子」への共感の思いや、「『訴えることは権利だ』と教えてもらった。見て見ぬふりはしない」などの決意が綴られていました。本当に講演してよかったと思います。
 大里支部・北埼支部の特別支援教育学習会では、これまで6回、のべ77名が参加。「発達障害」の現れ、学校の体制、指導事例などを学び、個別の事例相談を行っています。
 今後とも研究所を活用して下さい。相談に応じます。(山内)

2014年03月04日 10時48分41秒 子どもの貧困
 「生きているだけでお金がかかる。生きていていいんですか」という子どもの悲痛な叫び。「『自分が頑張れば、学力は伸びる』と思われるが、頑張れる条件がない」「人生のスタートが全く平等でない実態を痛感している」と貧困にあえぐ子どもたちを前にした弁護士さんの言葉です。
 学校の現場からも「給食費が払えない」「ユニフォームや道具が買えず、部活動をやめた」「お金が積み立てられず、修学旅行も卒業アルバム諦めた」等の報告も少なくありません。
 見えない貧困
 マスコミで「子どもの貧困」問題が取りあげられ、研究所にも憲法問題同様、学習会の講師要請が増えています。しかし、先の参議院議員選挙でも「ブラック企業」や「保育園の待機児童」問題ほど話題にならず、深刻さは増すばかりなのに教職員をはじめ、大人の理解が不十分なのが、大変憂慮されます。
 貧困の実態の多くが見えないのは、食費や医療費を削ってまで節約し、二重、三重の仕事をこなし、子どもには表面上「何不自由なく」生活させたいと願う、親や保護者の姿があります。またその多くは健康診断も受けず、健康を損なう事例が少なからずあります。親の立場を思う冒頭のような子どもの声は胸を突く思いです。
 学校の現場では
 一方、学校の現場では長時間過密労働、「子ども不在」の研修、膨大な事務量の前に子どもとじっくり向き合えない、現実があります。家庭訪問もなくなったり、一人ひとりの子どもの情報を共有する場面が大いに減ったりしていることも問題です。
 低い自己評価 不安と不信
 貧困は、不十分な衣食住、学習環境の不足による低学力、低学歴の実態とともに子どもの内面の問題を抱えています。
 私の経験からも貧困の中の子どもは、「自分なんかいなくても」「どうぜ自分なんて」などと自分を低く評価し、自信も向上心も失われ、将来への不安と人間関係の不信から孤立や排除をくりかえす結果となり、それはまた貧困の連鎖を繰り返し、家庭をもって子どもへのネグレクトや虐待にも繋がるという報告を受けたことがあります。
 今、わたしたち大人がこういった貧困の背景にせまり、どう子どもに寄り
そうのかが求められています。(山内)

2014年02月12日 12時18分48秒 安斎育郎さんの想い
 2月1日草加革新懇の結成総会があり、安斎育郎さん(安斎科学平和事務所長)が「原発と放射能、福島の今〜原発ゼロの日本をめざして」と題する記念講演をおこないました。手品をまじえ、ユーモアたっぷりに安倍政権の原発政策を鋭く批判し、200名をこす参加者を魅了しました。
 安斎育郎さんは、東大工学部の原子力工学科第1期卒業生として、日本でも第一級の科学者でありながら、原発推進政策を批判したために、様々なアカデミックハラスメントを体験してきました。しかし、差別や圧力に屈することなく、説を曲げずに研究活動を続け、3年前の福島第一原発事故発生以降は、世界中から注目され講演やマスコミ取材などで引っ張りだこです。
 安斎育郎さんは、「原子力分野の専門家でありながら、過酷事故を防げなかった自責の念は消えない」と悲痛な想いを語り、今も毎月3日間は福島に通い、放射線量の測定、保育園児の内部被曝の調査活動を続けています。
 「福島第一原発の廃炉には50年以上かかり、そのために有能な原発労働者が100万人は必要だが、その確保はきわめて困難。使用済み核燃料が放射線を出さなくなるのには10万年もかかる。誰がどのように見届けるのか。だから原発はつくってはならない」と力強く訴えました。安斎育郎さんの想いを心に深く刻みつけ子どもたちに向き合いたい。(山内)

2014年02月11日 11時42分54秒 感動とともに
 2/12付け埼玉教育新聞研究所コーナー原稿
 「素適な企画、とてもよいお客様でした」「双葉町の方が喜んでくださったのがよかった」
 1月25日に催された、黒坂黒太郎コカリナコンサートの出演者から寄せられた声です。300名をこす参加者と双葉町の方々の思いが通じ、とても感動的な演奏会となりました。
 参加者をはじめ、積極的なボランティア活動の高校生や大学生、支えて下さった教職員、協賛金をお寄せ下さった方々に深く感謝申し上げます。大半の方が初めて聴くコカリナの音色に数多くの感想が寄せられました。その一部を抜粋して紹介します。
□黒坂さんのコカリナは色んな音が出て、楽しい。爽やかな気持ちになります。福澤さん、いつもカラスが面白い。ピアノも素晴らしいけど、演技が上手で、いつもみんな笑顔笑顔にさせてくれます。またコンサートに行きたいです。(小学生)
□初めて聴くコカリナの音色は、想像していたよりも透きとおっていました。黒坂さんが吹くコカリナの音色の豊かさに驚くと共に、津波に耐え、「奇跡の一本松」と呼ばれている松から作られたコカリナの音色を聴きながら、奏でることは祈ることと似ているなぁと思いました。(大学生)
□1曲目「海原」の出だしを聴いたとたん、そのあまりのやわらかく温もりあふれる音色に涙がでました。こんな経験は初めてで、自分でも驚いています。曲も哀しいけれど優しさがにじむものばかりで”自然”を感じ、心が一気にもみほぐされるようで泣けてしかたありませんでした。コカリナは「心」ある人が演奏する楽器なのですね。人のいたみを感じる心、それを忘れない心。(大学生)(山内)

2014年01月14日 17時02分44秒 70号(冬号)をお楽しみに
 安倍政権は、福島原発の放射能汚染や廃炉への目処も立たないまま、原発の再稼働、海外輸出に躍起になっています。今号で埼玉革新懇が「福島の今」をつぶさに報告。「実態を知ることの大切さ」を学ぶことができます。継続した支援と「原発0」への思いを共有し、共同した取り組みをしたいものです。
 政府は戦争をする国・人づくりをねらって憲法の改悪の動きを推し進め、そのための「教育再生」攻撃を強めています。集団的自衛権行使や武器輸出3原則の見直しを通して「既成事実」をつくることで「明文改憲」をしなくとも、事実上「憲法の改悪」を強行する構えです。
 そういった中、特集で「道徳教育にどう取り組むか」を取りあげました。文科省が掲げる当面の重点である「道徳の教科化」の問題点と私たちの課題を藤田昌士さんが、3年にわたる、これまでの「教育課程・授業づくり」研究委員会での論議をふまえ、「民主的道徳教育」について島田勉さんがまとめています。「天使の声」や「埼玉の3偉人」の問題点とあわせてご感想、ご意見をお寄せ下さい。
 教育委員会の改悪と首長への権限強化について高橋哲さんに論文を寄せ頂きました。この間の高校の教科書採択や社会科授業への政治介入と大きく関わる重要な問題です。ぜひ職場や地域で話題にしてほしいと願っています。 研究所へは憲法学習会の講師依頼がたくさんきています。今号では「紙芝居を作って『憲法の語り部』に」の実践と生徒さんの感想をそれぞれ、「教育実践」「ひろば」に載せました。丁寧な取り組みと瑞々しい感性に拍手をおくりたい。(山内)

2013年12月20日 16時26分59秒 映画雑感
 「かぐや姫の物語」はもう観ましたか?大好きな高畑勲監督の作品なので、相当期待したのですがあくまでも「竹取物語」そのものでした。疾走するかぐやの動きと男鹿和男の斬新な背景に魅了され「かぐや姫の罪と罰」という宣伝惹句には参りました。
 「おじいちゃんの里帰り」は子どもと妻の表情が凄く良く、ドイツの就労政策とトルコの文化の一端が知れて面白かったです。それぞれの家族がかかえた思いとおじいちゃんの頑固までの信念が心に残る。
 「少女は自転車にのって」は、国内に国策で映画館がなく、様々な制約の中で作られ、国内での上映もままならないのに、サウジアラビアのアカデミー外国映画作品代表に選出された作品。
 主役の女の子の風をきる自転車のような爽快さと意志の強さが心に残りました。反対にイスラムの教えに従い文化や風習を守ろうとする母親の仕草やわが子に託す思いが良く伝わってくる。サウジアラビアの現実や矛盾を声高に批判するのでなく「今」を受け入れて映画を製作した20代の女性監督の存在に驚かされます。
 さて、今、話題騒然、若者の心をとらえて話さない、岩波ホールでは連日満員だった「ハンナ・アーレント」を何としても観ようと思い詰めています。東京での上映館は次の通りです。
 新宿シネマカリテ 連日 10:30 20:30  1/10迄上映(100席) 有楽町角川シネマ 連日 17:00のみ1/10迄上映(200席)よかったら足を運んでみて下さい。(山内)
                         

2013年12月06日 15時18分36秒 「はだしのゲン」その後
 (埼玉教育新聞12/11研究所コーナー)
 今夏の松江市教委による「はだしのゲン」閉架問題は、全国的な反響をよび,自由に閲覧できるようになったことは記憶に新しい。が、その後の動きについてはあまり知られていないのではないでしょうか。
埼玉県内でもいくつかの自治体で「はだしのゲン」に関するアンケート調査がありました。議会での質問対策とも考えられますが、「はだしのゲン」の本の有無、自由閲覧か閉架か、今後の購入予定などを問うものでした。
雑誌「正論」11月号は「『はだしのゲン』許すまじ!」という総力特集なるものを組み「『ゲン』だけではない 学校図書室にのさばる反日書籍」と題し、学校図書館からの「かつての日本を不当に貶める自虐史観にそまった本」の排除を声高に主張しています。(佐波優子氏)
ある大学の学生討論会では、参加者50名のほとんどが「はだしのゲン」を評して「残酷だ」「暴力的」「(読むことを )すすめられない」という反応を示したとの報告もあります。
このような反響こそ「はだしのゲン」閉架問題の一側面なのです。閉架や撤去を求める「右翼団体」や「新しい歴史教科書をつくる会」などが狙うのはこういった自己規制、萎縮する姿勢といえます。
そんな中、2日東京都練馬区教育委員会は「はだしのゲン」の教育現場からの撤去をもとめた陳情を全員一致で不採択としました。「いろいろな図書にふれて子どもたちは考えて学ぶもの」「子どもの知る権利の保障からも、撤去や排除はふさわしくない」などの意見がでたそうです。教職員組合や女性団体等からも自由閲覧維持の陳情が出されました。大拍手です。                (山内 芳衛)

2013年11月25日 10時27分32秒 易しい言葉で本質を
11/27付けさいたま教育新聞研究所コーナー 
 11月21日「ストップ!『秘密保護法』大集会」に参加しました。立場や組織の違いをこえ、参加者が続々とつめかけ、日比谷野外音楽堂や、会場の周りをうめつくす1万人の熱気があふれました。
 「秘密は戦争への道」「表現の自由を制限」「知る権利を侵害」「真実を追究したり、知らせたりすることを萎縮させてしまう」「国民が知らないうちに成立させようとしている」政党代表、弁護士、学者、ジャーナリストらがその危険性と事態の緊急性が訴えました。
 埼玉でも11日、埼玉弁護士会のよびかけで県庁前から浦和駅まで昼デモが行われ300名が参加しました。なんとその1/3は弁護士さんと弁護士事務所の職員さんです。
 しかし、情勢は予断を許しません。法案をめぐり与党と日本維新の会、みんなの党が修正に合意。共同通信社の世論調査では、特定秘密保護法案が成立した場合に国民の「知る権利」が守られるとは思わないが、62.9%に上ったと報じられています。が、法案に賛成が45.9%、反対は41.1%です。
 今私たちができることは、多くの人にこの法案の中身や危険性を易しい言葉で伝え、一緒に考えることではないでしょうか。「秘密を知ろうとすること自体が犯罪に」「政府に都合の悪いことは全て秘密に」「秘密の期間はいくらでも延長」「「適正評価』で国民みんなを監視」等々と相手の関心によせて。また、「秘密保護法の許さない埼玉の会」がつくったリーフレットが「大きなイラストで見やすく分かりやすい」と大好評です。リーフレットは、無料で研究所にもおいてあります。ぜひご活用下さい。(山内)

2013年11月14日 16時58分47秒 アスベスト曝露は学校でも
 2007年5月1日、戸田笹目東小の四條昇さんは、心膜中皮腫により亡くなった。(54歳)中皮腫はアスベスト(石綿)に曝露したことが原因で引き起こさせることは定説である。その彼は、病床から「もっとやりたいことがある」と無念の思いとともに「なんとしても公務災害に」と家族や仲間に告げたそうである。また生前アスベストによる健康被害について強い関心を持っていた。彼の記憶に戸田市立喜沢小での体験(工事中のアスベスト暴露)があったからだ。
 しかし、アスベスト新法による中皮腫認定にも4年もの年月を要した。その上、公務災害の認定は2009年に申請するも、地方公務員災害補償基金埼玉県支部は「公務外の災害」として認定せず(2012年1月5日)今年8月26日には再審査請求をも棄却。理由は「アスベストの存在は確認できない」「本人が従事した業務は石綿暴露作業には該当しない」である。
 全国への適用が広がるのを恐れ、なお財政的な理由からとも推測できる。教育関係の認定は全国では滋賀県の一例のみである.非常に高く厚い壁が立ちはだかっているのだ。現在基金審査会(本部審査会)に再審査請求中である。
 11月8日、故四條昇さんの公務災害認定を求める会が地元戸田市で150名の参加で発足した。緻密な経過報告と今後の課題が提示された。元同僚や教え子の証言も的を射ており、四條さんの人柄を偲ばせたるものだった。
 アスベスト曝露は多くの教職員、子どもの健康に関わる大問題である。中皮腫の場合、発症までに20年から30年経年するとも言われている。解体業などに就く教え子はもとより、大震災の復興支援や風水害の処理に関わった多くの人の命と健康を左右する。何としても認定をかちとり、警鐘を鳴らしていきたい.(山内)  

2013年10月25日 14時11分02秒 2つの支援コンサート
 研究所はいま2つのコンサートを手がけています。ぜひ誘い合ってご参加下さい。
 季刊誌68号で特集した黒坂黒太郎さんのコカリナコンサート(1/25 プラザウェスト)と日フィル楽団員による弦楽四重奏(3/31 教育会館)です。前者は研究所が主催し後者は組合と共に後援しています。(申込みはいずれも研究所に電話かFAXで)
 黒坂さんは「コカリナ」を携え、阪神大震災、中越沖地震の支援コンサートを通して、子どもや被災者を励まし、支援のバトンを広げてきています。(本人メッセージより)東日本大震災の被災地支援も、国内外ですでに80回をこえる演奏会を催してきています。 
 また、この小さな木製の笛「コカリナ」は長野オリンピックの伐採木、広島の原爆で灼かれた木、旧山古志村や石巻市の被災木等に楽器としての命を吹き込まれてきました。当日は、双葉町から埼玉に避難されている方々を招待し、あわせて「双葉町にこにこ合笑団」も参加する予定です。    
 「福島」を忘れない 埼玉からの発信 復興支援コンサートは、福島県出身の埼玉の教職員が中心になって実行委員会がつくられ、取り組んでいます。「震災や原発事故を風化させず、この埼玉から粘り強く支援していきたい」実行委員長、菊地英さんの言葉です。また福島県三春町出身のチェロ奏者、山田智樹さんは「演奏活動を続ける中で被災地の状況を伝え、子どもたちの不安を減らすきっかけになれば」と思いをよせています。職場や周りの方々に広め、組合加入の一助になればと願っています。(事務局長 山内芳衛)   

2013年10月17日 16時56分41秒 希望のもてる奨学金に
10月16日付け埼玉教育新聞「研究所コーナー」原稿
 9月28日弁護士、司法書士、研究者、教職員による「埼玉奨学金問題ネットワーク」  が設立され、今後の活動に大きな期待が寄せられています。教え子の将来に思いを寄せながら、その実態の酷さに驚き、怒りすら覚えました。
 大学の学費が高騰する一方で、家計の収入が激減し、今や大学生の2人に1人が何らかの奨学金を利用し、3人に1人が日本学生支援機構から借りています。さらに民間資金の投入でその利息、延滞金そして保証金が企業の収益の対象となっており、「教育ローン」と言っても過言ではありません。日本学生支援機構によると全国の滞納者は33万人を越え滞納金は総額876億円に達するといいます。
 その実態を設立総会の中で弁護士や当事者は次のように報告しました。
奨学金の返還を延滞すると、その債権は回収業者に譲渡され、過酷な取り立てが始まります。逃げ場も救済手段も無いまま精神的に追いつめられる人々が多く生まれています。
 こうした中、進学を断念する学生も現れています。
 当事者からも、少ない収入の中から多額の奨学金を返還中で、たとえ体調を崩しても病院に行けない、失敗することができない漠然としたプレッシャーの中で生きていると報告がありました。
 会の柴田代表は「若者の未来を切り開くはずの奨学金が、逆に未来をふさいでいる。若者に笑顔を取りもどしたい」と話されました。全く同じ思いで胸が熱くなりました。
 教え子がお金の心配をせず学べるために一日も早い「給付型の奨学金制度」を求めて力を尽くしたい。(山内)

2013年09月26日 11時26分01秒 69号(秋号)をお楽しみに
 10月中旬の発行をめざし、季刊誌69号の編集中です。特集は「子どもの貧困から大人がどう寄りそうか」です。
 6人に1人といわれる「子どもの貧困とは」(実態)「なぜ起きるのか」(背景や要因)「どのように子どもに影響をおよぼしているのか」「大人がどう寄りそったらよいか」等について文教大学の湯澤直美さんや弁護士の竪十萌子さんが述べています。
 また、子どもが等しく教育が受けられることをめざして、制度化されたはずの「就学援助制度」の実態、問題点について、学校事務職員の立場から明らかにしています。特にこの間、実施されている「生活保護基準の引き下げ」が就学援助の認定基準に大きな影響を及ぼしていることは、見のがせません。
 「ここに人あり」は「トトロの森」を守り、育てる運動を永年取り組んでいる、安藤聡彦(埼玉大学教授)さんの登場です。教育実践「『トトロの森』を授業に」とあわせてお読み下さい。
 シリーズ憲法は、日高教が行った「高校生1万人憲法意識調査」の結果を取りあげます。若者の素直で前向きな姿勢がうかがわれます。また、石山久男さんの(歴史教育者協議会)が「許すな 戦争をする国・人づくり〜安倍政権の教育・教科書攻撃を斬る」は、教科書・教科書採択攻撃などの今日の情勢をつかむ上で最適です。
 夏休みに催された埼教組・新婦人による「のびっ子ツアー2013」はグラビア写真と参加者感想を載せています。ほっと心が和むことでしょう。ぜひお手元に届く日をお楽しみに。(山内)

2013年07月05日 13時46分12秒 68号(夏号)をお楽しみに
 68号(夏号)の編集が終わり、15日発行予定です。特集は「おつかれさま 新しく教職員になったみなさんへ」で、全ての新採用のみなさんへ贈呈する予定です。「新採者の声」からは「もっと子どもと向き合う時間がほしい」という切実な思いが伝わってきます。それでも「生徒がいるだけで毎日が楽しくなり」「子どもの笑顔を想像して意欲がわき」「じっくりと教育と向き合えるチャンスを活かしたい」と決意する姿は希望です。勿論、そこには職場の仲間の励ましや支えがあってのことです。
 今、学校では長時間過密労働による健康破壊と先生たちの「孤立化」が問題となっています。現場を無視した「教育改革」政策や人事評価制度によるものです。労働安全衛生法に基づく生き生きと働ける職場づくり、失敗談をふくめ子どものエピソードがとびかう職員室、「調子はどう」と声をかけ合う雰囲気づくりが一層求められています。今回から「健康で働き人間らしい生き方を実現するために」のコーナーを設けました。第1回は「心の病対策は予防が大切」です。チェックリストとあわせてご覧下さい。
 「ここに人あり」はコカリナで全国各地を励ましつづけている黒坂黒太郎さんの登場です。教育実践は「心が通じあえた!」平和と交流を柱とした台湾修学旅行(朝霞高校 川島啓一さん)教育文化情報は「奨学金か教育ローンか」(蕨高校 仲野研さん)地域の学習は「狭山茶の放射性セシウム汚染対策」(県職 小川英之さん)です。ぜひお楽しみに。
 安倍政権は、憲法改悪と、それに連動する教育改悪を進めようとしています.今号では、伊藤真さんに自民党の改憲草案について論文を寄せて頂きました。研究所は、全国教科書ネットのパンフレットも500部取り寄せ、広めています。また、小さな憲法学習会にも講師を派遣しています。(山内)

2013年06月18日 12時32分49秒 忙中閑あり(文化情報)
 12日に千葉市立美術館の「仏像半島〜美しき 仏たち」を見てきました。白鳳期の仏頭が一体、ほとんどが鎌倉期の作ですが日頃公開されていない、ひなびた仏たちが印象的でした。葛飾北斎に影響を与えた「波の伊八」こと武志伊八郎の彫刻は見応えがありました。(南房総市石堂寺多宝塔脇間)
 すぐ目の前に千葉劇場があり、映画「十五才の島唄」をすかさず見ました。埼玉県出身の三吉彩花のみずみずしくも一途な演技と島唄、三線の音色がすごくいいし、両親役の小林薫、大竹しのぶの存在が抜群。是非観てください。
 16日、江戸東京博物館で前進座の朗読劇「死んでもブレストを」を観てきました。3.10大空襲で無残に死んでいった28名の女性通信士と5名の男性の悲劇を生き残った同僚と、姪の高校生、幼なじみを登場させ、語りつぐ展開に会場も私も涙なくして聴けませんでした。平和の尊さ、憲法を守る意義を体感しました。
 同じ会場で「ファインバーグコレクション展」が開催されており、劇が始まる前に駆け足でみました。
 俵屋宗達の「虎図」が迎え、尾形光琳、酒井抱一、鈴木基一の「琳派」、与謝蕪村、谷文兆の「文人画」 森蘇仙、丸山応挙の「写実」伊藤若冲、曽我簫箔の「奇想」葛飾北斎などの「浮世絵」のコーナーに分かれていてコンパクトで見やすくしかも特徴がよく分かる展覧会でした。(詳しくはインターネットでご覧下さい。)
 宗達の「虎図」、基一の「群鶴部屏風」、若冲の「松図」、森蘇仙の「猿親子図」、応挙の「牡丹孔雀図」など見飽きないくらいです。(また、観に行こうと思っています。)7/15まで催されています。(山内)

2013年05月31日 14時39分58秒 憲法を学び直そう
埼玉教育新聞6/5付け研究所コーナー原稿
 「憲法前文って何ですか」「憲法は法律の大本だから(国民は)守らないといけない」5月19日の民主教育研究所で、こんな若手教職員の声が紹介されました。一方で、ベテランの先生には「もっと子どもに厳しく、きまりを守らせて」「教科書どおり教えて下さい」と要求して憚らない。子どもの前で授業をすすめるのに当然のように指導書を側において指導する。そんな実態も報告されました。私をはじめ参加者は、愕然としました。しかし、冷静に考えると果たして若手教職員だけのことだろうかと思いあたりました。
「学力テスト」の結果が、さも「学力」のようにして、競争主義にかき立てられ、「ゼロトレランス」の名目で徹底した排除と管理主義が横行する現場では、教職員が学び合い、声を上げることもできないのでしょうか。そんなはずはありません。事実や真実を教えるのは、教職員の使命です。一人で悩まず、まずは声をかけ、感想や意見を聞いてみませんか。意外とまともな声が返ってきます。まだまだ「考える教職員」は少なくないのです。
 弁護士で伊藤塾憲法研究所の伊藤真さんは「憲法は、本来権力を縛るもの」「少数派、弱い立場の人を守る」という立憲主義という憲法の本質について「教師は学んでいない。子どもに教えてこなかった」と厳しく指摘しています。私自身も「原発の安全神話」同様、反省しきりです。今一度、憲法の成立過程をふくめ、憲法を学び、活かしたいものです。研究所はいつでも、どこでも弁護士さんなどの講師を派遣します。ご連絡下さい。
(事務局長 山内 芳衛)

2013年04月19日 16時41分25秒 若冲がきてくれました
 4/24埼玉教育新聞原稿
 4月7日に仙台市立博物館をおとずれました。春の嵐が吹き荒れ、外はあいにくの氷雨でしたが、心がほっこりとする時間を過ごせました。
 特別展「若冲がきてくれました」と題するプライスコレクションがあり、人気の高い伊藤若冲をはじめ、丸山応挙や長沢芦雪、曽我簫白、酒井抱一といった名だたる画家たちの江戸絵画を堪能できました。またそこで地元の高校生に作品を熱心に紹介する悦子さんと出会えたのです。くいいるように作品を観、説明に耳を傾ける高校生の姿が心に残っています。
 今回の展覧会は、東日本大震災の報に接したジョー・プライスさんと妻の悦子さんが、「江戸時代の楽しく美しい絵画が、東北地方の人々を少しでも勇気づけられれば」という願いによって実現しました。また収益の全てを義援金として地元に送られるそうです。
 特徴的なのは,多くの子どもたちに楽しく観てほしいとの思いから、漢字の多い作品名称をわかりやすく書き表し、解説も親しみのもてるものにしていることです。例えば無数の方眼とともに描かれた「鳥獣花木図屏風」は「花も木も動物もみんな生きている」「虎図」は「足をなめるトラ」(いずれも伊藤若冲作)といった具合です。これには子どもだけでなく大人も大いに納得です。
 特別展覧会はこの後、岩手(5/18〜7/15)、福島(7/27〜9/23)で催される予定です。(いずれも県立美術館)復興支援の旅にあわせて是非、観賞してはいかがですか。きっと疲れた体や心がリフレッシュされることでしょう。        (事務局長  山内  芳衛)

2013年03月04日 18時32分23秒 季刊誌がつなぐ思い
   研究所コーナー「季刊誌がつなぐ思い」(埼玉教育新聞3/7)
 季刊誌66号(冬号)は、お読みになりましたか。「ひろば」の所沢西高校生徒の思いが読者に広がっています。「私が撮った写真をぜひ生徒に見せてあげたい」生徒の故郷である請戸の港の風景を写真集におさめている福島県出身の先生からです。執筆者の倉川博先生からは「いわき海星高校の先生方に20冊贈りたい」との申し出がありました。いわき海星高校の先生方が、所沢西高校との交流の記事を読み、生徒らに紹介したいとのことです。
ちなみにいわき海星高校は選抜高校野球大会に二十一世紀枠で出場します。地震と津波で吹奏楽の応援ができないので、なんと所沢西高校の生徒が友情応援に甲子園にかけつけるということです。
両校の生徒、保護者、教職員に心からの大きな拍手を送るとともに生徒らの活躍を願っています。
県西部のある県立高校では、「いじめ」にどう向き合い、生徒にどのように指導するかにあたって校内の研修会で65号(秋号)の「いじめにどう取り組む」(白鳥勲さん)の文章を読み合わせ、またい「いじめ」の該当者にも読ませ、指導に役立てたとのことです。
県南の県立高校の先生からも「給付型奨学金」の創設を求める内容の原稿を詳しく執筆するので季刊誌に掲載してほしい、との声が寄せられています。
近年、日本学生支援機構の奨学金の教育ローン化が指摘され、雇用や生活上の困難から返済に窮する利用者が急増している状況が背景にあります。卒業と同時に700万円を超える実態も少なくありません。「巣立つ若者に負債でなく希望を」は高校教師の願いです(2/15付埼高教新聞より) 
事務局長 山内  芳衛

2013年02月14日 14時59分42秒 いまそこにある危機
研究所コーナー「いまそこにある危機」(2/20埼玉教育新聞)
 「教育改革は緒についたばかりだ。教育の内容を変えなければ、成し遂げられない。」
 安倍首相が政権発足にあたり、自民党内で述べた決意の言葉です。そのためには、教科書採択基準を「改訂」し、あわせて「近隣諸国条項」を見直すと言明しています。道徳の「教科化」とともに侵略戦争の美化・歴史事実の改ざんを通して「戦争をする国」「戦争をする人づくり」をねらってのことです。それゆえ、村山談話「日本の植民地支配と侵略好意に心からのお詫び」及び河野談話「日本軍の『従軍慰安婦』関与」の見直しをめざしています。
 昨年の高校の教科書採択では、学校で採択した社会科の歴史教科書を都教委や横浜市教委が介入して変えさせるという事態までも生まれています。やり玉に挙がったのは、実教出版の「国旗」「国歌」強制に反対する裁判の記述や注釈です。「事実を歪曲する」教科書や「教職員の意志を反映させない」採択問題は、まさに「いまそこにある危機」なのです
 また自民党の教育再生アクションプランによれば、「教職員の人事評価制度を強化し、賃金にリンクさせる」「教員の適性確認制度を導入し、保護者・子どもの評価を採用」「罰則規定を制定し、政治活動をできないよう、従わない教職員は免職や職種変えをする」等、教職員の支配強化、国家統制を強めようとしています。安倍政権が憲法改悪ともに「教育改悪」の邁進に並々ならぬ姿勢が読み取れます。3月8日の学習会での「改憲の動きと教科書問題」(藤田昌士さん)「横浜市の教科書をめぐる取り組み」をご一緒に学び、考えませんか。ご参加をお待ちしています。
(事務局長  山内 芳衛)
 

2013年01月22日 10時22分01秒 斎藤晴雄先生を偲ぶ
 研究所コーナー「斎藤晴雄先生を偲んで」埼玉教育新聞1/23原稿
 「あの人のように生きる」そう想い、めざしてきた先生でした。9月29日に自宅でお目にかかったのが最後でした。大好きな秩父夜祭でまたご一緒したかったのに・・・。
 組合運動や教育研究活動、埼玉新聞連載「どうする子どもの危機」などでご一緒し、多くの事を学び、教育実践に民主的な職場づくりに生かすことができました。悩み、躓いた時、あの独特な口調で温かく励まして下さいました。それは、いつ何時でも、誰彼分け隔てなく。だから斎藤先生に出会ったみんなが、魅了されてしまうのでした。
 物事の本質をついた言葉があります。「教育は科学、哲学、ロマン」「理論、実践、運動の統一」身をもって教育実践と組合運動を率先垂範し、社会変革に全身全霊を傾けてこられた生き様は敬服するばかりです。本当に北極星のごとき存在でした。
 ときには眼光するどく、ユニークで含蓄のある表現も強く印象に残っています。いずれも実践に裏打ちされたものです。「(教育の仕事は)子どもから出て子どもに還る」「子どもへの眼差しは『あばたもえくぼ』」「管理職は木っ端役人ではない」「現職にあっては実践の『切り売り』をしてはならない」いつも胸に刻み、心がけてきたつもりです。「荒れた学校を再生するのには6年間はかかる」本当にそのとおりでした。
 先生が尽力して発足させ、手塩にかけ育んでこられた研究所をさらに大きく、教職員や県民に信頼されるものにするために全力を傾ける決意です。どうぞ見守り下さい。さようなら斎藤晴雄先生。(山内芳衛)

2013年01月o4日 10時30分22秒 ベアテ・シロタ・ゴードンさんの想い
 2/6付け埼玉教育新聞「研究所コーナー」原稿です。
 12月30日に亡くなられたベアテ・シロタ・ゴードンさんをご存じですか。第二次世界大戦後、連合国司令部(GHQ)民政部の唯一の女性スタッフとして日本国憲法の起草に関わり、憲法24条「個人の尊厳と両性の平等」を実現させ、憲法草案の翻訳を担当しました。青年劇場の「真珠の首飾り」のヒロインのモデルでもあります。晩年は何度も来日し、憲法起草にあたっての自分の果たした役割や憲法への想いをを語ってこられました。彼女の生い立ちと彼女の活動もドキュメンタリ映画になりました。私自身、ベアテ三の話を聞いて感動し、「是非とも多くの人に」と地元草加市教職員組合で講演会を催してきました。
 5歳から15歳まで日本で過ごし、日本の封建的な家父長制度のもと虐げられてきた女性の無権利状態をまのあたりにした事が男女平等条項の結実に繋がったこと、日米の考え方の違いによる激論の様子などを流暢な日本語で話されました。最後に日本国憲法は、「歴史の英知」として戦争放棄を謳った憲法9条を世界に誇りこそすれ、けっしてなくしてはならないと、熱くうったえられたのが、今でも印象に残っています。
 新聞報道(1/3付け東京新聞)によれば、娘のニコルさんは「生前、母は憲法の平和、男女同権の条項を守る必要性を訴え、この2つの改悪を特に
懸念していた」と語ったそうです。衆議院で改憲勢力が3分の2を占め、その最大のねらいが、憲法9条の廃棄にあることが明確な今日、ますますベアテさんの想いを胸に「憲法を守り、生かす」取り組みが重要になってきています。(山内)

2012年11月02日 17時01分56秒 あってはならない①
 埼玉教育新聞11/8「研究所コーナー」原稿 
 「ありえない」おもわず口をついて出た。そして「いやあってはならない」と言い直した。今年7月、通知表を子どもに渡す前に、保護者らに内容を確認させるよう、横浜市教育委員会が指示していた事実。市立の全506校の校長に「誤記防止の大切な方策」として事前確認を「必ず行う」よう通達したという.多くの学校が2学期制の横浜市内の学校では、終業式1週間前の9月下旬に通知表のコピーが渡され、保護者から「不適切」との批判や成績評価に関する苦情が多数寄せられたと報道されている。
 このことは「子どもや保護者との信頼関係」「プロの教師としての自覚と力量」を損ねるものでしかない。間違いやミスは誰にでもある。それを協力して補い合うのが、教職員の協働性ではないだろうか。また、多忙な日々、パソコンの不具合などからの誤記もあると聞く。教職員にゆとりを、子どもと向き合うための教職員の定数改善、少人数学級の実現などの条件整備が切に求められる。
 一方、県内でも、保護者向けの「たより」や「通信」を作成する際、事前に原稿を管理職や教務主任に見せ、許可を得ないと印刷できない学校もある。また「報告、連絡、相談」のかけ声で、教育活動や子どもへの指導で学年主任や生徒指導主任に相談するのに管理職の許可を得ないとできないという管理システムが貫かれているところもある。
 「うちはそこまでは・・・」と思われるかもしれない。しかし、「強制と競争、管理と処分」の橋下イズムが足元から起こっていることを警戒したい。           山内  芳衛

2012年10月23日 14時23分23秒 生き方をふみにじるな
 埼玉教育新聞「研究所コーナー」10/24号の原稿です。
 「労働組合運動が悪いことのように思わせ、私が今までおこなってきたことすべてが悪であるかのようにきめつけた中身。生き方を踏みにじられた」10月3日の大阪「思想調査」裁判の原告団長、永谷孝代さんの陳述です。職員55名が市に損害賠償を求めており、第1回口頭弁論には26名が出席しました。
 この調査は、橋下市長が2月に「労使関係の正常化」を名目に市長の署名入り文書で業務命令として記名式で回答を要求。正確に回答しなければ処分の対象となるとし、組合加入や組合活動、特定の政治家を応援する活動などの参加の有無、誘った人の氏名などを答えさせるものです。「憲法違反」の指摘に市長は「なんら問題ない」と開き直り、裁判の答弁書では「調査の実施主体は、第三者チームで大阪市ではない」と述べています。
 橋下氏はことある事に「憲法を変えればいい」「裁判で決着がつくまでやり方を変えるつもりはない」と強弁し、まったく憲法の理念を理解しようとしません。
 しかし、実際には弁護士会をはじめとする全国からの抗議や大阪労働委員会の勧告をうけ、担当者の野村修也弁護士は調査自体を中止し、その結果を廃棄しました。この裁判の意義はとても大きいものがあります。裁判に勝利することで上位方である憲法にてらし、橋下「大阪維新の会」等が進める数々の条例の実施をを阻むことになるからです。そして堂々と正しい事を出張し行動する、誇りある生き方に光をあてると確信するからです。  
山内芳衛

2012年09月14日 16時16分25秒 「臨界幻想2011」によせて
研究所コーナー「臨界幻想2011」によせて
 「父の書いたことが本当に起こってしまった」福島原発事故直後、一通のメールが発信された。「臨界幻想」作者であるふじたあさやさんの娘さんから。この作品(劇)は30年前、スリーマイル島の事故以降、チェリノブイリ原発事故の前に様々な妨害に屈せず、全国30ヶ所以上で巡演された。演出は故千田是也さんである。
 原発反対を声高に叫ぶのではなく、「原発」という未来の産業に憧れ従事した、青年の死から始まる。そして息子の死の本当の原因を知ろうとする母親と青年の仲間を通して原発労働者の実態や原発に群がる人々を描いている。最後は原発事故で放射能が漏れ、住民が警報の中、逃げまどうところで終える。綿密な調査に基づいた鋭い問いかけであった。
 しかし、当時はSF的な作品と評価され、「安全神話」とともに忘れ去られ、再演されることはなかった。その間も放射能漏れをはじめとする事故が相次ぎ、依然として原発労働者の劣悪な状況は今日も一つも変わっていない。それなのに大飯原発の再稼働決定である。それは伊方や泊、柏崎につながる一連の狙いでもある。青年劇場とふじたあさやさんは、痛恨の思いをこめ、「臨海幻想2011」を5月に上演し、来春全国で巡演が予定されている。心がうちふるえ、粟立つ思いのする作品である。ぜひ、埼玉でも実現させたい。
 そしてこれからも事故の究明も救済の措置もない福島の被災者、避難民の声に耳を傾け、今こそ「原発なくせ」の声をあげようではありませんか。 (事務局長 山内 芳衛)

2012年07月18日 17時33分50秒 他者のために ホテルハワイアンズ支配人の話
7月12日〜13日に当研究主催「復興支援の旅」で常磐スパリゾート・ハワイアンズを訪ねた。埼教組、埼高教の退職教職員27名が参加した。ドキュメンタリー映画「がんばっぺフラガール!〜福島に生きる。彼女たちの今」で話題になった福島県いわき市のリゾートホテルである。いわき市では3.11大震災で死者424名、建物被害88,926軒、罹災者93、312人という大きな被害がでた。
想像を絶する巨大地震と遭遇したホテルの総支配人が3.11以降の悪戦苦闘を語ってくれた。宿泊客800人の安全確保、防寒対策と食事提供、帰宅ルートの確認と帰宅までの取り組み、被災者の受け入れ、避難所への炊き出し、休業状態の職員の働き場所の確保、フラガール全国キャラバン、2011年10月1日の部分オープン、12年2月8日の全面オープンまで、涙なくしては語れない、聞けない感動的な報告だった。
支配人が大震災を体験して強く感じることを最後に話してくれた内容が特に印象に残った。これだけの困難な仕事をやり遂げられた要因を語ってくれた。ひとつはお客、被災者のために尽くす−他者のためにという「動機」が一人ひとりのパフォーマンスを最大限に引き出したこと、そして自分たちがやった仕事についていつも感謝と励ましを受けたことがなによりの原動力になったということである。
人間は自分の利益のために、競争的環境で勝ち抜くために努力するという「新自由主義」流の言説がまかり通るなかで、人間はそんな安っぽい存在ではないということを認識させてくれた。   白

2012年07月03日 15時06分16秒 「笑い声がひびく職場」
 埼玉教育新聞(7/11付)研究所コーナーの原稿です。
 「みんなで職場をつくる感覚が持てない。子どもを丸ごとつかんで話しあう場がもてない」「常に正解が強制され悩むことすらできない。動き方が決められていて、どうせ校長が決めると思っている」「特定の授業方法が前提となり、授業論や子ども観が話しにくい」(東京2011年6月号)「東京だけではない。埼玉でも全国どこでも同じような現状では」そんな思いで、少し長いのですが、引用してみました。皆さんの職場はどうですか。
 また、学校現場では先生たちの「孤立化」が問題になっているとも指摘しています.大変なことになっても相談する人もなく「自分の力不足が原因」と自分を責めてしまいます。若い人ならうまくいかないのは当然でも「明日は我が身」とベテランまでもが心配されます。
 今、職場ではメンタルヘルス問題やパワーハラスメントが増えています.強制と競争、脅しと処分の橋下イズムが横行したら更に状況は悪化します.管理職も同様です.私は幾度か管理職の愚痴や本音を聴く機会をもって励ましたことがあります。
 「笑い声がひびき、大きな声が聞こえる職場は明るく温かい」私の職場づくりの基本です.失敗談を含め、子どものことが話題となる職員室、「調子はどう」と声をかけあう雰囲気づくり、愚痴を聞き公私にあたって「相談できる」人をつくることが、今求められています。そのためにも組合員が中心となり、休憩室や職員室に群れ集まる勤務のリズムを模索したい。                                   山内芳衛

2012年05月24日 15時05分10秒 子どもの学力とは  教育・子育てネットが学習会
 5月13日、飯能教育・子育てネットが学習会を催し、副所長の白鳥がコーディネーターとして参加。その様子が「新飯能」(5/20付)に次のように紹介されました。
 昨年4月にスタートした教育・子育てネットワーク(教組・新婦人・すぎのこ保育園の三者で構成)では、3月から月1回の連続講座を開催してきましたが、5月は「学力問題」の講座でした。13日に「本当の学力とは?どうしたら身につくか」をテーマにさいたま教育文化研究所の白鳥勳さんを招いて学習会が行われました。
(中略)当日は、参加者が5つのグループに分かれて「学力とは何か」をテーマに話し合いをし、それぞれの話し合いの様子が発表されたあとで、白鳥さんは「残念なことではあるが、経済格差が学力の格差と一致している。さらにはフェアーな競争がなくなり、子どもたちの中に不平等感が広まっている。また、政治のあり方も構造改革路線で高所得者優遇の政策がすすみ、益々格差が広がっている。そうした状況で、学力が単に数字だけで表されて、子どもたちがやる気や希望を失っている」と話しました。
 二度目のグループの話し合いの後に、白鳥さんはまとめで次のように話しました。
「子どもの幸福度を高め、本当の学力を身につけさせるために、大人社会の責任が大きいとして、次のことを指摘しました。①子ども時代に経験できる遊びや仲間づくりをたくさんさせる②子どもが学ぶ楽しみや発見の喜びを持つようにさせる③大人や社会から子どもにあたたかいまなざしを向ける④信頼できる大人や真似したい大人の存在をつくる」
 参加した小学生をもつお母さんは「グループの話し合いがあって、初めは戸惑いましたが、白鳥さんの話はわかりやすく、参加してよかったです。」と語っていました。
 ※「新飯能」は日本共産党飯能市委員会の発行する新聞です。山内 芳衛

2012年05月22日 14時32分52秒 埼玉教育新聞研究所コーナー
 5/24号に掲載の「研究所コーナー」の原稿です。
 大阪維新の会の「教育基本条例」に批判が集中しています。その本質が分かれば分かるほどです。大阪市では「家庭教育支援条例案」の企てが市民の抗議で撤回、謝罪に追い込まれています。「伝統的な子育てによって発達障害が予防、防止できる」などと非科学的で親や教職員を愚弄する内容です。しかし、この考えの背景には埼玉県で教育委員だった高橋史朗氏の「親学」があり「教育再生機構」がかわっています。これも改悪基本法の具体化の現れの一つといえます。
 府立和泉高校の卒業式で橋下市長が年齢制限を大幅に引き下げて公募採用した友人の校長が、君が代斉唱時に謳っているか口元を調査したことを礼賛し「手は横、気をつけ」と歌う姿勢まで強制しようとしています。これに対して作家の赤川次郎さんは、朝日新聞の「声」欄(4/12付)に次の様な文章を寄せています。「なぜ、『口パク』チェックをして直立して心をこめて謳わない校長を処分しないのか」「橋下氏は自分の考えをおしつけるな」「独裁に密告はつきもの」と痛烈な批判の内容です。
 競争と強制、競争主義の教育を大阪から全国に広げようとしている今、私たちは黙ってはいられません。6月8日の県民集会でジャーナリストの斎藤貴男さんが「ハシズムとはなにか」と題してその本質やねらい、マスメディアの問題について講演します。また、研究所のホームページに橋下龍教育改革を三度にわたって報道した「米国流教育改革の落とし穴」(MBS)を掲載しました。ぜひ集会に参加し、活用して下さい。 事務局長 山内 芳衛

2012年04月24日 08時34分46秒  
 埼玉教育新聞 4月18日号の「教育文化研究所コーナー」の原稿です。
     
           一人ひとりの希望を見つける
                             白鳥 勲
 3・11東日本大震災・原発事故というとてつもない大きな試練が私たちに重くのしかかって1年2ヶ月、新学期がはじまりました。震災で苦しむ方々への支援はもちろん、私たち自身の生き方、そして社会のあり方が問われた1年でした。
私たち教職員に求められているのは「今を生きる子どもたちに共感し、希望を見出す」ことです。共感とは心の重心を子どもたちにおくこと、子どもたちの言動、変化をみつめ、背景をふくめて多面的に理解することです。
子どもは変わります。変わり方は一人一人違います。「脱皮の過程」でさまざまな問題をおこします。さまざま問題、トラブルを起こし、悩みながら成長する存在であること、常に「問題ありが当たり前、今日もしっかり問題があった」という腹構えで、いつも迷いながら、試行錯誤しながら日々の実践を積み重ねるしかありません。
当然、1人ではできません。職場の仲間、親たち、地域の人たちとの共同作業で教育という仕事は成り立っています。一人ひとりの子どもが「より幸福に生きる」という大まかな願いで成立する協同の営みです。
子どもたち一人ひとりが希望をみつけるのはどのような道筋なのでしょうか。
学びの中で新たな世界が広がるという実感、暖かい眼差しで自分を見守りつづけてくれる大人がいるという実感、楽しいときもしんどいときも支えあう仲間がいるという実感、そして真似したい先輩、大人が身近にいるという実感を積み重ねるなかで生きる希望を見出すと思います。
人々が困難に直面しているときこそ、未来への希望の芽をみいだし、大きく育て上げる営みが「教育」であることはこれまでの歴史が証明しています。子どもを中心に仲間たちと手を携えて歩き続けましょう。

2011年01月10日 13時09分37秒  
明けましておめでとうございます。昨年の日記からあっという間に3ヶ月が経過してしまいました。
 9月からスタートした生活保護家庭への教育支援活動が本格化して主な仕事はそのまとめ役です。中学3年生の生保家庭への家庭訪問、県内5カ所に設置した学習教室での学習支援です。予想を超えて200人近くの生徒が集まり、大学生のボランティア、退職教職員などが教えています。
 教室に来ている子どもの多くは14歳になるまで隣りに勉強をみてくれる「大人、年長者」がいない「分からないことをわからないと素直に言っていい」環境で生活したことがない子どもたちです。私も直接教えていますが乾いた砂地に水がしみこむように勉強する子どもがほとんどです。小学校3〜4年の内容が分からない子が多いのですが諦めていたわけではなく、どうすれば分かるようになるのかその道筋がみえず途方にくれて中3になってしまったというのが実態だと気づかされました。教育現場でみはなされていた子どものごく一部が福祉政策ですくわれるかもしれない?のです。学習教室の状況は「婦人之友」2月号にやや詳しく載っていますので読んでいただければ幸いです。
 お互い健康に留意してやれることを着実にやっていきましょう。今年もよろしくお願いします。  白鳥

2010年09月11日 10時16分37秒  
やっと暑さがやわらぎはじめました。教え子の1人のアパートには冷房がありません。早く夏が終わって欲しいと願っています。母子家庭で貧困にあえぐ家庭で幼少の時から生活してきた彼は「自分が住んでる世界、見ている世界が他の普通の家で暮らす人たち」とは違うとよく言います。
 家族旅行をしたことがない、行動範囲は自転車で行けるところ、浦和に住んでいながら川口駅まで(京浜東北線で3駅)の行きき方がわからないー電車に乗ることはほとんどないから。高校でバレー部に入部したが部費プラス練習後の飲食代(友達との語らいのとき)が払えないのでやめた。できたら高校在学中になんらかの資格とって就職を有利にしたいが受検費用が高くて受けられない。暑いのでみんなはよく自販機に行ってジュースを買って飲んでるが自分は1日に1本だけ。修学旅行で自分は1個のおみやげを買うのに10円でも安いものを探すが他の友人はいっぱい買う。ときどき月末にガス、電気、水道代が払えなくなる。集金に来た人に病弱の母親にかわって支払いを延期してもらう言い訳をするのがつらい。そんなことが子どもの頃から続いているのでもう疲れた。できたら早く家をでたい。
 彼の最大の悩みは相談でき、頼れる親族がいないことです。彼を支えてきたのは学校の先生でした。小・中・高校と先生には恵まれたことが救いだったといいます。崩れそうになる心をそっと防いでくれたのは頼れる大人としての先生だったのです。改めてセンセイという仕事の大切さを教えてくれたのです。
 さて、研究所事務局長という仕事の他に貧しい家庭でくらす中学生への学習支援、親支援の仕事が加わりました。全く休みが取れなくなり、日記を書く余裕を持てない状況です。午後の反貧困市民講座の準備の合間をぬって書いています。  白

2010年04月24日 14時19分17秒 月明かりの下で
 今、市民会館うらわ上映されるでドキュメンタリー映画「月明かりの下で」のお手伝いに行ってきたところです。500人収容の会場が満杯となり、ホッとしています。昨日(4/23)の朝日新聞「ひと」欄に載ったフリーディレクターの太田直子さんが4年間浦和商業高定時制に毎日通って撮ったありのままの生徒の学校生活が映像化されました。入学式から卒業まで1つのクラスを追っています。不登校だった生徒、虐待、貧困、いじめ、低学力ーさまざまな困難を背負った生徒たちのもがき、葛藤、成長を記録しています。08年浦和商業定は県教育委員会によって廃校とされました。子どもたちのセーフティーネットの役割をはたしてきた学校が「予算削減」「教育も自己責任」「費用対効果」という新自由主義政策によってどんどん廃校になっています。
 困難をかかえて生徒たちの表情、行動の深い意味をこの映画をみて多くの方に感じ取ってもらいたいと願っています。これから全国上映です。 白

2010年04月13日 17時59分41秒 反貧困バーベキュー
 4月11日、反貧困ネット・つながる会でお花見バーベキューパーテーを秋が瀬公園で行いました。61名もの参加があり、青空と桜、バーベキュー、スポーツなどを大いに楽しみました。実行委員長の青砥さんのコメントを紹介します。
みなさま 
>  今日の「花見・バーベキューの会」はすばらしいお天気で充
> 分楽しめたでしょうか。ありがとうございました。
>  たくさんの方が参加され、新しいお顔も拝見できました。今
> 日の催しは、五島さん初め、若い方々が頑張っていただきまし
> た。ゴミなどを持ち帰っていただいた富松さん、鉄板を用意し
> ていただいたり、飲み物をいただいたり、困ったときの川嶋さ
> んありがとうございました。
>  また、いつものことですが、埼玉教育文化研究所の白鳥先生
> は、今日も車一杯の道具を持ってきていただき、また、シャツ
> を汚して汗だくになって研究所へもって帰っていかれました。
> お疲れ様でした。明日の片付けが待っているのですが、申し訳
> ないのですが、ぼくは仕事で片付けをお手伝いが出来ません。
> 勝手なお願いですが、もし、時間的に可能な方がおられました
> ら、研究所でお手伝いをおねがいできないでしょうか。
>  また、みんなで楽しめる良い企画を考えましょう。
>  今日はありがとうございました。   青砥恭 
>

2010年04月07日 10時05分41秒  
4月3日に高校統廃合と子どもの学び、進路を考える集いが教育会館ホール、120名余の参加でひらかれました。そこに出席された猪俣弁護士のコメントです。

白鳥先生、青砥先生

4月3日の集会、とても勉強になりました。
ありがとうございました。

大石君の堂々たる発言もすばらしかったです。

高校生の仕事にさえも派遣法の影響が出ていること、
その不安定就労が就学にも影響してしまうこと、
生活保護制度の不十分さが「家計を背負う」高校生を
生むこと、彼らには授業料無償化も、さして大きな助け
にはならないこと・・・など、今日の問題の複合性、連続性、
深刻さがよく理解できたように思います。

2010年04月02日 15時02分10秒  
みなさまへ
 全日制、定時制高校の廃校−統廃合によって現時点で91名もの中学卒業生が公立高校に進学できない事態になっています。(埼高教調べ) また、就職希望の高校卒業生の10%が未定のままです。実際にはもっと多くいますが「進路変更」という言葉で隠されています。不登校、高校中退の数も増えつづけています。高校入学、入学後の学習、そして卒業時の就職、卒業後の進路決定と生活−人生の節目節目でつらいめにあうのは貧困家庭の子どもです。
 明日,4月3日(土)現状を生徒、保護者、教職員、青年の方々に報告していただく緊急集会を埼玉教育会館でひらきます。「元ネットカフェ難民」だった青年も報告します。都合がつく方はぜひご参加下さい。  白鳥

2010年03月31日 17時21分47秒  
田中美智子さんのブログ「自然と猫と私」がなかなかの人気です。秩父は荒川村に「住み着いた」もと衆院議員・田中美智子さん(88才)の身辺雑記帳みたいなものです。88年の人生で磨かれた知性と感性で世の中のことをずばりと寸評して、斬る文章が読ませます。
 55号「さいたまここに人あり」に登場します。秩父子育てネットの方がインタビューしてくださり、原稿にまとめていただきました。読み応えがある内容です。ご期待下さい。  白

2010年03月30日 13時27分43秒  
28.29日に教育政策の合宿をおこないました。小・中学校の先生7人の参加。教育委員会から押しつけられる「学力・体力・規律」の数値目標が現場でどのような問題を引き起こしているかの実情報告がメインのテーマです。数値目標を達成させるために教職員を競争させ、疲弊させている状況が具体的にだされました。合宿で議論した内容は、4月から埼玉県教組新聞にシリーズで連載します。機会があればお読み下さい。
 今日はメインページにある「4.3集会」の具体的な進行、発表者の確認などのうち合わせを行いました。全定の生徒、元ネットカフェ難民生活を送っていた青年、中高の教員、養護教諭、事務職員、そして保護者の方、多彩な報告者になります。内容の濃い、今後の方向性をさぐる集会となりそうです。あとは多くの来場者を迎える準備をすることが残っています。  白鳥

2010年03月17日 06時47分27秒 記者会見
 昨日、4月3日におこなわれる「高校統廃合、学費問題」シンポにむけての記者会見をしました。朝日、毎日、東京、埼玉新聞の記者が来てくれました。
 これまでに廃校、または廃校予定の全日制、定時制の高校が地域でどのような役割を果たしてきたのか、廃校によって何が奪われるのかを説明しました。
 廃校となった高校は「授業料減免率」が高い高校です。親が低収入の家庭の子どもたちが学んだ高校です。多くは低学力でもあり、少人数教育できめ細かな指導をおこなってきたのです。学力、人とのつながり、進路開拓でセーフティネットの役割を果たしてきた高校がつぶされました。貧困層の子どもの学びと希望を奪う高校統廃合だともいえます。4月3日か当事者の生徒たちもきて発言します。多くの方の参加を待っています。  白

2010年03月15日 15時28分31秒 医療崩壊
 先日(3/11)済生会栗橋病院副院長 本田宏医師の講演会を開きました。映画「命の山河」の上映を埼玉でひろげる会の結成式で記念講演をしていただきました。当研究所の機関誌55号の「埼玉・ここに人あり」でも紹介したお医者さんです。現在の日本の医療崩壊の現状と原因をわかりやすく、鋭く、かつユーモアでつつんで話されました。ショッキングな事実がたくさんの実例で語られました。厚労省は日本の医師数が過剰になるといって
医師数抑制政策がとられています。しかし実態はOECD諸国でも最低ラインの医師数です。OECD諸国の平均は人口10万人あたり290人に対して206人です。しかもその数は免許を持っている医師全員の数で実際に医療に従事していない医師も含まれています。(他の国は除外)
 超長時間労働と命にかかわる「責任」の重さによるストレスで心が折れ、退職に追い込まれる医師も増えているそうです。
 新自由主義は支えあいを敵視し、「福祉」「医療」「教育」をビジネス化します。資源の再配分としての政治ー国の主な仕事としての「社会福祉」を崩壊させます。その実例が生々しく報告されました。外科医として多忙を極める本田医師の熱演に心から感謝です。  白

2010年03月09日 18時27分22秒  
今日は学年末テストの答案返却日。生徒たちは点数をみてガックリしたり、ヤッターと声を張り上げたり騒然とした時間となりました。落ち着いてから気になる生徒を呼んで「日頃の態度について」の個別の話し合いをしました。その中の一人が先週のテスト期間中に電気が止められたことを話し出しました。生活保護家庭で毎月5日が支給日、その前にお金がなくなって電気代が払えなかったとのこと。テスト勉強どころではなかったと言いました。お金も支えも「ないところには何もない」のがいまの貧困家庭です。しんどいなーといって愚痴を聞いてあげるのが精一杯です。それでも愚痴を言える大人がいることが彼にとってはわずかな救いです。なんとかあと1年頑張って卒業できるよう支援しなければという思いを新たにしました。 白

2010年03月08日 19時07分12秒  
・今日は各新聞社、テレビ局の知り合いの記者に次のお知らせを送りました。
連日の御活躍に心から敬意を表します。子どもの貧困が学校現場ではどのように現れているのか。 ・高校中退 ・就職などの進路 ・学費負担のストレス ー「低学力」生徒ほどバイトに励む現実 ・定時制で学ぶ生徒の困難 ・高校統廃合で行き場を失う中学生  などの問題をできるだけ当事者の生徒を登場させて論議するシンポを企画しました。また、この3月の高校生の就職・進路状況の結果についても報告します。日程などは添付いたしました。できましたら報道・取材をお願いしたいと思いメールしました。よろしくお願い申し上げます。  記者発表は 3月16日(火)14j時〜埼玉教育会館6階 埼玉県高等学校教職員組合会議室でおこないます。
                         白

2010年03月06日 15時15分33秒  
 今日は午前中は埼玉県教職員組合の中央委員会で研究所の活動報告をしてきました。3か月で26回の講師派遣(全校集会、教職員研修会、地域学習会)
機関誌54号の発行(好評で他県から購読申込み)教育現場の様子をマスコミで報告(主要な新聞、テレビ、月刊誌の取材)反貧困ネットワーク(12/23大相談会)研究委員会のテーマ、参加者(新任教職員、大学院生、親などの新規参加)などの諸活動を報告しました。考えてみれば12月からいままで休みの日はほとんどないので報告事項もたくさんありました。
 午後4時からは免許更新の相談です。担当の武田さんが準備をして相談者を待っています。
 明日の日曜は「登校拒否・不登校問題全校集会inの秩父」の実行委員会事務局会議です。活動の輪がどんどん広がっています。白鳥

2010年03月04日 08時57分59秒  
珍しく2日続けて日誌記入です。今日は学年末テストで授業がないからです。
 一昨日、機関誌54号で秩父・贄川宿を紹介してくださった栗原さんから電話がありました。記事と54号の評判が良いので学校や喫茶店などにおきたいから何部か送って欲しいとのこと。30部おくりました。54号は内容が現代の問題を正面から取りあげた堅い記事もあり、かつ肩がこりずに気軽によめて「ためになる」記事もあり、すごくいいと激賞されました。
 私からも感謝と今後も地域の記事を寄せてくださいとお願いしました。
 さて、今日は生活困窮・労働問題その他何でも相談会の日です。浦和パルコ10階で14時から17時まで、その後は軽食をとりながらの「つながる会」です。前回は50〜60人ほどの方が来ました。弁護士、司法書士、社会福祉司、ボランティア、当事者、反貧困ネットの方々が参加します。私も行きます。3月も土日も含めて日程がびっしりです。

2010年03月03日 14時00分19秒  
事務局日誌でお知らせししたほうがよいと思うことは連日たくさんあるのですが、気がつくと夜9〜10時です。明日の授業を考えるとすぐ帰って寝て体力・気力を復活させないとやばいと焦って帰路にについてしまいます。依然として授業は大変です。高校2年生で300÷12ができない生徒がいます。全体の授業を進めながら、個別の子どもたちのめんどうをみなければなりません。2000年以降、特に学力の底抜けが進んだというのが現場の実感です。
 さて、「イギリスにおける子どもの貧困対策」報告・学習会が昨晩50名を超える参加で行われました。イギリスで調査した日弁連の弁護士の方が5名も来て丁寧に報告してくれました。子どもの貧困の克服は社会が担うというイギリス社会の共通認識とそれにもとづく調査、具体的な対策を聞いてため息がでました。日本ではどこから手をつけていけばいいのか、身近なところでできるところからやるしかないというのが正直なところです。論議も活発でした。総合的な政策提言がおぼろげながら浮かびつつあります。このような学習会を積み重ね、さまざまな分野の方と智恵を出し合うことの大切さを痛感しました。  白鳥

2010年02月18日 17時00分27秒  
二ヶ月ぶりの記録になります。
当研究所の機関誌「教育と文化」の体裁を変えて4号を発行しました。
それとは関係ないが、
「格差貧困」がつくられたものであり、「差別選別」がどれほどに「人を傷つけているのか」の理解が「富裕層」にはいたっていない、そうすることが世の条理にかなっているかのような未だそういう「風潮」のなかで、子どもたちは学費の問題やくらしのこと、就職問題などとたいへんな思いをもって日々をおくっています。
高校統廃合についても「弱者切り捨て」になっていくであろうと思われるのに、「学校数」が多い、「学力を上げて、進学上位をめざす」などといい、「行きたい学校にいけない」子をだし、「15の春を泣かせない」なんていっていたころとは異なる「15の春を泣いて」おくる子もでそうなことになっています。
今年の高校入試は結果、どうなのでしょう。

2009年12月24日 13時58分17秒  
 12.23年越し大相談会の報告です。
 昨年以上に派遣切り、失業、生活困窮者が増えている状況の中、昨日大宮ソニックで「大相談会」が行われました。私も実行委員として当初から参加しました。12月20日、夜9時過ぎから大相談会のチラシを川口駅周辺のホームレスのかたに声をかけながら配りました。この寒空に地下道で10数名の方が寝ていました。
 昨日の相談会にそのうちの一人の方が来て、相談され、早速生活保護の手続きに入りました。なんとか路上でない所で年を越せそうです。50代、実直そうな方です。長年、低賃金でつとめていた会社が倒産し、持ち金もなくなり、今年の9月から路上生活になったそうです。働けなくなったらすぐにホームレスまで落ちる滑り台社会の実態をこの1年反貧困ネット活動で数多く見てきました。本来、行政がすべき事を我々がやらざるをえない社会の仕組みを変えなければという思いを強くしました。
・相談者112名
・うち生活保護申請42名(ほとんどの方が住居なしです。)

・ボランティア250+法律家など=300名以上
                              白鳥

2009年12月15日 15時50分06秒  
  
 あわただしく2学期が終わろうとしています。9月からの研究所活動の報告をする機会があり、ざっと振り返りました。3カ月で40回になった学習会などへの講師派遣が目立ちます。最近の傾向は学校の「公式行事」(全校集会、学年集会、教職員研修会、PTA研修会など)への要請が多いことです。人権教育、社会人になる前の教育で直接子どもたちに話しかける機会が増えました。
 1年間で120回ほどの講師派遣が2006年の教育基本法改悪反対闘争のときからすでに4年間続いています。年間で4000人を超える人たちにお話ししているのですでに1万6000人の方に教育改革の問題、子どもの貧困、子どもの様子などを伝えています。この事は我々のめざす教育−1人ひとりの子どもたちの潜在能力を活かす
、貧困と格差の連鎖を断ち切る−をすすめるにあたってじわじわと効果がでてくる取り組みになりそうだという予感がします。
 研究所に出入りする人の人数、職業、年代が幅広くなったことも大きな変化です。反貧困ネット活動の関係で弁護士、司法書司、元ホームレスの方、大学生、その他の分野でも様々な親の会、不登校体験の青年、学者・研究者、高校中退の青年などなど多くの方々が出入りするようになりました。マスコミ関係の人もたくさんきます。
 また、年間400件ほどの教育相談で悩みをかかえる親たちの聞き役、支え役を教育相談室が担っています。
 校門の外で生活、活動している人たちと直に話すということは、本などからの知識と違って深い刺激、感動をともなう分だけ「事実」がしっかりと頭に焼きつけられます。子どもたちや親、教職員に伝えるときの説得力がぜんぜん違います。
 「県民にひらかれた研究所活動」がほんの少しだけれどできつつあるのではないかという実感がします。さらに拡げたい。   白鳥 勲

2009年10月13日 18時06分14秒  
・10月3日(土)に反貧困ネットワーク埼玉主催で「子どもの貧困」シンポがさいたま市のときわ会館で開催されました。170名を超える参加者、多くのマスコミ、県・市議会議員の方々で盛況でした。研究所からも当日は「基調講演」という形で、準備では資料印刷、打ち合わせ会場提供などで多少の貢献ができたと思っています。
 主要新聞でも大きく報道されました。定時制生徒たちの裁判劇「授業料がはらえない」、生活保護家庭の悩みを中3のルカさん(仮名)、キャノンの派遣切と闘いながら3人の子どもを育てている父親、そして生活保護を受けている母親、児童相談所からの報告がありました。あらためて貧困が襲う現場での深刻さ、そこで必死にたたかう方々の凛とした表情に感動させられました。

2009年09月10日 23時50分16秒 動画コーナーを作成
白鳥さんの出演しているNHKクローズアップ現代「貧しくて学べない」の動画に続いて、テレビ朝日報道発ドキュメンタリ宣言・熱血校長VS教育委員会「たった一人の”反乱”」を掲載しました。是非見てください。今後も良い動画をアップしていきたいと思いますので、情報をお知らせ下さい。(武)

2009年07月10日 15時33分26秒 各地で学習会
 地域・学校・諸団体からの講師要請が「殺到」しています。6月の一ヶ月間で21回の講師派遣をおこないました。3日に2回です。子どもの貧困、学校生活の問題、不登校、学力、道徳教育・・・など多様なテーマです。
 まだ先の日程ですが羽生の中学校で全校集会、熊谷の高校で職員研修会に湯浅誠さんを招くことがきまりました。

2009年05月31日 21時04分19秒 学習会の案内いろいろ
聞きに行くだけで勉強になる学習会がたくさん開かれます。可能な限り掲載しますが、ぜひ顔を出してください。教育関係者だけでなく、一般の方や学生さんも参加して勉強し、また発言もしてください。(タケダ)

2009年05月22日 23時58分43秒 さいたまの教育と文化51号
今までA5サイズの96ページの冊子が、一新されて一回り大きなB5サイズの49ページの冊子になった。三段で字も大きくなったので、読みやすい印象である。
5月29日には夕方6時半から、浦和コミセンで読者のつどいが開かれる。是非ご参加ください。
なお、内容の一部をPDF化して掲載しましたので、ご覧頂き、よろしければご注文ください。タケダ

2009年05月15日 08時54分23秒 ビデオ編集完成
クローズアップ現代の3月11日に放映された「貧しくて学べない」は、約26分かかりますが、5分割して(ソフトが分割したので、つなぎはあまりよくない)編集しました。やはりコーデック問題で苦労しましたが、無事完成にこぎ着けました。
シーン1のみ自動で再生されるようにしました。他は、右クリックしてメニューの再生を選ぶと見えます。私のパソコンだと見えますが、他の方はどうでしょうか?お知らせください。
じっくり見てみると、高校生にとっては深刻な問題が含まれています。いろいろなところで活用されることを期待します。特に、アルバイトを申し込んでも高校中退だと分かると拒否されるところはショックでした。
これからは、他のビデオも掲載できるように挑戦していきます。DVDで1.4GBのVOBファイルを、1GBのMPGファイルにし、さらに55MBのSWFファイルに落としてホームページに貼り付けてあります。フリーソフトとシェアソフト(約3000円)でできるようになりました。興味のある方は、お問い合わせください。タケダ

2009年05月14日 00時16分15秒 テレビ放映されたビデオ編集中
NHKのクローズアップ現代に3月11日に放映されたビデオを要約してみれるように編集中です。フラッシュファイルにすると、かなり容量が減るのでチャレンジしています。少しコーデックの関係で悪戦苦闘しています。完成したら、白鳥事務局長の放映されている様子なども見ることができますので、ご期待ください。タケダ

2009年04月27日 16時35分04秒  
4月26日、浦和パルコ9階で若者たちの「活動交流会」がありました。大学でのサークル活動、高校生平和ゼミ、秩父ユネスコなどの活動が紹介されました。仕掛け人である機関紙協会の二ッ橋さんからメールが届いたので紹介します。

白鳥勲様

昨日は、本当にお世話になりました。
おかげさまで、昨日の第6回総会&コラボのつどいは、高校生・学生・勤労青年たちが82人、サポートする大人たち36人、あわせて118人の参加がありました。
埼玉大学ダンス部の流麗なダンスで幕を開けたコラボのつどいは、埼玉大学・岡ゼミナール、大東文化大学・杉田ゼミナール、秩父ユネスコ協会の高校生・学生、埼玉大学コラボレーション専修、高校生平和ゼミナール、桶川・子育てと教育を語る会などなどの、力の入った発表やプレゼンテーションが盛りだくさん。
一時は、本当に午後5時半までに終わるのかしら…と冷や冷やしましたが、何とか20分遅れの5時40分に終了することができました。長い時間、おつきあいくださいまして本当にありがとうございました。また、このたびは代表理事もお引き受けくださりありがとうございました。
つどい終了後は、会場をコラボに移して、40人ほどの参加で交流会。手づくりの豚汁と、ふりかけご飯などをいただき、埼玉合唱団の協力でメーデー歌やたたかいの歌などの伝授もあり、9時頃まで交流しました。
日ごろ、若ものたちの姿が見えない…という嘆きの声を耳にしますが、この日ばかりは、「おっ!埼玉にもこんなに若ものがいるのか」「結構がんばっているじゃないか」ということを実感できる機会となりました。そのことは、案外、若もの自身も感じたらしく、「がんばっているのは僕らだけじゃない」「こんなに仲間がいるんだ」を実感したようです。
コラボもいよいよ設立10年をめざし、次なる5年をどう過ごすかが問われることとなります。手始めは、核兵器廃絶や憲法問題が焦点となる来年、2010年に、若ものたちの息吹をどう表現するかがカギになりそうです。次回の理事会は6月13日(土)午前10時半からです。おおいに、論議したいと思います。
                        ふたつばし

2009年04月14日 17時29分10秒 免許更新相談受付
 教員免許更新制がこの4月から本格実施されます。昨年の試行でも多くの問題があきらかになり、「世紀の愚策」であることは確かです。お金と時間と、エネルギーが消費されます。ほとんど無駄ともいえる消費です。それども更新しないと教員免許が失効し、教壇に立てなくなるおそれがあるので更新講習だけは受けざるをえません。
 ところが埼玉大学をはじめ多くの大学でインターネット受け付けをしています。あまり、ネットで申込みの経験がない方にとってはかなりの負担になります。そこで、研究所としてそのような方への相談、アドバイスを毎週土曜日におこなうことにしました。今週土曜日18日には4人の方から予約をいただいています。遠慮なく申し込んでください。

2009年03月10日 14時22分53秒 あっという間に
  前回の事務局日誌からあっという間に2カ月たちました。土日、夜ともにいろんな日程が入っていて書く精神的的余裕がなかったというのが言い訳ですが。
 様々なことが行われました。HPが一新しました。1月31日の「子育て協同のつどい」も素晴らしい報告と昨年を上回った参加者(73名)で成功しました。教員免許更新制や「貧困と教育」などの学習会も引き続き1週間に2〜3会のペースで開催されています。3月3日には第3回の運営委員会も内容の濃い学習と報告がありました。
 研究所の青砥さんが関わった高校中退問題の「ドキュメント09ー貧しくても学びたい」は3月8日の深夜放送されおおきな反響をよびました。明後日3月12日はNHK「クローズアップ現代」でも貧困と中退問題が放映されます。この番組の撮影のために2週間ほど研究所にNHKスタッフが通ってきました。収録が終わってホットしています。
 「反貧困ネットワーク埼玉」が3月21日〜22日に大宮ソニック前の鐘崎公園で「反貧困駆け込み大相談会」を計画しています。研究所も応援しています。
 教育行政が学校現場に押しつけている「3つの達成目標」押しつけ反対・是正交渉も2月に行いました。
今日は浦和工業高校の卒業式。さきほど終わって久しぶりにゆっくりできました。次に書くのはいつになるか。3日坊主にはしたくありませんが・・。
                            白

2009年01月07日 16時27分28秒 五十嵐さんより
 編集委員の五十嵐さんが「年越し派遣村」で1月5日にボランティア 活動をしてきて感想をよせてくれました。

From: 五十嵐 宏
To: i-swan@amber.plala.or.jp
Sent: Tuesday, January 06, 2009 10:20 AM
Subject: RE: 年越し派遣村への支援を


 昨日行ってきました。7時前に日比谷公園に行き、厚生労働省の講堂の布団の撤収(NHKのニュースに私の布団を運び出す後姿がチラッと写っていました)、そこでの大移動集会への参加、そこから生活保護申請のための地下鉄での千代田区役所移動付き添い、千代田区役所での申請の補助、その移動の際に迷子になった人の人捜し、申請者の宿泊先(練馬・最寄り駅大泉学園駅)への移動の付き添いをしてきました。具合の悪い人の同伴者としてついたので、広尾病院に付き添って行ってから宿泊先へ移動したので、ボランティアが終わったのは夜7時半すぎでした。その帰りの西武池袋線で人身事故があり遅れていました。その人も派遣の人かな、なんて思わざるをえませんでした。厚生労働省講堂から移動する前に、300名余の「村民」の皆さんの前に立ち、正面から皆さんと顔を合わせる機会がありましたが、この人達全員が寝るところがない人達なんだと思うと感慨無量でした。付き添った人からも色々話を聞きました。研究所関係のみなさんもご苦労さまでした。研究所も取り上げている「貧困と人」問題、本当に政治を変えないと人間性が壊されてしまいますね。前衛の1月号に新藤さんの論文が載っていてそれを読む機会がありましたが、南米は新自由主義からの決別を図り「21世紀の社会主義」の「実験場」となっていると。わかりますね。日本は南米より「遅れている?」なんて感じもしますね。
 遅れましたが新年おめでとうございます。今年も研究所の活躍を期待します(他力本願ですみません)。

2009年01月06日 15時48分52秒 年越し派遣村
 大晦日から1月5日まで日比谷公園に緊急開設された「年越し派遣村」に物資カンパとお手伝いに行ってきました。様々なセーフティネットから排除された500人もの「野宿」を余儀なくされた人々が相談と食べ物と寝場所を求めて集まってきました。若い人もたくさんいました。静岡から、上尾から、羽田から歩いてたどり着いた人もいました。殆どは急な「派遣切り」の被害をうけて放り出された人たちです。
 本来なら「憲法25条」(健康で文化的な生活を営む権利)に基づき政府や地方公共団体が行うべき救済をボランティアがやらざるをえない今の日本の現実があります。派遣村から目と鼻の先に労働と福祉に責任をもつ厚生労働省があります。毎晩、麻生首相がバーに立ち寄っていた帝国ホテルがあります。理不尽としか言いようがない現場を見てきました。
 しかし、一縷の希望も切り開かれつつあります。講堂を開放させ、住まいと仕事の確保のために行政を動かしました。大きくはないかもしれませんが「山が動いた」ことも確かです。ボランティアにきてくれた人たちの中に多くの若い人たちがいたことも明るい材料です。桶川から青砥さんの「指導」のもと連日駆けつけてくれた大学生たちには頭が下がります。彼、彼女らが何を感じたか是非聞きたいモノです。(白)

2008年12月17日 13時51分45秒 中学生の母より
 昨日、下記のハガキが事務局に届きました。
 <教育相談室の先生へお礼>
 心配事が発生(?)したときに、時々電話させていただいています。この秋、数回ご相談し、話しを聞いていただき、子どもより自分が不安なことに気がつきました。情報や助言をいただき、子どもにとって大切なことや親の役割を考えることができました。感謝しております。ありがとうございました。
 <さいたまの教育と文化49号P59〜54の感想>(大問題 体力テスト AからEランクづけの残酷さ−春日部市立 緑小 星貢一先生の報告)
 新体力プロフィールA〜Eの実物の写真を見ることができ、文章もとてもわかりやすかったです。子どもと保護者にこのようなものが渡されかねないことに怒りでいっぱです。
 「E」の子と親、おじいちゃん、おばちゃんの気持ちを創造できるあたたかさ。「怒り髪天をつく」勢いで会議で反対なさった先生の存在は子どもと親にとって、なんと心強いことかと思いました。
 記事を読み、感想をお伝えしたくなり、書きました。お読みいただき、ありがとうございました。 中学生の母
  ーこちらこそ大きな励ましをいただき心から感謝申し上げます。ここ2
カ月、土日は休める日はなく、夜も遅くまで仕事に追われ、日誌を書く気力、余裕がありませんでした。このハガキを読みエネルギーをもらいました。   白

 

2008年12月08日 13時16分06秒 免許更新制の情報を少しずつ掲載
来年度本格実施に向けて、各大学の講座情報や文科省の情報やその他批判も含めて、情報を収集公開していく予定でいます。少しだけ掲載を始めましたので、ご覧下さい。(武)

2008年10月17日 15時48分00秒 読売新聞連載スタート
 ・一昨日から読売新聞で「子どもの貧困ー高校中退の現実」が生活欄でスタートしました。5〜6時間にわたって聞き取った20才に高校中退女性の子どもの頃からの生活をポイントを抑えてまとめてあります。中退に至る過程がよくわかいます。子どもの自己責任では語れない重い内容です。
 ・北海道の砂川高校の校長さんから中退が多い高校で何をすれば防げるか埼玉の例を聞きたいとの電話がありました。
 ・南部教育フォーラムの案内チラシが完成。いよいよ本格的に取り組みがスタートします。

2008年10月09日 15時56分16秒 読売新聞取材
 10/7〜9のできごと
 1.読売新聞本社、榊原記者とカメラマン来訪。高校中退した20才の女性の中退理由、家庭での生活。現状を住まいまで行って取材。こどもの貧困の実態をまざまざと見聞きしてきた。

 2.鳩山中、大相模中の人権教育の講師依頼。
 3.「さいたまの教育と文化」49号の原稿を機関紙協会に入稿
 4.08年第2回運営委員会開催。22名参加。上尾高校青砥先生から「貧困と学力、中退問題」の話しを聞く。実態調査に基づいた報告に一同「うなる」
  その他 いろいろ

2008年10月03日 19時18分20秒 若い人たちへ
 ・10月1日の「シッコ」上映の成功に続いて次の計画がちらちらと話題にあがっています。アメリカの医療ビジネスの実態を若い人たちにぜひ見せたいと思っています。どのような形で企画するのがいいのか智恵を出し合ってます。

2008年10月02日 11時43分10秒 家庭訪問
 9月29日、読売新聞本社の榊原記者と元教え子の20才の女性宅を訪問しました。高1の3月に「赤点」が解消できなくて中退してしまった生徒です。
「子どもの貧困と学力、進路、仕事」について特集を組む計画があるというので教え子を紹介しました。母子家庭で、小学校の頃から家に帰っても、お母さんがパートで出ていて1人でテレビを見ながら夕食を食べていたこと、月収が15万円に満たない生活のすごし方などいろいろ話してくれました。語られる事実が重く、深いのでどうまとめるか大変だと思います。救いはお母さんも本人も明るくたくましく生きていることです。7月にはNHK,今度は読売、日テレで子ども貧困問題を取り上げてくれるそうです。研究所もできるだけの協力をする予定です。

2008年04月13日 16時15分27秒 学校現場
 4月8日から新年度スタートしました。私も新しい職場に「臨時任用」で赴任しました。始業式と同時に着任者紹介がありました。7人中4人の着任者のあいさつが「生徒の頭髪の黒さ、身だしなみ」の大切さだけを述べていました。新年度スタートにあって生徒への励ましのメッセージ、心に少しはひびく話しがないのにショックをうけました。校長も15分間使って「あいさつと身だしなみの大切さ」をしつこく繰り返すだけ。生徒部長も同じ。
 目に見える「成果」数値目標を追求するとこうなるのかとあんたんたる思いでした。生徒はおとなしく聞いていてくれました。
 生徒たちが求めることは「身だしなみ」の大切さを知ることではないはず。生徒の心に届く授業、付き合いをしっかりしないとと自分に言い聞かせています。  白

2008年03月14日 11時48分44秒 一服の清涼剤! 胡同(フートン)の理髪師
 卒業・入学試験・期末試験の季節ですが、小学校・中学校・高等学校・障害児学校・大学などの学校学園では、さぞお忙しく過ごされておられることでしょう。
 「テスト前勉強さぼりてカラオケに夢中になりて朝を迎える」「テスト前遊びすぎて気になるは赤点のこと卒業のこと」こんな短歌があったんだ・・と現民主教育研究所の野々垣務さんが当研究所に来られたときに、紹介された高校生の作品です。素敵な短歌ですね。
 中国の北京はオリンピックにカントダウン。そんな中「フートンの理髪師」は北京もフートンにすむ、愛すべき老人の生き方に何かを感じさせてくれる映画です。岩波ホールで4月4日(金)までです。すぐれた腕前の理髪師チン・ケイ(靖奎)さんは、「私が生きた証しを子孫に残すことができました。人生はよいことをしても、悪いことをしても、一回きりです・・そしてあまりくよくよ悩まないことです」と謙虚に語りかけています。きっと一服の清涼剤となることでしょう。
 いま「歌わせたい男たち」二兎社、永井愛演出・戸田恵子主演の演劇も見逃せません。3月20日まで紀伊國屋ホールですが、チケットは完売のようです。3月25日富士見市民会館キラリ、4月22日かめあり りリオホールなどの地方公演もよていされています。二兎社03−5638−4587
 まだまだあります。文化は、アンデパンダン展も19日〜31日 東京乃木坂の国立新美術館です。 赤堀
 
 

2008年03月10日 18時01分24秒 農業大学校
 埼玉県立農業大学校の加藤さんから47号の原稿が届きました。加藤さんは農業の担い手養成教育をやられています。先日、訪問したときは農業大学校の広い敷地を丁寧に案内していただきました。学生さんが実習で栽培した野菜や花の展示即売がありましたが開始1時間前から行列ができて販売開始10分ほどで売り切れの盛況でした。
 就農に関わる状況と実際に4月から就農予定の4人の卒業生の「決意」が書かれた原稿です。47号の中心となる素晴らしい原稿です。楽しみにしてください。  白鳥

2008年03月07日 19時16分29秒 埼玉の食糧・農業を守る
『埼玉の食糧・農業を守る』は、立石昌義さん(埼玉県産直協同試験研究センター長・埼玉県農民運動連合会会長)の論文のタイトルです。さいたまの教育と文化47号は、「埼玉の農業ー農に生き、農を考え、発展させる人々ー」を特集します。ご期待ください。
 中国から輸入した冷凍餃子から農薬が検出された問題でいま、日本中の食卓が不安と恐怖にさらされています。再発防止に向けて、事件の徹底解明はもちろんのこと、しっかりと検査を国の責任で行うよう求めることです。この問題は、中国の農業の発展ということからも問題です。中国はいま穀物の輸入を増やす一方、自分たちの主食である穀物の作付けを減らし、代わって日本企業などの開発輸入で外貨が稼げる野菜づくりに走らされているからです。
 日本は、世界中から主食も”換金作物”も買う「買い食い」国になり下がっています。「日本の食糧自給率はわずか39%・・・食糧主権の確立が不可欠です」「自給率アップが解決の道」と全国農民連副会長・真嶋良孝さんは、「SAITAMAねっとわーく3月号」で語っている。
 立石さんは、医療・医学と農業・農学に関わってきた専門家の立場から、「食糧・農業に現れている危機的状況は他の分野に起きているグローバル化の名のもと競争万能の新自由主義から来ていて、教育、労働など国民生活全て隅々までに影響をあたえています」と分析しています。 赤堀
 
 

2008年02月21日 15時14分52秒 免許更新制
やっぱり、世紀の愚策−教員免許更新制
「ただただ驚きです。ここまで理不尽な中身とは・・・。『法』は『法』としても、そ
のまま施行させないようなあらゆるとりくみをしなければと強く思いました。なによ
りも子どもたちに明るい未来を保障させない国策に怒りを通り越して悲しみさえおぼ
えます。なんとかしなければ!」
—2月4日におこなわれた「教員免許更新制学習会・山口和孝埼玉大学教育学部副
学部長講演」(123名の参加)の参加者の感想です。
この4月から試行、2009年度から実施予定の教員免許更新制。実施が近づくにつ
れ法の中身のなさとずさんさ、無責任さが明らかになりつつあります。
 全て自己責任
 この法案を実施するうえで「責任」をとるものがだれもいないというシステムにな
っています。文科省は省令で「受講年齢」「大まかな講義テーマ」「認定条件」を定め
るだけでその他は大学に丸投げ。県教育委員会は受講者が大学で「更新認定」を受
けた旨の書類を提出させて新たな免許状を交付するだけ。
 それ以外は全て教職員本人がやることになります。自分がいつ、どこで、何単位受
講すべきなのか、準備する書類はなにか、受講費の負担まで自分自身の責任で処理し
なければなりません。もし、失念すると教員免許が失効し、教壇に立てなくなります。
 本来、生涯免許取得という条件で現職者は免許を保持しているのに、過去に遡って
負担、不利益を押しつけるという近代法の理念から見てもとうてい認められない矛盾
をもっています。

2008年02月14日 11時47分44秒 またまた沖縄で〜
「教育と文化」46号はいかがですか?だいぶいい反響があると聞いていますが、どうぞみなさん、いろいろな立場でこの冊子を活用していただくとうれしいのですが?また、いろいろと編集へのメールなぞもあれば参考にもなりますのでどうぞ遠慮なくお寄せください。
さて、沖縄がまたたいへんなことになっています。「二度と繰り返さないで〜」と叫んできたことが、これで何度目なんでしょう。「安全保障条約」があるかぎりこれはいくらでもありなのか、そんな気持ちに、考えもでてきます。みなさんはどうですか?「沖縄に基地があるかぎりいつまでもいつまでもおきる」ことなのでしょうか?まったくあってはならないことがあまりに多すぎませんか?
「教育」の現場では、どのようにこの辺を学んでいますか?子どもたちは、どう考えているのでしょうね?現場から遠ざかった私は、そのあたりも知りたいところです。    (上)

2008年02月03日 16時58分02秒 46号反響
 「さいたまの教育と文化」46号への反響がかなりあります。いずみ高校の方からは「今まででいちばん読みがいがある」と言われました。この1年で今までなかった問い合わせがよく来るようになりました。職場に配送すると未組合員にも読ませたいと言うので1〜2冊送ってくれとの電話が多くなりました。読んでくれる人が増えているということは作り手としていちばん嬉しいことです。
 原因のひとつは「足で書く」記事がふえたことです。原稿を依頼して書いてくれたものを載せているだけだは面白くありません。ひとつでも感動と面白さがある記事を多く掲載したいと編集委員一同がんばってます。

2008年01月22日 17時53分33秒 46号発行
 「さいたまの教育と文化」46号を発行しました。今号から全ページをHPで見ることができます。公民館や地域の活動のようすがよくわかります。読んでいただいて感想などいただければ幸いです。また、とりあげて欲しい取り組みなど紹介してください。幅広く、意外性があって奥深いテーマを載せたいと願っています。
 さて、1月20日(日)に秩父・横瀬町町民会館に行ってきました。秩父子育て教育ネットワーク主催の子育て教育講演会−「子どもたちにたしかな未来を」秋葉英則さんの講演を聞きに行きました。ホールを埋めた300人超の聴衆の若さにまず驚かされました。もちろん、話しの内容もすばらしいものでした。地味で堅い話の講演会にこれだけの参加者があるとは。秩父の底力を感じました。白

2008年01月10日 12時03分45秒 購読申し込み
 日本福祉大の方から「さいたまの教育と文化」の購読申し込みがありました。HPを見ての依頼です。HPからの申し込みは初めてです。地味な研究所HPなんて見てくれる方はあまりいないと思ってたのでうれしいことです。
 また、45号の秩父中津川民宿の記事をみて山行で泊まったかたが良い案内文になったと感想を寄せてくれました。そして、知り合いの幼稚園の方から購読申し込みが同封されていました。作っている当方にとってなによりの励みになります。
 47号は埼玉の農業を取り上げます。どの角度から何をとりあげるか今一生懸命調べています。地道に農業をやっている方を紹介したいと考えています。
 最近キューバに行った方が旅行記を書いてくれることになりました。映画「シッコ」でキューバの先進的な医療制度が有名になりました。今ちょっとしたブームになっているキューバ、楽しみにして下さい。 白

2008年01月03日 20時42分29秒  
明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い申し上げます。
 1月15日発行予定の「さいたまの教育と文化」46号・冬号の最終校正を正月返上でやってます。何回見ても細かい間違いがあります。おかげですべての原稿を数回読みました。
 特集Ⅰの社会教育,地域の公民館活動の理論と実践は読み応えがあります。学校教育だけをやってきた私にとって目からうろこが落ちたような報告です。子どもたちが家庭や地域で,生活の場で遊び,学ぶことの大切さーあたりまえのことーを再認識させられました。大人たちが今の社会‐効率と利益優先の中で身についた生活スタイルや価値観を問い直すための社会教育の意義も学ばされました。
 特集Ⅱの「チームワークを壊し,教育力の低下をまねく成果主義・差別賃金制度」−現場からの発言も感動的な発言ばかりです。この間行われた埼教組・埼高教と県教育委員会との交渉で発言された方々の発言内容をまとめたものです。学校での具体的取組の中で教職員のチームワークが決定的に重要になっていることを説得力をもって書かれています。今の学校の管理強化の様子はまるで「学校内に国や県の意向を押し付ける小教育委員会」がおかれているようだという指摘にはまいりました。読んでいるうちにいつの間にかひきつけられるような中身です。埼玉の教職員の底力を感じました。
 細かくは紹介できませんがその他の記事も面白いです。年賀状で「さいたまの教育と文化」が面白くなってきた,読みがいがあると書いてくれた方も増えてきています。46号はもうすぐ発行です。ぜひ,すみからすみまでお読み下さい。1/3    白

2007年12月12日 18時17分19秒 196人 金子勝さん
 ・小、中、高、障害児学校の退職教職員の方々に研究所活動カンパのお願いをして1カ月近くになりました。今日までに196人の方からご芳志をいただきました。事務局員一同ただただ感謝するばかりです。
 感謝の手紙はもちろんですが、退職者のかたに参加いただけるような文化の集いや学習会を企画して少しでも「お返し」ができればと考えています。

 ・一昨日、慶応大学の金子勝さんの研究室を訪ねました。今の日本の貧困と格差の状況についていろいろ聞いて「さいたまの教育と文化」次号に掲載しようと思っています。
 話しの冒頭に出たのは「孤立するブッシュ」のことでした。アメリカ国民ばかりか、軍隊の司令官クラス、CIAからも見放されつつある状況を説明してもらいました。
 インド洋から米軍などへの「無料ガソリンスタンド」の役目をはたしたいた自衛艦が撤収しても世界のどこからも批判が出ていないこと。その中で自公政権・福田首相だけが「テロ特措法」を何が何でも国会で成立させようとしていることのばからしさを痛烈に批判していました。1時間半ほど様々な事柄について話されました。まとめるのは大変ですが是非皆さんに紹介したいと考えています。ご期待を。  白鳥

2007年11月30日 19時00分43秒 わずかですみません。無年金で細々と暮らしています、と
「わずかですみません。無年金で細々と暮らしております。いろいろなカン パも多く、気持ちだけになってしまいました。」と、
 入間市にお住まいの退職教職員のAさんから、貴重な研究所活動基金が送られてきました。ほんとうにありがとうございます。 こどもと教育への純粋な思いに、研究所スタッフはこころうたれました。教職に魅力を高めるために、一層努力したいと思います。
 それにつけても、子どもの最善の利益を追求し、教職への自信と誇りを高める教育改革とは反対の「教育基本法、教育3法の改訂」という愚策が、政府与党によって強行されています。また、全国一斉学力テスト・教員免許更新制・教師の階層化・教育の市場原理・学校選択制などなど、ただちに中止してほしい施策・法律への要求として、しっかりと受け止めたいと考えました。(藤田英典編「誰のための教育再生か」岩波新書 が参考になる)

 その愚策の第1は、2007年6月の教員免許法の改正で実施が本決まりとなった教員免許更新制です。問題だらけの免許更新制です。すでに教員養成を担当している大学などから、教職を希望する学生の減少も報告されています。
 さいたま教育文化研究所では、教育の当事者である小中高養護学校の教職員、こどもの保護者や教育の専門家、県民の皆さんとともに共同の討議・学習の機会を2月4日(月)の予定で計画中です。(赤堀)


 

2007年11月24日 16時30分13秒 ただただ感謝
 ・退職教職員の方に「研究所活動基金カンパ」のお願いの手紙を送ったところ、連日カンパが届いています。「民主教育の砦として頑張って」とのメッセージも数多く寄せられています。2週間で100名を超える方から御芳志をいただきました。ただただ感謝するばかりです。47教育基本法が改悪され、教育支配の具体化として教育3法案が強行されたことに怒りと危機感をいだかれた方が多いようです。そして沖縄の「日本軍による強制集団自決」の教科書問題。「反憲法派」の無茶無茶な策動をこれ以上許すわけにはいかないとの思いも強いようです。
 多くの方々の期待に応える活動をさらに充実させなくてはと改めて決意しました。
 ・一昨日は伊奈南中学校の全校集会で全生徒を前に「普通の生活の大切さを見直そう」という題で講演してきました。当初依頼されたテーマは「薬物の恐ろしさ」についての話しです。南中の黒須さん(養護教諭)と話し合って普通の生活の中で感じた悩み・苦しみは「普通」の実生活の中で解決するしかないー人工的に気分を変える薬物に頼ってもさらに苦しみを深くするだけーという趣旨の話しにしようと打ち合わせをしました。どれほどこちらの思いが中学生に伝わったか不安です。でも帰りがけに出会った生徒たちがニコニコと「ありがとうございました。さよなら」と言ってくれてほっとしました。その後、夜は狭山市教組の「学習指導要領ー学力問題」の学習会がありましたが生徒たちから元気をもらってスタートできました。これまた感謝感謝の1日でした。 白

2007年11月10日 15時05分33秒  
今日は朝7時に家を出て、武蔵工業大学の教職課程ゼミと教職論講座で合計3時間特別授業をやってきました。「さいたまの教育と文化」前編集長の岩崎武蔵工大准教授に頼まれたからです。
 学力と格差の関係、テスト対策でない授業のつくりかた、フィンランドから学ぶこと、「困難校」での教師の生活など現場の実態をおりまぜてはなしました。授業後の感想文を見るとだいぶショックを受けたようです。特に低学力のこどもの「底抜け」現象、あらゆる問題に対応しなければならない教員の仕事の大変さとやりがい、今まで「怠けてるから」ときめつけていた勉強ができない生徒の真情と事情など、雑な私の話しを一生懸命受け止めてくれたようです。
 大変疲れましたが、真剣に聞いてくれた学生諸君の目の輝きに癒されました。  白

2007年11月08日 16時23分55秒  
先日、テニス部の3年生から私の携帯にメールが入りました。S化学の入社試験に合格したという知らせでした。夏から履歴書書きー志望動機作文などー面接練習を何回かやってあげた生徒です。3年間バイトとテニス部の活動
そして勉強と3つを同時進行で頑張ってきた子です。母子家庭で母親は吉野家の深夜勤務、正月も一緒に「おせち」をたべる機会がなかったと言います。典型的な「ワーキングプア」状態で過ごしてきました。無駄遣いはいっさいせず(できない)に車の免許取得分の貯金をしたそうです。
 そんな事情を知っていただけに「合格」の知らせを聞いたときはうれしさとホッとした気持ちになりました。朝から夜遅くまで動き回って疲れたときにこういううれしい知らせがときどき入ってきてまた明日からの気力がわいてきます。健気に生きている生徒たちに励まされています。(白鳥)

2007年10月19日 11時41分30秒 「未来をひらく教育のつどい2007」11/11,11/17
「未来をひらく教育のつどい2007」11/11(日)、11/17(土)
  お知らせして、子ども・親・教職員・地域の県民に!一緒に参加を!

 近づいてきました。今年の「未来をひらく教育のつどい2007 埼玉県教育研究集会」の教育フォーラム11/11,分科会11/17小川高校ー詳しくはトップページーが、迫ってきました。8月から10月にかけて、県内各地で地域の研究集会が開かれてきました。
 宣伝してください、子ども・親・教職員・県民の皆さんに。一緒に参加して、考えませんか。大人が知らない子どもの世界(11/10越谷中央公民館)、小中学校から高校へ・どうする!?高校の「特別支援教育」(11/11川越女子高校)、一斉学力テストと教育を(11/11東大宮コミセン、深谷市花園・花園アドニス、11/4秩父市民会館)で。チラシ沢山あります。

 11月17日(土)小川高校で、分科会が開かれ、レポートをもとに交流・議論し、深めます。
 10月31日(水)までに、レポート提出者・レポート名を報告してください。レポートは、11月6日(火)19時までに事務局の埼教組・埼高教に届けてください。よろしくお願いします。
 問い合わせは、実行委員会である さいたま教育文化研究所・新日本婦人の会・埼玉大学教職員組合・埼玉県労働組合連合会・埼玉県私立学校教職員組合・埼玉県教職員組合・埼玉県高等学校教職員組合にお願いします。
 
 皆さんの参加をお待ちしています。(赤堀)

 

2007年10月10日 18時08分35秒 親の会のありがたさ
 10月6日(土)に行田市母親大会に参加しました。「子どもたちの今」の分科会で報告した後、参加者から自己紹介と「言いたいこと」を出し合う時間をもちました。
20人の参加者のうち4人のお母さんが「不登校」で悩み、途方にくれている状態の方でした。実は実行委員から、もしかしたら不登校の子をもつ親が参加するかもしれないと言われていたので「不登校の子をもつ埼玉連絡会」の中心メンバーである大宮の鳥羽さん、鴻巣の谷口さんに事前に参加をお願いしていて当日も来ていただきました。大正解でした。
 親の悩み、感情は体験した親でないとわからない、同じ台詞でも「先生」が語るのと「親」が語るのでは、当事者の受け止め方が全くちがうことはこれまでのさまざまな場面で学んできました。
 いまやどこにも普通にいるといわれる「不登校」ですが、いざ、我が子がそうなったときの親の困惑、「絶望感」はたいへんなものです。自分を責め,子供を責め、夫を責め、出口のない暗闇の中で孤立した生活が毎日続くケースが多いのです。人間は「孤立」したときが最大の危機です。
 そのようなときに共通の悩みをもち、何でもさらけ出すことができる場ー「親の会」の存在は決定的ともいえます。「ありがたさ」という月並みな言葉では言い表せない「親の会」の存在意義を感じた行田母親大会でした。
                  白鳥

2007年10月09日 10時45分44秒 8割の親が「先生は信頼できる」
8割の親が「先生は信頼できる」
  日本教育社会学会59回大会「家族と教育」部会・・続

 10月5日の事務局日記の続きです。
 最後に教師への信頼感に関する設問。「もし小学校の子供がいたら、公立の小学校の先生には安心して子供を預けられる」という考え方に、「そう思う」4,3%、「ややそう思う」44,4%であった。
 しかし、実際に子供が通っている学校や幼稚園の先生について聞いた設問で、「先生の言うことは信頼できる」に肯定的に答えた保護者は77,8%
「先生を尊敬している」も68,5%で公立の教師も含め、現に保護者自身が接している教師への評価は高かった。
 片岡教授は、「高学歴の親や、学校に要望を伝える保護者が学校に不信感を持っているというマスコミの論調は、必ずしも正しい見方ではない」と指摘してる。
 また、「学校や園に対して、要望(苦情とは限らない)を伝えることがある」に肯定的に答えた保護者ほど、教師に対する信頼度は高かったという。

 保護者の7割は競争的教育を否定、8割の保護者が「先生は信頼できる」を2回にわたって、事務局日記に紹介しました。参考にされたい。(赤)

2007年10月05日 19時33分04秒 保護者の7割は競争的教育を否定!
保護者の7割は競争的教育を否定! ー2300人対象に意識調査ー
  ・日本教育社会学会第59回大会ー「家庭と教育」部会・より 
 9月22,23の両日、水戸市の茨城大学で開かれた同大会で研究発表された「親の教育戦略の社会学的研究」(片岡栄美駒澤大教授)によると、「ゆとり教育」見直すべきだと考える保護者が半数を超える一方、学校で競争的な教育をすることには7割の保護者が否定的に考えていることなどが分かった。
 調査は2006年11月〜12月にかけて実施した。関東の1都7県に住む満3才から中学校3年生までの3000人の子どもを無作為抽出し、その保護者6000人に調査票を送付。2283人(男性1017人、女性1266人)から有効回答を得た。世帯単位の回収数は1321で、回収率は44,0%。
 「ゆとり教育をやめて、知識重視の教育にすべきだ」という考えについての意見を聞いたところ、「そう思う」17%、「まあそう思う」42,8%と支持する保護者が59,9%と半数を超えた。 一方「学校では、もっと子供たちに学力競争をさせるべきだ」という考え方については、「そう思う」6,4%、「まあそう思う」26,3%、「あまりそうは思わない」55,7%、「そうは思わない」11,7%となり、否定的な回答が全体の7割近くに達した。多くの保護者が、知識は重視することに賛成だが、それを単純に競争に結びつけるべきではないと考えていることが分かる。(赤)

2007年10月02日 10時10分09秒 次号46号準備スタート
 10月に入りました。やっと暑さから解放されました。1日に「さいたまの教育と文化46号」の打ち合わせがおこなわれました。長年、さいたま市の公民館の館長として活躍されてきた片野さん、機関紙協会の芳野さんと企画原案づくりをやりました。各地の公民館で多彩に行われている地域の子どもたちを主役にした催しの紹介をメインにする予定です。
 学校からは見えない、地域での子どもを育て、大人を学ばせる「社会教育」の大切さを学ぶ号にしたいとねがってます。乞うご期待。 白

2007年10月01日 12時19分30秒 ガイサンシーとその姉妹たち
 9月29日(土)さいたま市産業文化センターで、2007埼玉AALA連帯のつどいが開かれました。映画「ガイサンシーとその姉妹たち」、高橋美智子さんのお話し「私にとっての『慰安婦』問題」がつどいの中味でした。
 映画は「日中戦争」のさなか、侵略した日本軍のトーチカに無理矢理拉致されて日本軍の性暴力を受けて、一生苦しみながら生きざるをえなかった中国黄土高原の農村の女性のドキュメンタリー映画です。
 蓋山西(ガイサンシー)とは山西省一の美人を意味する言葉。本名は候冬
娥さん。自分自身が日本軍に拉致され性奴隷とされながら、同じ被害を受けていた娘たちをかばって、ついには重い病に侵されてしまった方です。心と体の傷は一生彼女を苦しめました。
 侵略した軍隊、その中の人間がこれほどまでに野蛮で荒廃した行動がとれるのかを改めて考えさせられました。多くの被害証言がありまがら、「従軍慰安婦」はいなかったと言える人たちの精神の野蛮さというか乱暴さに怒りをおぼえます。
 映画の後は高橋美智子さんが朝鮮で被害を受けた「日本軍『慰安婦』」の方の証言を元にした紙芝居を演じてくれました。高橋さんが現役時代に実際に中学生に見せた紙芝居です。絵も語りも迫力があり、会場の皆さんが引き込まれるように見入っていました。上演後「すごい」という声とともに大きな拍手がわきました。
 重いテーマの催しでしたが、今後も語り続けなくてはならないテーマです。
                           白

2007年09月28日 16時16分45秒 報告者は18才−不登校委員会
 昨日の夜(9/27)不登校研究委員会がもたれました。報告してくれた人は18才の女子高校生。中学1年の5月から、ほぼ3年間学校にいけなくなった子です。それまでの学校生活で「しっかりもの、クラスの人気者」を演じるためにいつもアンテナをはりめぐらして生活していたそうです。周りに合わせるのに必死で自分がなくなり、疲れ切って不登校になったと今は自己分析できるようになったとのこと。
 自分の生活のペースを見つけながら少しずつ動いて、ピースボートに参加してやっと自分の人生を歩み始めたことを語ってくれました。今は自由の森学園の1年生。毎日の授業が楽しくてしかたがないと明るく報告してくれました。参加した7人の大人達全員が感動したり、うれしくなったり、考えさせられたり久しぶりに充実した委員会でした。なお、今後の委員会には都合がつくかぎり参加してくれるとのこと。若い「研究委員」が一人増えました。良かった。     白

2007年09月19日 19時16分21秒 運営委員会
 昨日18日、学習会と運営委員会が開かれました。
 学習会は都教組滝沢教文部長の講演ー今、東京の子どもと学校に何がおきているか。学力テスト体制が子どもと学校を破壊しているーがありました。
 新聞などで報道されている学テの点数を上げるために行われた数々の校長らによる不正行為がリアルに報告されました。その行為の実態、理由、原因がまとめて話されました。
 東京都教育委員会→区・市・町教育委員会→校長→教職員のラインで数値目標の競争が強いられている現状。学テが学校の「中心」になって子ども、教職員を痛めつけている状況がよくわかりました。参加者41名。多忙な中、資料を用意し、熱弁をふるってくださった滝沢さんに感謝します。
 その後、運営委員会が開かれました。5月以降の研究所の活動報告と今後の取り組みの提案がありました。
 学習会が各地域、学校で継続的に開かれています。研究所から講師として参加した回数は28回ありました。機関誌45号が納品され学習会参加者に配布されました。特集、目次はHPのトップにあります。参加者から今号は面白いし、水準も高いとほめられました。最近、会議等でよくほめられます。苦労して企画・編集してきた者としてはこれほどの励ましがありません。注文はもっと「軽い」読み物がほしいとのこと。疲れている教職員にとって堅いものだけでは「重い」と言われました。その趣旨はよくわかりますので今後の改善課題としてゆきたいと思ってます。  白

2007年09月18日 15時35分37秒 研究所に届いた9月の雑誌・書籍を紹介します
教育改革関係
「戦後レジームからの脱却」が描く教育とは・クレスコ9月、「教育はだれのものかー再生会議二次批判」・前衛10月、「なぜ教育は困難の中にあるのかー再生会議批判・学力テストは何をもたらすか」・人間と教育55秋号、「全国学力テストは公教育に何をもたらすか 中嶋哲彦」・世界9月、全国一斉学力テストがもたらしたもの」・教育8月、「教育運動の新しい方向と社会構想」・教育9月、「改悪教育基本法にどう立ち向かうか」・高校のひろば 夏号

特別支援教育関係
「特別支援教育の質を問う・格差・貧困の実態を見つめ直そう(白鳥勲・貧困と格差のなかから人生を拓く生徒たち)」・教育10月、生活教育9月

「格差社会と若者の未来(田中祐児・「がんばり」神話を超えてー格差社会における教育実践の方向」)」同時代社
「子どもと教師でつくる教育課程試案(小川修一・生活)・日本標準

生活指導10月「困ったとき、悩んだときの指導8つのヒント」、歴史地理教育9月「教育とメデイア」、国語の授業「実りの秋・この教材で!」
 まだまだあります。

2007年08月24日 09時22分19秒 上田 現知事の教育改革
 HP資料に「彩の国教育改革提言」を掲載しました。・日本一の・・・、
・「優秀教員」の顕彰、・小中学校からの選択制導入など安倍内閣の悪名高い「教育再生」会議路線の先取り政策が網羅されています。「スピードと効率」「成果と数値目標」が教育現場に押しつけられ悲喜劇としかいえないこともおきています。50m走の記録を昨年よりよくするために傾斜のある所を走路に選んだり、追い風を背に受けるように走路を変えたり、学力テストの点数を上げるたにいろいろ「工夫」をしている例もあると現場から報告されています。
 上田さんのセールスポイントが「職員削減」と「民間委託」です。県立高校の技能職員を削減するとして「退職不補充」「業務の民間委託」を来年度から実施しようとしています。800人近くの生徒が学び、生活する学校を清潔な状態に維持し、学習・生活環境を保つことは大変な仕事です。今は2名(以前は3名)の方でやっていますが1名でやるか、業務の民間委託でしのごうとしています。明治以来、様々な呼称で呼ばれてきた技能職員の方が子どもたちの教育に関わり、多くの影響を与えてきたは誰もが認める事実です。今後も学校現場、生活の場での環境教育をすすめるためにも「教職員」としての技能職員は正規職員としておかれ続けなくてはなりません。
 経費削減を言いますが無駄な「八ツ場ダム」建設などにかけるお金を節約すればできることです。
 昨日23日に上記の件で県教委交渉が行われました。夕方6時半の開始時には教育会館2階ホールが満員でした。技能職員の方、教員、事務職員、司書など多くの職種のかたが集まり、現場の実態を報告しました。私も長年の
教育現場での体験から技能職員の方の仕事がもつ「重み」「民間委託では絶対できない内容」を発言しました。
 今回の「削減・民間委託」は埼玉の教育の質を引き下げ、貧弱にしるものです。なんとしても撤回させなければなりません。(白)

2007年08月17日 17時27分51秒 被爆地 広島・長崎より
2007年8月15日、研究所にこんなステキなメッセージが、葉書で届きました。

被爆地 広島・長崎より

 今年も原水爆禁止世界大会には、世界から、国内からたくさんの人が参加されており、核兵器廃絶への熱い想いを実感することが、できます。
 平和公園や平和資料館の見学で、被爆の実相をより深く学び、本やテレビでは感じることの出来ない悲しみや怒りがひしひしとこみ上げてきました。
 全国高校生平和集会では、全国の高校生と活動を交流し、たくさんの仲間ができました。
 広島・長崎で学んだことを生かし、核兵器廃絶のためにみんなで活動していきます。

          2007年8月9日  埼玉高校生平和ゼミナール一同

 その広島で、教育研究全国集会2007 ”みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどいヒロシマ”が、今年は、8月16日から19日まで開かれています。研究所からも、所長・副所長・事務局長をはじめ研究委員が、共同研究者・レポーターとして参加しています。
 ”憲法の精神にもとづき、子どもの権利条約を生かし、教育をみんなの力でつくりあげよう。「教育の格差づくり」ではなく、すべての子どもを人間として大切にする教育を。ノーモアヒロシマ!世界から戦争をなくし、子どもたちとともに平和のの文化を”などのテーマで深められていると思います。
 8月〜10月にかけておこなわれる、学校・地域の教育研究集会、教育・子育てのつどいの計画の情報が次々と研究所に寄せられています。地域からと全国からの大きな流れを集めて、11月11日(日)県下5カ所の教育フォーラム、11月17日(土)分科会の研究集会を充実させたいと考えています。 (赤)

2007年07月24日 17時12分28秒 弱い子どもをいじめ、格差をさらにひろげる「教育改革」
 いまの「教育改革」は、子どもたちをいじめ、格差をさらにひろげる・・・と、23日ある評者は、参議院選挙にあたって、語っていた。
そのことを証明するかのような事実が発覚した。

 「学力調査で不正認めるー誤答児童に問題文指さす・東京都足立区」
 区教育委員会は、7月16日記者会見し、調査結果を公表した。
 
  足立区教委が昨年行った独自の学力調査で、この学校は2005年度に44位だったが2006年度は1位になり、委託先を替え問題が大幅に変わった今年度は59位になった。
  この問題では、情緒障がいなどのある6年生3人の答案を学校側がテスト後無断で採点から除外していた。
  また、学校側は、試験中に誤答している児童の問題文を校長や教諭が指さし、気付かせるなどの不正があったことを認めた。
  この学校では、区教委が禁じている前年度の問題のコピーをし、試験前に児童に反復練習させていたことも分かった。 (内外教育7月24日号)

 いまの安倍自公政権の「教育改革」の流れのなかで、発覚した教育界にあってはならない不正である。内藤足立区長は、「頑張る学校を応援するのは当然だ。だから、学力テストの結果によって予算の差をつけるという考えを変えていない」と、「東洋経済1月号」で話している。  (赤)

2007年07月17日 12時00分39秒 「小中学校2学期制を考える」参考資料に
「小中学校2学期制について、考える」参考資料にどうぞ

小中学校2学期制が導入されている市町村調べ
                         2007年2月1日現在
                        

小学校 12市町村と実施学校数・網掛けは全校

川口市・12 草加市・1 所沢市・32 鶴ヶ島市・2 毛呂山町・4  越生町・2
 
熊谷市・30 行田市・1 春日部市・1 久喜市・10 幸手市・10 戸田市・4


中学校 13市町村と実施学校数・網掛けは全校

川口市・1 所沢市・15 鶴ヶ島市・4 毛呂山町・2 越生町・1 熊谷市・17

深谷市・2 寄居町・3  行田市・2  春日部市・3 久喜市・4 幸手市・4

杉戸市・1


電話での情報聞き取り調査です。その後の変更もあると思われますので、正確には、直接義務教育課および当該市町村教育委員会に、問い合わせてください。
                    

2007年07月12日 15時42分41秒  
「さいたまの教育と文化45号」の発行準備中です。テーマは「学校にもちこまれつつある市場主義、成果主義」です。学力テストの結果で小中学校にランクをつけて、入学する小中学校を親が選択する制度が東京都を中心にひろがりつつあります。学校が人気校と「不人気校」に色分けされ、地域の学校が破壊されつつあります。
 テストの成績をいかに上げるかに学校生活の全てがそそがれる学校もあらわれています。わずか7歳から競争の中に投げ込まれる親と子ども、たいへん残酷な制度です。
 特集でこの問題に詳しい浦和大学の山本由美さんに現状と問題をかたってもらいます。さまざまな「異常事態」が起こっている東京都の現状を東京都教職員組合の滝沢さんに報告してもらいます。
  乞うご期待。白

2007年06月28日 16時54分59秒 ちょっとなまけると、手薄なところゆえ
またまた10日あまりがたっています。気をもんでいた「教育と文化」44号が発行でき、発送も無事本日ですべて終わりました。読者諸氏には、たいへんご迷惑をかけています。執筆者のみなさんには、いつなの、発行は?と気に病んでいた方もあったろうかと。ここにお詫び申しあげたい。しかしながら、今号の仕上げはとてもはやく、編集が終わって、10日あまりで印刷にまわり、一週間あまりで仕上がったというスピードでした。内容は、自慢できるというか「ほっと一息」の読み応えのある内容になっていると思います。「ここい人あり」は、ぜひとも多くの感想をいただきたいところでもあります。特集は、「教師が勝負する場としての授業」をとらえ、それに関連して「新しく教師になったみなさんへ」として教師の役割、仕事についてふれています。いろいろな課題をかかえての日々の実践で、どうしていくことが望ましい一つの解決策か、教師としての生き様を通して、何にかの方に紹介してもらいました。ぜひ読んで参考にしていただければ、幸です。「仲間がいること」「仲間がささえになること」「先を見通してくれること」などが見えてきます。同じ教壇にたつもの同士、おおいに語り合い、悩みあい、学びあいながらともに成長したいし、「子ども」を目の前にして、大事にしたいことを語り合い、実践しあえたらいいなと考えます。「授業」は大事にしたい、そのための研究の時間を確保したい、学びあう時間がほしい、それが教師の仕事だ、よ。書類書きはだれかが代行してもどうってことない、そういうことってあるものですね。「もっと、子どもと向き合える時間を」が、ですね。
44号、明日より届くことでしょう。ぜひ感想をお寄せいただき、どんな内容で「教育と文化」がほしいか希望をください。 (上)

2007年06月19日 19時17分11秒 外国語研究委員会が、埼玉県教委に「要望書」を提出
 6月19日、別紙『2007年度埼玉県公立学校学力検査問題「英語」の関する要望書』を研究所所長・外国語研究委員会委員長の連名で、埼玉県教育委員会教育長に提出し、要請交渉をしました。
 英語の検査問題について、次の3点を重視して分析した結果を成文化したとのことです。
1、中学校で学んだ基礎を確かめるものになっているか
2、設問形式が暗記された知識だけに依存するものになっていないか
3、英語の内容が身近で、中学校3年を終了した生徒の発達にふさわしいものになっているか。総じて、生徒の考える力や生きる力に結びつくものであるかどうか
 検討事項を参考にされ、その内容がさらに次年度の問題作成に生かされることを期待しています。 (研究委員会代表 田中渡さんの報告より)

 今日は、外国語研究委員会と障害児教育研究委員会が、研究会を開いています。
 21日(木)不登校、22日(金)理科・編集委員会、26日(火)幼年、27日(水)子ども、平和人権・社会科、国語・教育課程合同研の委員会が予定されています。時刻は18時30分、会場は埼玉教育会館です。参加をお待ちしています。 (赤堀)

2007年06月12日 19時21分52秒  
いつものことですが日記なのにちょっと油断すると空白の日々が続きます。5月中旬から今日にかけていろんなことが重なりました。埼高教大会、埼教組大会、各地での「教育3法案」学習会、機関誌44号の発行準備などで土日なく追いまくられました。
 今度、発行される(6/15)「さいたまと教育」44号は自分でいうのも何ですが面白いです、とくに「埼玉ここに人あり」で紹介される、蓮田市の神亀酒造7代目・小川原良征さんの記事は内容豊かです。純米酒づくりに30年間情熱を注いできた小川原さんの語る一言一言が何とも味のある思いなかみです。個性あるものを作り続ければ互いに競争相手ではなくなる。戦争は人間を殺し、文化も途絶えさせた。水稲文化の華ー純米酒も戦争で「醸造アルコール」を添加物として入れられ、その後の「大量生産」で亡くなる危機に陥った。日本の風土にあった米作りを主に、豆腐・納豆・野菜などを作って食糧自給率を上げることがなにより大切。憲法9条という世界に誇る素晴らしい法律を持っているのにそれを使わないで、変えるなんてとんでもない。先生方はもっと戦争の歴史、近現代史をきちんと子どもたちに教えないとだめ。今の日本は戦争準備状態で危険な状態であることを認識すべき。などなど我々にとって耳が痛い話もありましたが、すごく共感させられました。ぜひご一読を。 白

2007年05月17日 12時07分08秒 遠路はるばる秩父から
 一昨日、今年度第1回目の運営委員かがひらかれました。委員23名が参加。第1部ミニ学習会は「秩父子育てネット奮戦録」、夜6時30分からの会に遠路はるばる秩父から説田さん、葭田さんが駆けつけてくれました。約1時間の報告を2人で半分づつの短時間のお話しでした。説田さんは「2学期制」「夏休み短縮」問題へのとり組みをやや整理して経過報告、葭田さんは普通の主婦で教育委員会に文句を言うなど考えられなかった自分がなぜ、この「たたかい」に参加したか、その中で感じたことなどを「感想風に」しゃべってくれました。2人で分担した意味がよくわかりました。
 共通していたことは教育委員会の「偉い」人たちが学校現場のことや、PISAの学力調査結果など教育の一般常識をほとんど知らないで、知ろうとしないで文科省が言ってるからとか、「何かやらないわけにいかないから」と制度改革を押しつけようとしていることに対する心からの親としての怒りでした。事実を知らせれば多くの親が賛同して動いてくれるという発見、その中での出会いと感動も語られました。
 夏休み短縮では短期間で反対署名が8300筆も集まったということです。上からの締め付けなどで「ものが言えなくなって」きた教職員への強い要望も葭田さんから率直に出されました。「能面のような表情の先生にはならないで」自分の意志と意見をしっかり親や子どもたちの前でいえる先生が今特に求められているという指摘は参加者の胸に響きました。秩父から来ていただいた2人のお母さんに感謝感謝の学習会でした。
 なお、秩父子育てネットの「奮闘記」は機関誌42号、43号に詳しく載っています。ぜひ、ご一読を     白鳥

2007年05月15日 15時59分08秒 おかしなことは中学生でもわかる
議員の定数がすくなくなり、これで「市民」の声は届くのだろうかととっても不安を感じているのはわたしだけなのか。と思っていたら、そうではない。なんと中学生がいた。「近頃の議会は、議員を減らして歳費を減らしていこう」なんて言って、議員定数を減らし、選挙で少数意見を持つ議員をつくらない方向に動いているのではないか。これは「市民」の意見をまともに交流し合っている「議会」とは言えない。「歳費」を減らすには、議員の数を減らすのではなく、「議員の報酬」を引き下げることにあるのだ。と言っていた。議員だけの特権で大きく報酬を上げているところがある。これだけ「格差」がひろがり、低所得者が増え、みんなたいへんな思いをしている日常なのに、議員だけ「豊かに」潤っているのはなんとしてもおかしい。「市民」あっての「議員」であり、「議会制民主主義」をしっかりと行うのは「民意」の正しい、全体にわたる意見の反映があって当然であろう。
 さて、今回の国会運営にもおかしさがある。「公聴会」をやったから、採決する。そうではないだろう。公聴会で聞いた意見を再度徹底的に話し合うのが国会ではないか。学校やら教室やらでの会議は、みんな意見を聞いて」おかしかったらもう一度時間をかけて、じっくりと話し合い、みんなの意見をしっかりとうけとったものにしていこう、というように会議の方向を形づくって教えていると思う。子どもはいつも正しく行っていこうとしているのである。ところが、一部そういったところでは平然「無視」が罷り通っているのである。憲法を論議するなら、もっと時間をとり、急がず、「なにもしてこなかった政府やら国」のなにがあったのかなどをあきらかにすることもあるのではないか。一方的に「あれは日本がつくった憲法ではない」「だから変えるのだ」では納得もいくまい。「ほんとうはたくさんの論議で、民主的につくられた憲法」なのに。          (上)

2007年05月08日 16時04分40秒 どうなっているの?教育界
なんともいいがたいことが多いことか。「教育再生会議」第2次報告に「親のありよう」について提言するという。いらぬお世話ではないかと思ったのは私だけでしょうか。なんともおかしな、政治である。「政治」なのか?と思ったりもする。第1次報告でも「いじめたものを出席停止」処分で対応なんていうのもあったが、これって「教育・指導放棄」という人が多かった。今回も聞いていると「親をしばり」「子をかためる」ところにあるような感じがする。核家族といわれ、日々を大いにゆとりある「くらし」で謳歌してきた団塊世代からその下、実はここで「子育て」協議が起こり、地域の心ある方々の力添えで「子育て運動」なるものが全国各地に起きたのであろう。これは、高度経済成長のまっただ中で、共働きなどのため「保育所」増設をお願いし、働くものの条件を良くして欲しいという願いからでもある。「実は、くらしが成り立たない」給与であったものを補ってきたのである。所得倍増なんていうこともあったが、「核家族」はある種、「子育て」ではたいへな苦労にあったのだ。3世代、4世代が一緒にくらす家族構成は、子ども成長にたいへん力をもった。それは、「継承」である。核家族はそれをなくしたのである。それも「政策」の一つであったのではないか。いままた、そのようなことがおきつつあるように感じるのは、私だけではないだろう。
「親学」というが、「〜学」とつけると聞こえの良いもののように思う。しかしそうなのか。「〜力」というのもあったが、そういったことに惑わされて肝心要のところは「骨抜き」にされてきた、させられてきているのである。「〜学」「〜力」とあればとびつく。なんとも「自己形成欲」旺盛の国民であるが、「他力本願」とも見られかねないところもあるかも。「自己責任論」を強く言われてきてもうどれほどになろうか。そういわれ続けていながら、「報告」をだすにあたって「家庭内」に踏み込んでのことが行われようとしている。どうなっているのでしょうね。  (上)

2007年04月27日 16時45分01秒  
昨日、蓮田市の「神亀酒造」に行き、専務の小川原良征さんから純米酒造りについて話を聞いてきました。20年以上前に、それまでの「アルコール添加清酒」から日本で初めて純米酒だけをつくる酒蔵としてスタートして、今や日本を代表する純米酒造りの酒蔵として「通」の人たちでは有名です。詳しくは最近出版された平凡社の「闘う純米酒」を一読ください。インタビューの詳しい内容は「さいたまと教育」次号の「さいたまここに人あり」欄で掲載されます。乞うご期待です。
 一緒に行った埼玉県教職員組合の機関紙「埼玉教育新聞」をつくっている島さんが、新聞に短くかつ適切に紹介記事を書きました。記事を転載しますので読んでください。
「この季節は竹の子を肴に飲んでるね。基本は純米酒の燗(かん)。これで飲んでる限り身上(しんしょう)つぶすことはあっても、身体はつぶさないよ」。蓮田市にある神亀酒造専務の小川原さんは、忙しい仕事の合間に語ってくれました。
 「江戸時代は庶民の文化が花開いた時。酒のレベルも上がった。この庶民の築いた大切な文化をすべて潰したのが戦争だよ。日本の文化を壊さず伝統を守るには、憲法九条を生かした外交が必要なんだ。今、改憲手続き法案とか出てるけど、こんなにいいものをわざわざなくすことはない」。『蓮田市九条の会』呼びかけ人の小川原さんにとって、憲法を守ることは酒の文化や日本の文化を守ることなのです。
 「戦後、政府は国民に、手をかけて作った物を大切に使い続けることをやめさせ、生産性だけを追わせた。農業も潰し、米も潰し、酒には混ぜ物をたくさんして」。今の政府はこの時の政府の縮小版だと続けました。
 競争教育も酒造りの視点から見ると、「個性的であれば競争にならないよ。どっちがたくさん売れるかじゃなくて、ヒラメには軟水で仕込んだ酒、焼き肉には硬水の酒っていうように肴に合う酒造りをみんながめざすとするでしょ?一人じゃあれこれできないから、あいつがこの酒、こいつがこの酒ってそれぞれの個性で酒を造ることになる。当然競争なんて埋もれるよ。その点今の教育は全く逆のことやらせてるよね」。
 生き方や仕事に根ざした話、いつまでも聞いていたくなりました。
  ーしゃべってくれた小川原さんも素晴らしいけどまとめた島さんもすばらしい。   白鳥
 

2007年04月10日 11時47分38秒 研究委員会で一緒に勉強したり、語ったりしませんか?
 各研究委員会は、今年度の研究会がはじまっています。研究委員会で一緒に勉強したり、語ったりしませんか?いま、予定されている委員会を日程順にお知らせします。
 4月13日(金)18:30〜教育政策、理科教育。4月19日(木)18:30〜登校拒否・不登校問題。4月24日(火)18:30〜幼年教育、19:00〜障害児教育。4月25日(水)18:30〜学校づくり、平和人権と教育。4月27日(金)理科教育。5月1日(火)18:30〜外国語教育。5月9日(水)18:30〜。5月11日(金)18:30〜入試中等教育。5月12日(土)14:00〜教育課程と授業づくり。「子ども」研究・社会科教育・家庭科教育研究委員会は、企画検討中です。会場は、いずれも埼玉教育会館です。学校づくり委員会には勝野さん(東大)、理科教育委員会には岩崎さん(武蔵工大)、幼年教育には瀧口さん(東京家政学院大学)などの研究者も参加しています。
 ある研究委員会の教師としての成長進歩したKさんがいます。(赤)
 
 

2007年04月03日 13時29分09秒 教師の元気の源とは・・・
さいたまの教育と文化43号の特集は、「地域と学校に希望を」です。その1は、「住民の意思に基づいた教育行政を」です。その典型が、秩父の2学期制の撤回であり、その反対が、夏休み短縮の拙速な決定です。その2は、「教師の元気の源とは・・・」です。それは、子どもの発するエネルギー・癒し&自らの学びと同僚性だそうです。今日研究所に届いた図書・雑誌のいくつかを紹介します。『安倍流教育改革で学校はどうなる』田中・世取山編
大月書店、『全国学力テスト参加しません』犬山市教育委員会編・明石書店、『先生ー教師像が問われるなかで』子どもの文化4月・子どもの文化研究所、『こうすれば克服できる「いじめ」問題』河瀬哲也どの子も伸びる研究会・たかの書房、『憲法と教育の条理に基づく教育を』広島教育研究所184・みやぎ教育センター46・長野高教組教育文化会議教文通信130、『音楽教育』487音楽教育の会などです。もうすぐ新学期始業式です。おおいに子どもたちから癒しとエネルギーをもらってください。そして、自主的自発的な学習と同僚との語り合いをゆたかに交流してはいかがでしょう。最後に、小学校の現場にいた一人として、こんな本もある『憲法どおりの教育』(地域で学校で教室で やさしくて やる気があって くじけない子を育てた珠玉の実践32編・渡邊元 八尾根っこを育てる会・清風堂書店)ので紹介します。「そもそも教育とは何だ」というきっかけに、この本を使って学びあえるとうれしいです。思い上がった言い方ですが、もし、学習会へお招きいただけるようなら、私を入れて二人だけの会にでも、もちろん手弁当でかけつけます。 そして、いま一斉地方選挙、教師・子ども・保護者が直接責任をもつ教育、住民の意思に基づき教育条件整備をすすめる教育行政(憲法・47年教育基本法の精神)を育てる・・・県議 市町村会議員を多数当選させたいものです。大切な選挙権の行使を。 赤掘

2007年03月18日 12時44分04秒 機関誌43号
 前回の日誌以来あっというまに3週間がすぎました。高校で年度末の仕事、卒業式、入試があって気ぜわしい日々でした。土日は学習会、打ち合わせ、集会で2月から4月の3カ月休みなしです。今は機関誌43号の発行準備で追われています。特集は3本。秩父の元気なお母さん方の2学期制、夏休み短縮押しつけに抗するたたかいの「奮戦記」です。2回も座談会をもって話してもらいましたが、教育委員会への事実にもとづく手厳しい批判、学校や行政の閉鎖性、実態のない成績主義などへの怒り、子どもや先生・地域の母親たちへの暖かい思いやりなどなど、紙面の何倍もの話し合いがなされました。所沢のお母さんたちの教育基本法反対の地域での取り組みの報告も読んでいると元気がもらえます。東大の勝野さん、高校の青砥さん、中学で養護教員の黒須さん、定年前に小学校教員を退職された吉野さんの座談会も子どもたちの今をとらえ、教職員が元気になる道はなにかをあきらかにした話し合いです。
 その他、読み応えがいっぱいの43号です。4月5日の発行に間に合わせるよう今日の日曜も原稿整理です。  白

2007年02月26日 18時06分18秒  
あっという間に
 2月14日に事務局日誌を書いてからあっという間に今日は26日。朝から県立高校入試学力検査がありました。監督をして、必死で問題に取り組む15歳の少年少女を見て、一人でも悲しい思いをさせたくないなと願うばかりです。
 さて、12日間にいろんなことがありました。13日には「学校選択制問題」で山本由美さんの話を聞きました。江戸川区の中学校の例が具体的な資料で話されましたが、学力テストの結果と、修学援助家庭の比率が「見事に」相関関係を示していました。地域の中学校にランクをつけ、貧困と劣等感の2重の悩みを子どもたちに与える「新自由主義」改革=学校選択制の冷たさを改めて知ることができました。その後、拡大運営委員会が開かれ30人が参加しました。9月からの活動報告、新年度の主な課題などが議題でした。教育基本法改悪反対のたたかいで各地の学習会に40回以上講師派遣した研究所の活動が評価されました。
 17日の子育て協同の桶川集会には研究所から13名が参加しました。不登校や非行に悩む保護者も参加し、互い語り合い、共感し、励まし合う暖かい集会でした。県外からの参加も含め70名の参加でした。
 23日には戸田市教組の教研講座があり。「子どもたちの今、流れをかえられないはずはない」というテーマで問題提起しました。20名の参加。2名の母親と中学3年生の女子生徒も参加していました。
 子どもたちの実態を見据えながら、一人一人の子どもたちの心をひらく、近道でなく「いそがばまわれ」の実践で流れをつくる取り組みについて話し合いました。
 24日は、教員採用名簿登載者向けの「はじめの一歩」学習会がありました。約30名の新任予定者が参加。渡辺恵津子さんの「先輩からのメッセージ」の話をうなずきながら聞いていました。
 25日は久喜で若者の学習会ー「いじめ」の今、どうすれば・・ーの講師として高校現場で日常的におきているいじめについて話をしてきました。高校3年生から20歳代の青年、30〜40歳代の大人16名が参加。いじめ体験の報告、「孤立」の怖さなど中身の濃い話し合いができました。
 研究所の活動もますます広がっているなと実感させるこの頃です。 白

2007年02月14日 19時19分14秒  
研究所は、いま、

1,草加東高校の学校評価懇話会が、2月21日(水)3時15分から、開かれる とのこと。楽しみです。柳副所長と赤堀が傍聴させていただきます。
2,自由の森学園の菅間先生から、電話です。「さいたまの教育と文化」43 号に、教育実践の原稿を執筆してくださるとの、うれしいお話しです。ご 期待下さい。
3,こんな研究資料がとどきました。「生活指導3月」ー子どもはなぜ荒れる のか、「教育3月」ーケアと教育を結びつける・養護教諭の仕事から、「民 主教育研究所だより90」ー民主主義と教育の危機に抗して、などです。 活用してください。埼玉土建主婦の会から、教育基本法の資料を大至急送 ってくれとの電話がありました。折り返しFAXでおくりました。
4,2月27日(火)子ども研究委員会、2月28日(水)国語研究委員会、理科 研究委員会が、いずれも18時30分からです。気軽に参加してみませんか。
5,きょうも、相談室では、電話相談をしました。明日は、登校拒否・不登 校研究委員会があります。そこに携わる方も、15回を積み重ねてきた「協
 同して子育てをすすめる交流集会」に参加して、学ばせていただきます。
 2月17日(土)10時〜16時 桶川・県立埼玉文学館です。
6,昨日は、「学校選択制の現状と問題点」の学習会と運営委員会がありま した。そのことは、後日お知らせします。   (赤堀)       

2007年02月11日 18時35分14秒 戦前の母子手帳
 今日、2月11日、建国記念の日を認めない集会が埼玉教育会館で開かれました。明治大学教授の渡辺賢二さんが「歴史を見つめ、未来を拓く」というテーマで講演をしました。その中で特に興味をもった話が「戦前の母子手帳」のことでした。戦前の母子手帳に「母性」とはの説明がかいてあり、健全な子どもを生み、そだてる性質および「性能」とあるそうです。さらに健全な子どもとは国家の役に立つ子どもという記述もあるとのこと。
 柳沢厚生労働大臣の意識の中には「子どもを生む性能」としての女性があったようです。
 日本という国がかかえる3つの異常ー15年戦争を賛美する勢力が政権をにぎっていること、アメリカの「属国」状態が60年以上も続いていること、大企業のモラルなき勤労者からの収奪ーが多くの国民を苦しめているのはあきらかです。柳沢発言の背景には戦前の女性観が色濃く残っていることが今日の講演でわかりました。靖国問題だけでなく、戦前の軍国主義の人間観ー天皇や財閥、時の権力者のために忠実に働き、税金を納め、戦い、ときには死んでゆく「機械」ーを覆す取り組みが特に学校現場で大切になっていることを学ばされた 集会でした。   白

2007年01月30日 16時23分53秒 こんなことでいいのでしょうか?
 国会が始まった。と思ったら、なんとひどい言動がでてきた。子どもがそれを聞いたら、なんと思うのだろうか?十代の諸君は、しっかりと聞いていることだろうと思う。ましてや、現職大臣であり、厚生労働大臣なのである。「言われたことにふれる」わけにもかない「なんとも人権を無視」したことばである。そういったことを言う方が大事な厚生労働省のトップにいることをはずかしく思う。子どもになんと教育すべきなのか?言葉につまる思いである。「教育再生」やら、「改正教育基本法」やらと、もっともっと真剣に見極めていかねばならないことの多い昨今にもかかわらず、こういったことが罷り通っていくのであれば、ほんに教育はどこにもっていこうとしているのか、とてもでないが、「傷つくもの」多しのことになるだろう。
 「美しい〜」とは、いったいどういうことなのであろうか?
 疑問符の多いことだ。
 現場教師はもちろん、地域にある「子育て」奮闘中のみなさん、よ〜く見極め、ていねいな、まじめな成長発達をねがっての協力援助、子育て共同の働きで、つながりをもって奮闘していかねば、だ。そして、大人社会がしっかりとすることが、もう一つ課せられた課題かも?

2007年01月29日 17時43分44秒 教育再生会議
 1月24日、教育再生会議が報告書をまとめた。教育を専門的、系統的に研究する教育学会などの研究者を含まない(排除した?)構成の会議だけあって
なんら科学的に論証された内容にはなっていない。粗雑で乱暴な内容である。「ゆとり教育」の見直しといって授業時間数の増加、教科書を「厚く」する提言をしている。学力の低下に対応するという理由で。
 今の授業数で日本の子どもたちの学力が低下したという検証データはない。国際的にも学力が上位にある国ー日本・フィンランド・イギリス・韓国の授業数は少ない。教育社会学者などが客観的なデータで示した、日本の国際比較での学力の若干の低下は、格差社会の底辺層が学習と学習意欲を放棄したことによるものが一番の原因である。そのことはデータでも明らかだし、現場の教職員の実感でもそうである。
 高校生になっても小学校4年の壁を越えられない低学力の生徒たちへの具体的な援助こそ今もっとも求められている。現場の実態をみないで「授業時数の増加」「土曜授業の復活」などしたら、子ども・教職員・保護者が混乱するだけである。
 他の国々の子どもと比較して、日本の子どもの特徴として出てくるのが「将来への夢のなさ」「勉強が楽しいと思えない子の多さ」である。勉強が内容の楽しさでなく、他の生徒との優劣だけをきめる道具にされている現状をいかに改めるかが大きな課題である。経済力で学力がほぼ決まってしまう現状をただすのが政府の果たすべき役割である。
 学校に夢や希望をもてない子どもたちに「愛国心」「奉仕」「規律」を上から押しつける「再生会議」の報告は現状の危機をさらに増幅させるだけである。百害あって一利なし。白

2007年01月29日 17時43分44秒 教育再生会議
 1月24日、教育再生会議が報告書をまとめた。教育を専門的、系統的に研究する教育学会などの研究者を含まない(排除した?)構成の会議だけあって
なんら科学的に論証された内容にはなっていない。粗雑で乱暴な内容である。「ゆとり教育」の見直しといって授業時間数の増加、教科書を「厚く」する提言をしている。学力の低下に対応するという理由で。
 今の授業数で日本の子どもたちの学力が低下したという検証データはない。国際的にも学力が上位にある国ー日本・フィンランド・イギリス・韓国の授業数は少ない。教育社会学者などが客観的なデータで示した、日本の国際比較での学力の若干の低下は、格差社会の底辺層が学習と学習意欲を放棄したことによるものが一番の原因である。そのことはデータでも明らかだし、現場の教職員の実感でもそうである。
 高校生になっても小学校4年の壁を越えられない低学力の生徒たちへの具体的な援助こそ今もっとも求められている。現場の実態をみないで「授業時数の増加」「土曜授業の復活」などしたら、子ども・教職員・保護者が混乱するだけである。
 他の国々の子どもと比較して、日本の子どもの特徴として出てくるのが「将来への夢のなさ」「勉強が楽しいと思えない子の多さ」である。勉強が内容の楽しさでなく、他の生徒との優劣だけをきめる道具にされている現状をいかに改めるかが大きな課題である。経済力で学力がほぼ決まってしまう現状をただすのが政府の果たすべき役割である。
 学校に夢や希望をもてない子どもたちに「愛国心」「奉仕」「規律」を上から押しつける「再生会議」の報告は現状の危機をさらに増幅させるだけである。百害あって一利なし。

2007年01月22日 16時23分27秒  
1月20日(土)にさいたま市南区谷田地区で「谷田公民館をつくる会」という会がありました。コーディネーター斎藤晴雄さん、パネラーは片野親義さん(前岸町公民館長)、松崎頼行さん(前鶴ヶ島市教育長)、岡栄一さん(善前地区自治会顧問)。
 3人の方の話しで社会教育とは何か、公民館が地域の中で果たしてきた役割、果たすべき役割、今後の夢、地域の公民館運動の歴史などが実践的にかつわかりやすく語られ、「目からうろこが落ちる」ようでした。地域の老若男女、住民の生活や学びのセンターとしての公民館の位置がどれほど大切ななものであるかがわかりました。日頃、学校のことばかり考え、学校という
枠で地域のことを考えていた視野の狭さを痛感しました。日常的に、地域の住民の方との関わり、イベントだけでなく生活をベースにした日頃の交流がいかに大切かもわかりました。そのあたりは学校の日常の全生徒とのつながりとも共通していると思います。実践者としての心構えは学校教育、社会教育でも共通のものがあるという発見は貴重でした。
 研究所の活動も社会教育の分野を今まで以上にとりあげねばと思います。
 収穫が多かった集いでした。この企画を準備された斎藤晴雄前研究所副所長に感謝いたします。  白

2007年01月13日 17時10分21秒  
機関誌42号が学校現場に届いたようです。特集Ⅰ若者と労働ー努力してもむくわれない社会でいいのかーの原富さんインタビューが読み応えがあるという感想をいただきました。政策でつくりだされた「フリーター」不正規雇用労働者、埼玉でのワーキングプアーの実態、財界の犯罪的ともいえる労働者への対応などがわかりやすく、具体的に語られています。
 特集Ⅱも好評です。行政が一度決定したことをはね返すのはものすごく大変なエネルギーを要します。秩父の親たち、教職員は見事にそれをやりました。次号では、実際に運動の中心を担ったお母さん方に登場してもらいます。親の願い、学校・行政への思いを語ってもらいます。期待してください。
 さて、冬休みが終わり学校が始まりました。年末・年始、遊ぶお金もなく、「おせち」もつくってもらえない生徒たちがいて、ずっと学校で部活動(硬式テニス)をやりたいと請われて大晦日、三が日含めてすべての日を部活動で付き合いました。長い教員生活でもはじめての体験でした。
 年々、我々の予想を超えて「格差と貧困」が深刻になっています。憲法25条生存権があやぶまれるような生活を強いられる家庭が増えています。一方で史上空前の利益をあげている大企業。
 憲法擁護のたたかいと格差貧困をなくすたたかいの正念場になる2007年、研究所もその一翼を担わなければという思いを強くする日々です。 白